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わたしが棄てたおんな 2015年版

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毎年恒例、自分だけが楽しんでいる「気に入り美女100選」の2015年版を更新。

楽しいからやっているのだけれどもね、なかなかどうして、選出作業はけっこう疲れる。

あの子が抜けているとか、もうこの子は外していいのではないか・・・とか、知り合いでもないのに気を使ったりして。

じゃあやらなければいいのだが、そういうわけにはいかない。
やらないと、ウズウズしてくる。
してくるくせに、70人目くらいになると、ひじょうにしんどくなってくる。

毎年毎年、その繰り返し。

そんな、進歩のない自分が(割と)好きだ。
だからナンダカンダいって、この企画は死ぬまでつづけると思うよ~。

では、いってみよう。


※スポーツや政治まで含めた、有名人女子を対象とする
※※ 本年初登場の人物には、☆をつけている


(1) 佳子ちゃん(佳子内親王)
(2) かしゆか(樫野有香)…perfume髪ぱっつん
(3) つぼみ…AV女優



(4) 益若つばさ
(5) しょこたん(中川翔子)
(6)☆ほないこか…ゲスの極み乙女。のドラマー(トップ画像)
(7) きゃりーぱみゅぱみゅ
(8) まいまい(菊田麻衣子)…モデル
(9) 百田夏菜子…ももクロ赤
(10) 椎名林檎

(11) 橋本愛
(12) 夏目三久
(13)☆武田梨奈…空手家・女優



(14) 林ナツミ…写真家

脚美人なので、失礼ながら顔ではなく脚のショットを



(15) のっち(大本彩乃)…perfume髪ショート
(16) 小池里奈…グラビアアイドル、女優
(17) 重盛さと美
(18) クロエ・グレース・モレッツ
(19) 前田亜季
(20) 北乃きい

(21) 二階堂ふみ
(22)☆中元すず香…BABYMETALのボーカル



(23) 綿矢りさ…作家
(24) 夏帆
(25)☆杉咲花…女優
(26)☆市川美織…NMB48



(27) 村治佳織
(28) ジュリアン・ムーア
(29) ニコール・キッドマン
(30) 田中理恵…元体操選手

(31)☆シシド・カフカ…ドラマー
(32) 高橋愛
(33)☆平子理沙…モデル



(34) あ~ちゃん(西脇綾香)……perfume髪パーマ
(35) 本谷有希子…劇作家
(36) 森高千里
(37) 藤川優里…八戸市議
(38) 石川佳純…卓球
(39) あ~りん(佐々木彩夏)…ももクロぴんく
(40) 忽那汐里

(41) 貫地谷しほり
(42)☆カーリー・レイ・ジェプセン



(43) 韓英恵
(44) 辻希美
(45) 川島海荷
(46) 秋山梨奈…オシリーナ
(47) 満島ひかり
(48)☆マギー…モデル
(49) ナオミ・ワッツ
(50) アヴリル・ラヴィーン

(51) 久我美子
(52) 栗山千明
(53) 吹石一恵
(54) イザベル・アジャーニ
(55)☆相内優香…テレビ東京アナウンサー
(56) 高梨臨
(57) 小島聖
(58) 宮崎あおい
(59) RENA…女子格闘家
(60) miwa

(61) ケリー・チャン
(62) 井上詩織…元AV女優



(63) 小倉優子
(64) 桃瀬えみる…元AV女優
(65) ジュリエット・ルイス
(66) 成海璃子
(67)☆ダレノガレ明美…モデル
(68) 井上真央
(69) すぅさん(吉田菫)…ガールズバンドSilent Sirenボーカル
(70) 佐藤江梨子

(71) リュディヴィーヌ・サニエ
(72) 小松彩夏
(73)☆神楽坂恵
(74)☆神谷えりな…仮面女子メンバー
(75) 佳苗るか…AV女優
(76) 市川華菜…短距離走者
(77) がっきー(新垣結衣)
(78) 佐々木希
(79) 高井麻巳子…秋元康夫人
(80) マギー・チャン

(81)☆菜々緒
(82) 香川京子
(83) ロザンナ・アークウェット



(84) 初美りおん…元AV女優
(85) アマンダ・サイフリッド
(86) 井川遥
(87) こじはる(小嶋陽菜)
(88) 菅野美穂
(89) 大島麻衣
(90) 森崎友紀…料理研究家

(91) 裕木奈江
(92) 朝岡実嶺…元AV女優
(93) 原田美枝子
(94) 沢尻エリカ
(95) 上村愛子
(96) キルスティン・ダンスト
(97) 麻生久美子
(98) 加藤あい
(99) 川上未映子…作家
(100) ブリジッド・フォンダ

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明日のコラムは・・・

『5分のためのバブ + 7月コラムの目次』

5分のためのバブ + 7月コラムの目次

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骨を折ったり靭帯を断裂しちゃったりしてきた怪我人間であるし、
もう歳だし・・・
ということで、努めて風呂に浸かるようにしている。

そう、こんなに暑い日がつづく夏でも。

実際に身体に効いているかどうかは疑問だが、なんとなく、効いている気がする・・・と。

入浴剤は、花王のバブシリーズ。
割と高いほうだと思うが、あの炭酸が気持ちいいし。

とはいえ。
独り暮らし、1回の入浴時間が「たった」5分であることを考えると、これはそーとー贅沢な入浴だよね。

入浴剤なしのフツーの湯であれば、2回くらい「可」だと思うが、入浴剤入れてしまうと2回目は「ぬるぬる!」になってしまうし。

だから「たったいちど」「たった5分」の入浴を終えると、湯を流してしまうのである。

もったいない!
あぁもったいない!!

ここでエコだとか世界の水事情だとかを論じるつもりはないけれど、お前はいつからそんなに贅沢者になったのかと少し反省。

・・・しつつも、これを変えるつもりがない自分が居るわけでね。


やっぱりヒトって、生きているだけで罪深い存在なのだなぁと、ちょっと大袈裟なことまで考えてしまう夏の日々なのであった。

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※現時点における、本年の良質映画

(新規)

『バケモノの子』
『ルック・オブ・サイレンス』
『野火』
『チャップリンからの贈りもの』

(鑑賞順)

『6才のボクが、大人になるまで。』
『0.5ミリ』
『インターステラー』
『超能力研究部の3人』
『メビウス』
『寄生獣』
『ゴーン・ガール』
『百円の恋』
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
『TRASH!』
『薄氷の殺人』
『ワンダフルワールドエンド』
『ビッグ・アイズ』
『KANO 1931海の向こうの甲子園』
『さらば愛のことばよ』
『はじまりのうた』
『甥の一生』
『フォックスキャッチャー』
『アメリカン・スナイパー』
『味園ユニバース』
『幕が上がる』
『ソロモンの偽証 前篇・事件』
『イミテーション・ゲーム』
『博士と彼女のセオリー』
『ジヌよさらば』
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ザ・トライブ』
『ギリシャに消えた嘘』
『インヒアレント・ヴァイス』
『龍三と七人の子分たち』
『Mommy マミー』
『セッション』
『駆込み女と駆出し男』
『Zアイランド』
『脳内ポイズンベリー』
『私の少女』
『ピッチ・パーフェクト』
『チャッピー』
『百日紅』
『愛を積むひと』
『あん』
『海街diary』
『マッドマックス』
『トイレのピエタ』
『アリスのままで』

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【今月のスケジュール】

★本日・・・5分のためのバブ + 7月コラムの目次
☆2日・・・Perfume
★3日・・・Silent Siren
☆4日・・・SEKAI NO OWARI
★5日・・・未定


~ロンド形式連載~

(1)にっぽん男優列伝・・・月6~7回。福士蒼汰さんから。
(2)初体験 リッジモント・ハイ・・・週1~2回
(3)シネマしりとり「薀蓄篇」・・・週1回

では皆さん、お楽しみに。

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~7月度のコラム一覧~

1日…部屋着は水着 + 6月コラムの目次
2日…♪ 受話器を外したままね、話し中~
3日…♪ But I’m a creep
4日…最後の晩餐
5日…♪ きょうのあたしはキゲンがいい
6日…かわいいおなら
7日…Face/Off
8日…にっぽん男優列伝(285)火野正平
9日…にっぽん男優列伝(286)平幹二朗

10日…にっぽん男優列伝(287)平田満
11日…ドキュメンタリーで熱くなれ!!
12日…雨と汗
13日…初体験 リッジモント・ハイ(134)
14日…初体験 リッジモント・ハイ(135)
15日…名刺代わり
16日…シネマしりとり「薀蓄篇」(129)
17日…シネマしりとり「薀蓄篇」(130)
18日…とうとうウォシュレット
19日…bravoシネマ

20日…accidentシネマ
21日…にっぽん男優列伝(288)吹越満
22日…にっぽん男優列伝(289)福士誠治
23日…抱きしめたい
24日…THE CLAIMER
25日…金魚忌
26日…チャリ焼け
27日…初体験 リッジモント・ハイ(136)
28日…初体験 リッジモント・ハイ(137)
29日…きっかり、2年。
30日…死体袋の帰還兵
31日…わたしが棄てたおんな 2015年版

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『Perfume』

自販機下から、トカレフ

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先日の深夜―。
酔って帰還した自分は家で淹れるコーヒーではなく缶コーヒーを飲みたくなって、団地のそばにある自販機までふらふらと歩いていった。

BOSSのコーヒーを買い、取り出し口に手をやると、BOSSのほかに2本の缶ジュースが入っていた。

先客の、取り忘れ?

1本なら分かるが、2本も?

怪しい。
毒入りドリンクかもしれない。

・・・と一瞬だけ考えてみたが、酔っているから思考能力が落ちているし・・・というのはイイワケか、持ち前の? 貧乏根性が最大限に働いてしまい、次の瞬間にはプルタブを開けて口につけてしまったのだった。

・・・・・。

うん、なんともない。

こりゃラッキーだ、残り1本はあとで飲もうと部屋に戻った。

こういうヤツが、いろんなことに簡単に騙されてしまうのだろうね~。


約20年前のことを記してみる。
時効だと勝手に決めて明かすことだから、みんな、どうか責め? ないでね。

そのころ自分は『マカロニほうれん荘』みたいなアパートに住んでいた。

アパートの前に、サントリーの自販機があって。
深夜2時ころ、煙草を吸いながらその前で缶コーヒーを飲んだものである。

その日も同じように煙草をくわえて缶コーヒーを買おうとしたら、取り出し口からコントローラーのようなものが顔を出していた。

なんだこれ?

と思ってボタンのひとつを押してみると、ペプシが出てきた。

!!!

ちがうボタンを押してみたら、こんどは缶コーヒーが。

なるほどそういうことか。
悪いヤツが居て、取り出し口の奥を探り、コントローラーを引っ張り出したのだろう。
ソイツの目的は飲料にはなく、金にあったにちがいない。
(だから現在の自販機は、2ドアになったのだ)


周囲を見回してみる。

町田の山の奥だから、しんと静まり返っている。

自分は部屋に戻って、洗濯用に使っていたスーパーの買い物カゴを持ち、再び自販機前に。

ここまで書けば、もう分かるだろう。
自分はあらゆるボタンを押しまくり、約50本の飲料水をネコババしたのであった。

ん?

買い物カゴに、50本も入る?

馬鹿め、2往復したのだワハハ。

時間にして5分程度の犯行。
その後、キレイに指紋を拭き取っているのだから抜かりないといえば、抜かりない。

けれども基本がビビリ屋気質である、どこかで誰かが見ていたかもしれないし、これは罠かもしれない。
冷蔵庫に50本の缶ジュースは、いかにも怪しい。

証拠隠滅だ!!

と、喉も渇いていないのに一気飲みを繰り返し、その日だけでほとんどを飲んでしまったバカチンなのであった。

もちろん何日経っても何ヶ月経っても警察は現れなかった。
現れなかったが、その代わり、その自販機の取り出し口は2ドアになった。


冒頭で記した「2本の缶ジュース」の件でこのことを思い出したのだが、自販機文化の隆盛がつづく日本ならではのエピソードなのかもね、ふたつとも。

自販機の下からトカレフが出てきた―という嘘みたいな設定から面白い物語を紡いだのは、阪本順治の『トカレフ』(94)だった。

海外ウケのいい阪本映画、しかしこれは評価されなかったというが、この文化を解さないと、なかなか入り込めない物語だったのかもしれない。





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明日のコラムは・・・

『Perfume』

SEKAI NO OWARI

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・・・いや、バンドの話じゃなくってね。

といいつつ、最初はそこから始めましょうか。

先日の「美女100選」には漏れたが、「SEKAI NO OWARI」のピアノ担当SAORIちゃんも悪くないなぁと。

やや暗い感じがそそるというか、こういう子はエッチのときは意外と積極的になるものだ。

なんの話だ?

まぁいいや。

彼らのバンド名は一見「後ろ向き」だが、そんなことはなく「前向き」な意味をこめているのだそうだ。


世界の終わりといえば、連想するものはふたつ。
ひとつが、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。
もうひとつが、終末論。

未来は明るいものではなく、絶望的な暗さが支配している―なぜか物語の世界には、そういうものが多い。

「なぜか」ってことはないのか、そのほうが物語としては動き出し易いから。
その暗い世界のなかで、主人公たちがどう生きていくかっていうのがテーマになるわけだし。

そこできょうは、終末観「濃厚」な映画の10傑を展開してみよう。

あなたの想像する50年後は、どんな世界ですか―。

ん、自分?

そうだなぁ、、、ヒトがどうなっているかは分からんが、少なくとも、いまの3~4度は気温が上昇していることはたしかだろうねぇ。


※広義の意味における「終末」とする
※※意外とベタなセレクトとなったが、つまりクラシックというのは「やっぱり」すごいということ、なのだろう


(1)『ブレードランナー』(82)

映像表現としては見事だが、この世界に生きるひとびとが、ちっとも幸福に見えないのが気になる。



(2)『クラッシュ』(96)

オスカー受賞作ではなく、クローネンバーグのほうね。

自動車事故の衝撃でしか性的快楽を得られなくなった「イタい」ひとたちを描く。

性交描写が「すべて」後背位というのも奇妙だった。

(3)『マッドマックス』(2015)

オリジナルではなく、現在公開中のバージョンを敢えて。

やり過ぎ感が極まっているが、中途半端に不幸なら、ここまで狂った世界のほうが「ひょっとすると」生き易いのかも。

(4)『12モンキーズ』(95)

SFだが、「あり得なくもない」と思わせる物語の力強さがある。

(5)『風の谷のナウシカ』(84)

「最終戦争」後の世界を描く。



腐海の放つ瘴気毒こそ、終末の象徴だ。

(6)『博士の異常な愛情』(64)

世界の終わりかたとしては、これが最もリアリティがある。

(7)『ターミネーター2』(91)

ヒトが原因で起こる世界の危機を、ヒトが造ったロボットが救う。

キャメロンもスピルバーグも、核の部分では同じ考えの持ち主だと思った。

(8)『アイ・アム・レジェンド』(2007)

主人公と、ワンちゃんだけの世界。

生き残るっていうのは、寂しいことなのだよ。

(9)『ブラインドネス』(2008)

視界が失われたことによる混乱を描く。

綻びが散見される映画だが、その恐怖だけは伝わってくる。

(10)『ウォーリー』(2008)

登場するヒトが、みんな極度の肥満体になっているところがゾッとする。

でもほんとうに、そうなる可能性が大きいよね。




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明日のコラムは・・・

『Perfume』

Silent Siren

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バンド名から連想する映画を挙げていくシリーズの、きょうは第二弾。

読者モデルの女子たちが組んだバンド「Silent Siren」は、まぁ想像に難くないが批判されることも多い。

歌唱力はアレだしパフォーマンスも「…」だし、ということなのだろうが、ラジオ局NACK5の取材をしていた関係で、自分は、好きでもないが嫌いにもなれない。

バンドとして、という意味ね。
女子としてなら、4人とも大好きだ。

とくに、あいにゃん(山内あいな・ベース担当、トップ画像の左)がね。

バンド名の由来は「サイレンとサイレント、が、正反対のことば」というのが面白かったことから、、、らしい。


サイレンといえば、パトカーか救急車のそれだ。

自分は中からも外からも聞いたことがあるが、同じ音でも随分とちがうように聞こえるところが不思議だなぁと。

靭帯をやってしまったとき、痛みはあるが意識ははっきりしているので、隊員のひとに話しかけてみた。

「けっこう大きな音のはずなのに、車内には響いてこないんですね」
「あぁ、そうかもしれません」
「なんか面白いですね」
「毎日聞いていると、あまり疑問には思わなくなりますけど」
「・・・あの、うるさいですか、自分(笑う)」
「そんなことないですよ、それで落ち着くのであれば、どんどん話しかけてください」

・・・落ち着きたかったのかなぁ、自分。


以下、個人的に印象に残る「映画のなかのサイレン音」。


※広義の意味におけるサイレンとした


(1)『ダイハード』(88)

妻ホリーの同僚で、犯人グループに殺されてしまうエリスが、大挙してやってきたパトカーのサイレンを聞いてヒトコト。

「あの音も、悪くないねぇ」

それは、そのとおり。

(2)『救命士』(99)



眠れない救命士が鳴らすサイレンは、過剰なほどにけたたましい。

(3)『テルマ&ルイーズ』(91)



女ふたりを追うのは、軍隊レベルの警官隊たちだ。

(4)『ヤッターマン』(2009)

上位3つに比べれば、なんて穏やかなサイレンだろう。

(5)『キャノンボール』(81)

清々しいサイレン。




(6)『セブン』(95)

異様な映像美ばかりが注目されたが、音作りも素晴らしい。

とくにサイレンと、ヘリコプターの音。

(7)『眠らない街 新宿鮫』(93)

この映画で聞くサイレンこそ、我々が日常で触れるサイレン。

(8)『プロジェクトA』(83)

海軍警備隊たちが吹く、笛。

(9)『太陽を盗んだ男』(79)

日本のパトカー、大集結!! みたいな。

(10)『火垂るの墓』(88)

空襲警報。

最も聞きたくないサイレンだろう、たぶん。
『ダイハード』のエリスだって、それに異を唱えないはずである。

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明日のコラムは・・・

『Perfume』

The Rolling Stones

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バンド名から連想する映画を挙げていくシリーズの、きょうは最後。

トリはやっぱり、自分が最も愛するバンド「The Rolling Stones」に登場してもらいましょう。

ジイサンになっても不良をやっている。
映画との相性もバツグン。
ミック・ジャガーの声が好き。

自分がこのバンドを愛する3つの理由だが、まずバンド名がいかしているじゃない。

直訳すれば「転がる石」。
ボブ・ディランの代表曲でもあるが、ヒトの一生を端的に表現していて素晴らしい。

強固な意志・意思を持つものも含めて、みんなが転がる石なんじゃないかと。

映画は、モノガタリではなくヒトガタリ。
ということは、「すべての映画が転がる石を見つめたものだ」と極論を述べることだって出来る。

きょうは、そのなかでも転がる石であろうことを「強調したかのような」映画を10本選んでみた。


(1)『ミラーズ・クロッシング』(90)

転がる石を、風に舞う帽子で表現して秀逸。



ここに流れる、カーター・バーウェルのテーマ曲も素晴らしい。

(2)『西鶴一代女』(52)

仏像たちの顔が、これまで関わってきた男たちとオーバーラップしていく。

ある娼婦の、哀しくて美しい物語。

(3)『ガープの世界』(82)

波乱に満ちた生涯を「なんてこと、ない」ように描く。

これがジョン・アービングの世界。

(4)『用心棒』(61)

宿場町を、ほとんどゴーストタウンのように荒らして去っていく。

三十郎は、悪党を斬るのが好きなのか、あるいは、シャッター商店街を作り出す悪魔なのか。

(5)『ブギーナイツ』(97)

デカチンであったがために、ポルノ業界の隆盛と衰退を目の当たりにする青年。



でも青春って、そんなものだろう。

(6)『クライング・ゲーム』(92)

基本、受動の主人公が、最後の最後に能動の役割を果たす。

愛のためなら、なんだってするのさ!!

(7)『モダン・タイムス』(36)

ただ喰うために働きたいだけなのに、彼の人生はなぜ、これほどまでに騒々しくなってしまうのだろうか。



(8)『ランボー』シリーズ(82~)

かつての上司、トラウトマンが「なにもかも」悪い。

ランボーは、ぜんぜん悪くないのだよ!!笑

(9)『インファナル・アフェア』(2002)

精神をすり減らす、潜入捜査官という仕事。

格好いいが、やりたいとは思わないよね。

(10)『アンダーグラウンド』(95)

国家に翻弄されるひとびとを描き、胸をえぐられるような思い。

それでもヒトは、生きていくんだ。





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明日のコラムは・・・

『白百合』

ひまつ

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・・・いや、火まつり、じゃなくってね。

ひまつぶし、でも、もちろん、ひつまぶし、でもなく。

べつに、火まつり、、、でもいいのだけれども。


きょうは、「飛沫」についてのお話。

「飛沫」と書いて「ひまつ」と読んでもいいし「しぶき」と読んでもいい。

意味は同じ・・・って、こういうところが日本語の難しいところなのでしょうなぁ。


飛沫といえば、キッタネー男子が考えることは同じ。
アイドルのグラビア写真みたいな、水しぶきね。(トップ画像)

プールに太めの男子が思いっきりダイブする―そんな風に水しぶきを作り出していることが多く、えぇ! 写真の世界って意外と原始的だなぁと。

毎日暑いしね~、
水しぶきと水着美女の写真を眺めるのもいいし、その水しぶきを作り出すほうになってもいい。

ともかく涼みたいぞと。


そんなわけできょうは、映画のなかで印象に残る「飛沫の10傑」を展開してみたぞ。


(1)『椿三十郎』(62)

血しぶきでは、この描写を超えるものはない。



(2)『ブレインデッド』(92)

ゾンビたちを芝刈り機で一気に退治。

これだけ血まみれなのに、なぜか笑える奇跡の映画。

(3)『羊たちの沈黙』(91)

少し飛沫とはちがうと思うが・・・

精子を顔に引っかけられる、クラリスの悲鳴。

(4)『トレインスポッティング』(96)

恋人の家に泊まり、漏らしてしまったスパッド。

シーツを洗濯しようとしたのだが・・・。

この10傑のなかで、最も浴びたくない飛沫である。

(5)『アメリカン・サイコ』(2000)

血しぶきさえも、アートにしちまうんだぜ!!



(6)『愛しのローズマリー』(2001)

巨漢のヒロインが、プールにダイブ。

(7)『シャイニング』(80)

飛沫ではなく、血の海だけれども。。。




(8)『レイジング・ブル』(80)

ファイターの血が、観客のほうまで飛んでくる。

(9)『バートン・フィンク』(91)

東海岸から西海岸にやってきた作家の道程を、飛行機の移動ショットではなく、海のショットで表現しているところがコーエン兄弟らしい。

(10)『孕み 白い恐怖』(2005)

なんてことない、安いホラー映画なのだが、前田亜季が好きなもので。



美女は水着だけでなく、水しぶきも血しぶきも精子も、なんだって似合うのだ。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(131)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(131)

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まんぷ「く」→「く」ろさわあきら(黒澤明)

自宅でのブルーレイあるいはDVD鑑賞で、新作に触れることはない。

いつも決まって、すでに観たことのある作品ばかりを選ぶ。
つまり、2度目3度目の鑑賞に堪え得る作品だけを流していると。

スコセッシと黒澤とリンチとイマヘイと。
大体、この4人の監督たちで8割を占めている。

スコセッシなら『タクシードライバー』(76)と『グッドフェローズ』(90)、
リンチなら『ツイン・ピークス』(90~91)、
イマヘイなら『豚と軍艦』(61)と『復讐するは我にあり』(79)、
そして黒澤なら『酔いどれ天使』(48)と『悪い奴ほどよく眠る』(60)と『天国と地獄』(63)。

リンチとイマヘイに関していえば、何度観ても面白いから観ている―これに尽きる。

スコセッシと黒澤に関していえば、その技術に感心したり打ちのめされたり圧倒されるから観ている―もっといえば、羨望と畏怖の対象、、、みたいなところがあるのだと思う。

たとえばそれは、漱石の『それから』にも通ずるところがあって。
朝日新聞で「再」掲載中だが、まもなく最終回を迎える。

自分は1日の掲載分を繰り返し繰り返し読んでいるのだが、その度に、絶望にも似た深くて暗い感動を覚える。
漱石の表現が完璧に過ぎて、もうイヤになってしまうのである。
その感覚が、スコセッシと黒澤の映画にはある。

つまり自分にとっての優れた映画や小説というものは、自分のことを「ちっぽけ」で「しょーもない」凡人であることを気づかせてくれる「技巧を放つ」作品であるということ。




自分と黒澤の出会いは、『乱』(85)であった。
父親に連れられて、場末の劇場で鑑賞した。

小学生であったからか、物語はよく分からなかったが、なんけすげー! と思った。

つづく『夢』(90)と『八月の狂詩曲』(91)は、自分の意思で前橋の劇場まで観に行った。

『夢』はゴッホ役でスコセッシが出ているし、映像も美しく、飽きることはなかった。
しかし『八月の狂詩曲』は、リチャード・ギアがヘンな日本語を喋っているし、すでにビデオで中期の傑作『生きものの記録』(55)に触れていたこともあって、感心しなかった。

つまり自分が映画小僧になったとき、すでに黒澤は晩年のひとであった。

だから高校時代にレンタルビデオ店に通い、「黒澤が、熱かったころ」の作品に触れた。
ビデオでもそのすごさは感じられたが、上京後、ミニシアターで企画される黒澤特集で初めてフィルム版と対峙し、その熱さにやられ「運よく、絶望することが出来た」のであった。


黒澤がすごいと思うところは、ふたつ。

<映像のダイナミズム>

『天国と地獄』における、身代金「受け渡し」ではなく「放り投げ」のシーンだとか。
『蜘蛛巣城』(57)と『用心棒』(61)のクライマックスだとか。

<緻密な脚本>

井上ひさしがいうように、『悪い奴ほどよく眠る』は冒頭で人間関係を簡潔に紹介する構造を取っている。
のちの物語をスムーズに進行させるこの技術に感心したコッポラは、『ゴッドファーザー』(72)で同じスタイルを用いたのであった。

主人公が「前半で死んでしまう」意表をつく『生きる』(52)に顕著だが、黒澤の脚本至上主義は徹底していて、ひとりより複数の「ひらめき」に期待していた。
だからほとんどの脚本を、「ふたり以上」で仕上げた。


信用のおけるパートナーが、周りに居た―黒澤の絶頂期はだから熱く、逆にいえば思うように新作を撮れなかったり、自死を試みたりした晩年の不幸は、三船や菊島隆三の不在によるところが大きかったのかな・・・単なる黒澤信者の自分は、そんな風に思うのであった。


※アルトマンやヴァーホーベンが黒澤を語る





あすのしりとりは・・・
くろさわあき「ら」→「ら」ぶそんぐ。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(132)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(132)

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くろさわあき「ら」→「ら」いくーだー(ライ・クーダー)

映画に関わる作曲家で、好きなひとを何人か挙げてみよう。

デヴィッド・リンチの映画には欠かせない、アンジェロ・バタラメンティ。




来日公演を控える、ティム・バートン組のダニー・エルフマン。



コーエン兄弟のスコアを担当しつづける、カーター・バーウェル。

大作に欠かせないエンニオ・モリコーネ、
ハリウッド産の半分はこのひとが手がけているのかも・・・と思わせるほど人気のあるハンズ・ジマーも嫌いじゃない。




もちろんジョン・ウィリアムスも、
坂本龍一も、
マイケル・ナイマンも、
ヴァンゲリスも、
久石譲も、
バーナード・ハーマンも・・・って、よい映画音楽を「ひとつでも」手がけたことがあるひとであれば、みんな好きだ。


専門ではないが、ときどき映画音楽を手がけるミュージシャンも居る。

意外だったのが「ナイン・インチ・ネイルズ」のボーカル、トレント・レズナーで、このひとは誰かの指揮下で仕事が出来ないような人間性なのでは・・・? と勝手に思っていたのだが、盟友デヴィッド・フィンチャーの作品でサウンドトラックを担当するようになった。

(そして、オスカーまで取っちゃった!!)

ギタリストのライ・クーダーも、そんなひとり。

現在68歳、義眼の名ギタリスト。
映画との関わりは、ヴィム・ヴェンダースとウォルター・ヒル作品におけるサウンドトラックで有名。

ヴェンダースは音楽への造詣が深いし、交流関係も多岐にわたる・・・から、納得。
しかし、THE男のヒルとの関係性がいまひとつピンとこない。

クラスメイトだったのかしら? と思ってしまうほどにヒルとの共通点が浮かばないのだが、それは作品にも反映されていて。

ヴェンダースとの相性はバツグンで、『パリ、テキサス』(84)なんて、クーダーの音楽がなければ星がひとつ減ってしまうくらいだと思う。





いっぽう、ヒルと組んだ『ラストマン・スタンディング』(96)なんて、音楽は崇高なのに内容がクソミソに過ぎて、クーダーの存在が浮きまくってしまっているのだ。


恋愛みたいなことをいうが・・・
これって、どっちのためにもなっていないような気がするのだけれど、クーダー自身は、それでいいのかな??

・・・って、ここまでいうと、ヒルが可哀想か。

誤解なきように書いておけば、ヒルの映画は好きなのよ。


次回のしりとりは・・・
らいくー「だー」→「だー」れんあろのふすきー。

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明日のコラムは・・・

『夏の課題映画』

夏の映画の偏差値表

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夏の映画が出揃ったので、偏差値でランキングをつけてみる。


<ランクA ~偏差値70~>

『野火』

大岡昇平の戦争文学を、インディーズの雄・塚本晋也が執念の映画化。



手加減なしの濃密な90分は、空虚な180分の大作以上に疲労困憊になる。

<ランクB ~偏差値60後半~>

『この国の空』

脚本家・荒井晴彦が久し振りにメガホンを持った力作。



戦後70年だからか、今夏は戦争を扱った日本映画が目立つが、兵士であったり市井の民であったり政治家であったりと、主人公が「かぶっていない」ので、それぞれ等しく観る価値がある、、、と思う。

<ランクC ~偏差値60前半~>

『ジュラシック・ワールド』

(少なくとも)スピルバーグが撮った第二弾よりも、出来がいい。
テクノロジーの進化ではなく、サービス精神の過剰さに感心した。

『バケモノの子』

前作には及ばぬが、なんとなく「ポスト宮崎駿」の立場になってしまった細田守という男の覚悟が感じられ、好感が持てる・・・というか、応援したくなってしまうのだ。

<ランクD 偏差値50>

『日本のいちばん長い日』

長さを感じさせない、緩急をつけた演出がよかった。
モックンの昭和天皇も、悪くない。

『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』

トム・クルーズの「ひとりサーカス」を見せられている気分だが、では凡庸かといえば、そんなこともない。



まったくもって、一流のサーカスなのである。

<ランクE 偏差値40>

『進撃の巨人』

公開前から「否」の目立った作品だが、原作と無縁の人間からすれば、まあまあ楽しめた。

大絶賛! というわけにはいかないが、特撮部分におおいに感心。









<ランクF 偏差値30前半>

『HERO』

チンカス。

いや、チンカス以下か。

とりあえず、コンジロームと評しておこう。
つまり性病と同じくらい厄介で、有害な映画であると。





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明日のコラムは・・・

『昔の話だ。いまは我々と同じく、小便するために深夜に目を覚ます。』

昔の話だ。いまは我々と同じく、小便するために深夜に目を覚ます。

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A「誰か、この刑務所の構造に詳しいものは居ないのか」
B「・・・ひとり、心当たりが」
C「・・・あいつを出所させる? 二度も脱獄した、あいつを!?」
B「緊急事態じゃないか」
C「あのときも、そんなことをいって、まんまと逃げられた」
B「じゃあ、ほかに居るのか」
C「ともかく、あいつだけはダメだ。元スパイで、脱獄のプロだぞ」

B「昔の話だ。いまは我々と同じく、小便するために深夜に目を覚ます」

~映画『ザ・ロック』(96)より~

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元々が「やや」不眠症の気質なのだが、ここ最近、夜に何度も目を覚ます。

ビールばっかり呑んでいるからだろう、小便が近いというのもあるし、喉が異常に乾いているというのもあるし。

ふらふらの体で便座に座り、スマホをいじりながら小便をする。
(そう自分は、可能なかぎり座って小便をする)

冷蔵庫を開け、その前にしゃがみ込み、冷たい麦茶をごくごくと。
(ごめん、節電出来ていない)

で、再びベッドにごろん。

この繰り返しで、あっという間に朝を迎える。


この暑さのせいだ―と、カミュが創り出した主人公を真似てみたい気持ちもあるし、実際そうなのかもしれないが、
いやいやそれだけではなかろう、たぶんトシを取ったのだ、、、と。

その証拠に、べつに熱帯夜ではないとしても目が覚めるようになったし。

『ザ・ロック』で、「じじい」呼ばわりされるメイソン(ショーン・コネリー)と同じということか。

まぁ、あのキャラと同じと評されるのであれば名誉なことである。

彼は「初めて会った」娘に、こういう。

「―お前は、俺という人間が存在したことを証明する、唯一の存在なんだ」
「なによ、いまさら。遅過ぎるわ」
「・・・お前と会ったときの台詞を何遍も(獄中で)練習してきたのに、このザマだ」

「これだけは信じてくれ、俺は、悪い人間ではない」

マイケル・ベイが手がけたから雑な創りの映画だが、それでも見どころが多くて何度も観返したくなるのは、コネリーやエド・ハリスが演じたキャラクターに深みがあったから、、、なのではないかな。


話を戻す。


そういえば。
大食漢であることは未だ否定しないが、昔ほどは喰えなくなったことはたしか。

小便も精子もキレが悪い。
終わったと思った数秒後に、残り汁がタラリトロリと出来たりさ!

いっつも痰がからんでいるような気もする。

専門とする映画の作品名や人名がサッと出てこなくなった。

トシといっても、まだ40代だぜコノヤロウ、衰え? が早いのは、あるいは食生活が原因かもしれない。酒が原因かもしれない。煙草が原因かもしれない。自慰のし過ぎも、ひょっとしたら・・・。

などと考えるも、それを改善しようとは(いまのところ)思わない。

これで完全に食欲が止まったり、酒を美味と感じなくなったり、それこそEDになってしまったら、急になんとかしようとするのだろうけれども。


とりあえずは、様子見ということで。

秋になっても冬になっても同じような症状であれば、少しは考えるようになるだろう。





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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(290)福士蒼汰』

にっぽん男優列伝(290)福士蒼汰

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93年5月30日生まれ、22歳。
東京出身。

公式サイト

今年知り合った若い女子に「好みの男性は?」と聞くと、オーバーではなく、その8割が「福士蒼汰くん♪」と答えました。

福士蒼汰(ふくし・そうた)、おそるべし。
あんまり注目していなかったものだから、動揺し、どんなひとなんだろうといろいろ調べました。

「どこがいいの? 顔?」
「・・・も、そうだけど、優しそう」
「俺も、優しそうっていわれるけどね」
「それはそうかも、、、だけど、牧野さんの場合は、裏がありそうなんだもの」

あぁそうですか。

まぁ、確かに裏があるけどね。
ただ、裏があり過ぎて、裏の裏の裏の裏…だから、結果、表になるのかもしれないし。

すいません、チューネンの僻みです。
こんなイケメンと競い合ってもしょうがないですね。
ともかく福士くんは若い女子に大人気、ただ俳優としては、まだ22歳ですし、これからなのでしょうねぇ。。。




<経歴>

ファッション誌に載った1枚の写真を見たスカウトマンがコンタクトを取り、芸能事務所に所属する。

テレビドラマで俳優デビューを飾り、
2011年の9月に『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日)の主人公に抜擢されて注目株となる。



映画俳優デビュー作は、『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』(2011)。

以下、ライダーシリーズとして・・・
『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』(2011)、
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(2012)、
『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』(2012)
『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』(2012)、
『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』(2013)。

・・・さすがにすべては観ていませんが、「みんなで宇宙キターッ!」は面白かったです笑


『ぼくが処刑される未来』(2012)、『図書館戦争』(2013)、『江ノ島プリズム』(2013)、
どう観ていいのかさえ分からなかった『好きっていいなよ。』(2014)、ヒーロー映画をパロディに仕立てた快作『イン・ザ・ヒーロー』(2014)、『神さまの言うとおり』(2014)、
『ストロボ・エッジ』(2015)、
そして最新作が、10月公開の『図書館戦争 THE LAST MISSION』。


まぁ放っておいても売れるひとなので、とくにいうことがありません。

・・・って、べつに嫌いなわけじゃないですよ笑

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(291)福本清三』

にっぽん男優列伝(291)福本清三

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43年2月3日生まれ、72歳。
兵庫出身。

公式プロフィール

―こういう書き出しだと怒るひとが居るかもしれませんが。
アダルトビデオの世界に、2000年代前半より「汁男優」という特殊な演者が誕生しました。

顔、関係なし。
身体、関係なし。
技巧、なくてよし。

必要とされるものは「ただひとつ」、良質?で、濃い精子。

それをAV女優の顔にかけるためだけに大量募集? される素人の男優さんのことを指しています。

男子でさえ彼らのことを笑ったりするわけですが、
ただ、このジャンル「ぶっかけ」というものは、汁男優の存在がなくては成立しないものなのです。

自分がいちばん好きなこのジャンルは、いわばAV女優×メインの男優×汁男優の共同作業によって生まれます。

だから、やっぱり感謝しないといけないと思うのです。
なかなか、そういう気にはなれないひとも多いでしょうが苦笑

で、そんな汁男優と福本清三(ふくもと・せいぞう)さんを並べて紹介することに「多少のためらい」を感じているわけですけど、
10年前までは「名もなき俳優」であったというのは事実ですし、「作品が成立するのであれば、自分なんかどうでもいい」というスタイルは、汁男優のありかたに似ているところがあると思うのです。

まぁ、どう説明しようが、怒るひとは居るでしょう。
ともかく自分は、福本さんも汁男優も「同じくらい好き」だし「感謝している」ということなのです。




<経歴>

「斬られ役・殺され役」ばかり演じてきたことから、「5万回斬られた男」と呼ばれる。

15歳で東映京都撮影所に入社、「大部屋俳優」のひとりとしてキャリアをスタートさせる。

以降、数々のドラマや映画に出演。
20代前半より「斬られ役・殺され役」専門のようになり、いつしか、最もシニザマが巧い俳優と称されるようになります。

本人曰く「代表作、なし。」だそうですけど、自分が選出する代表作をザザッと。

『十兵衛暗殺剣』(64)、『主水之介三番勝負』(65)、『忍法忠臣蔵』(65)、『丹下左膳 飛燕居合斬り』(66)、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(69)。

『人斬り観音唄』(70)、『まむしの兄弟 懲役十三回』(72)、『ポルノ時代劇 忘八武士道』(73)、『仁義なき戦い』(73)、『仁義なき戦い 広島死闘篇』(73)、『まむしの兄弟 恐喝三億円』(73)、『仁義なき戦い 代理戦争』(73)、『仁義なき戦い 頂上作戦』(74)、『逆襲! 殺人拳』(74)、『ザ・カラテ』(74)、『強盗放火殺人囚』(75)、『資金源強奪』(75)、『実録外伝 大阪電撃作戦』(76)、『沖縄やくざ戦争』(76)、『バカ政ホラ政トッパ政』(76)、『北陸代理戦争』(77)、『ドーベルマン刑事』(77)、『柳生一族の陰謀』(78)、『水戸黄門』(78)、『真田幸村の謀略』(79)。

『吼えろ鉄拳』(81)、『魔界転生』(81)、『蒲田行進曲』(82)、『鬼龍院花子の生涯』(82)、『野獣刑事』(82)、『里見八犬伝』(83)、『北の螢』(84)、『夢千代日記』(85)、『極道の妻たち』(86)、『おもちゃ』(98)、『ぼくんち』(2003)。

2003年に東映を定年する直前、ハリウッド産の『ラストサムライ』(2002)に出演。
朴訥な侍を好演し、このころから・・・というか、このころ「やっと」注目を受けるようになる。

「その他大勢の役者でありたい」と願う本人の意思に反し、さまざまなメディアが特集を組むようになりました。

定年を迎えて以後も「嘱託」で籍を残し、俳優業をつづける。

『カーテンコール』(2005)、『桜田門外ノ変』(2010)、『最後の忠臣蔵』(2010)、『北のカナリアたち』(2012)、『利休にたずねよ』(2013)。

そして2014年、キャリアん十年にして初の主演となる『太秦ライムライト』が公開。

同年には『ジャッジ!』(2014)と『幕末高校生』(2014)にも顔を出し、あくまでも自分は「その他大勢」であることを強調する。

すんばらしいプロ根性、哲学の持ち主だと思います。


次回の男優列伝は、藤竜也さんから。

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明日のコラムは・・・

『白百合』

白百合

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花の名前を覚えられないクセして、女子に花を贈るのが好きでね。

というか。
ことばは悪いが、無難なんだよね。
花を贈れば、とりあえず外さないっていう。

ただ、そういう男子は多いだろうから、周りと差をつけるために、阿呆みたいにでかいものか、ちょっと珍しいものを用意するようにしている。

先日―。
旦那が居なければ口説いているかもしれない素敵な女子に、花を贈った。

落ち着いているひとなので胡蝶蘭でもいいが、さすがに高過ぎる。
ので、百合の花束にした。

白い百合、20輪。

いわゆる花キューピットのような、ネット注文タイプなので、どのくらいの花が届くのか分からない。
届いてびっくり、独り暮らしが使う冷蔵庫くらいのでっかいやつが届いた。

メッセージには、「○○さんファンクラブ・会員番号1番より」とある。

彼女は笑ってくれた。
うん、それでいい。
そのひとにとって、自分が忘れられない存在になってくれれば。

なんつって。


花の名前を覚えられないといっても、百合くらいは分かる。

映画ファンにとって花といえば・・・
『街の灯』(31)の名前の分からない花か、
『薔薇の名前』(86)になるかもしれない。



尤も後者はタイトルに冠せられているだけで、花はちっとも重要ではないけれども。
もっといえば、エーコの原作小説は読み応えがあって素晴らしいが、映画版は端折り過ぎて分かりづらかったかな。

ただ自分にとっては、花といえば百合だったりする。

終生の愛読書『それから』で、印象的に登場するからだろう。

朝日新聞で「再」連載中の本作も、まもなくクライマックスを迎える。


「僕の存在には貴方が必要だ。どうしても必要だ。僕はそれだけの事を貴方に話したいためにわざわざ貴方を呼んだのです」


すげーな代助。
やるなぁ代助。

真似していってみたいが、火傷するわな。

「君とエッチしたい」とヘーキでいえる男が、なにをいっているのかって話ではあるが。


それはそうと。
花は贈るいっぽうで、贈られたことはいちどくらいしかない。

寂しいという思いはない。

もらっても、すぐに枯らしてしまうだろうし。

サボテンは腐らせるし!
観葉植物まで、枯らしちゃったし!!

贈るほうも、コイツに花は似合わないと思っているところがあるのだろう。

それ正解!!

というわけで。
自分がもらうのはジッポーライターかビール券かワインか、、、そのあたりだね。


そのほうが性にあっているし、うれしい。

花はもらうものじゃなくって、贈るものなんだ。
少なくとも、キッタネー男子にとっては。。。






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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(138)』

「ビックル」って、なかなかに珍しい苗字なのである

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英エンパイア誌がユーザーによる投票を集計した恒例企画、「最高の映画キャラクター100人」を発表。

以下は、その25位まで。


ハリソン強し! というか、スピルバーグ&ルーカスやっぱりスゲェ!! ということかもしれない。

個人的には、まぁトラビスも入っているし、「アベンジャーズ」組が「やや」気に喰わないが、納得といえば納得。

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(1)インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)

(2)ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグ)

(3)ハン・ソロ(ハリソン・フォード)

(4)バットマン(アダム・ウェスト、マイケル・キートン、バル・キルマー、ジョージ・クルーニー、クリスチャン・ベール)

(5)エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)

(6)ジョーカー(シーザー・ロメロ、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー)



(7)ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)

(8)タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)

(9)ダース・ベイダー(デビッド・プラウズ、ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)、セバスチャン・ショウ、ヘイデン・クリステンセン)

(10)デュード(ジェフ・ブリッジス)

(11)マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)



(12)マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)

(13)アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)

(14)ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)

(15)アラゴルン(ビゴ・モーテンセン)

(16)ロン・バーガンディ(ウィル・フェレル)

(17)ムッシュ・グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)

(18)リック・ブレイン(ハンフリー・ボガート)

(19)ロキ(トム・ヒドルストン)

(20)ドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)



(21)ハンニバル・レクター(ブライアン・コックス、アンソニー・ホプキンス、ギャスパー・ウリエル)

(22)トラビス・ビックル(ロバート・デ・ニーロ)

(23)ザ・ブライド(ユマ・サーマン)

(24)ダニエル・プレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)

(25)アッシュ(ブルース・キャンベル)

…………………………………………

なるほど。

ちなみに自分が5傑を展開すれば、こうなる。

(1)トラビス

(2)久蔵(宮口精二)

(3)ミスター・ブロンド(マイケル・マドセン)

(4)キャリー・ホワイト(シシー・スペイセク)

(5)桑畑三十郎(三船敏郎)


ところで。
自分の神映画『タクシードライバー』の主人公は、トラビス・ビックルという。

トラビスという名は頭にスッと入ってくるが、ビックルという苗字は「しっくりこない」。

トラビス「らしくない」というか。

日本の清涼飲料水を想起してしまうから・・・



かと思ったが、とりあえず調べてみた。

分かったのは、ビックル姓は「かなり珍しい」ということ。

居ないわけではないが、なかなか見つけられない苗字なのだそうだ。


名づけたのは監督スコセッシではなく、脚本家ポール・シュレイダーのほうなのだろうな。

69歳、まだ存命なので、なぜビックルとしたのか、いつか会って聞いてみたい。

なぜって、この映画のキャラクター名にはそれぞれ意味がありそうだから。

ふたりのヒロイン、ベッツィ(シビル・シェパード)とアイリス(ジョディ・フォスター)。
トラビスが先輩として一目置くウィザード(ピーター・ボイル)って、賢者という意味だし。

その賢者は、トラビスにこういうんだよね。


「お前の悩みがさっぱり分からない。とりあえず、女を抱け。どうせ俺たちは負け犬なんだから」


突き刺さるなぁ。

前向きな映画を観て前向きになるひとも居れば、
後ろ向きの映画から生きるパワーをもらうひとも居るって話である。





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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(138)』

初体験 リッジモント・ハイ(138)

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最近の篠原信一を見ていると、つくづく人生って分からないなぁ!! と思う。
(柔道の世界における大先輩だが、何度か会っているし、何度も投げられているので? 敬称とかなしでいく)

昔から喋りは面白いひとだったんだが、テレビ的に使えるということを、業界人は最近になって気づいたということか。

それと同じような感じで人気なのは、プロレスの長州力さんと天龍源一郎さんだろう。
こっちは敢えて敬称つけてみるが、そうそう、今月22日の深夜『オールナイトニッポン』のパーソナリティに長州さんが抜擢されたそうだ。
どう考えてもふざけているが、本人はノリノリで収録したらしい。

どのくらい聞き取れるのか、楽しみだな笑


篠原に話を戻す。

190cmの長身で、五段。
その「見てくれ」も手伝って無敵のような印象を抱くが、誤審で泣かされたこともあるし、前任の斉藤仁が人格者だったため、代表監督に就任してからはヤンヤヤンヤいわれることが多かった。(とくに、金メダルがゼロに終わったロンドン五輪)

柔道家というと、カリフラワー状になった耳を想起するひとも多いだろう。



正式には「耳介血腫」というらしいが、業界用語的には「耳がわく」という。
これの原因は、耳が畳にすれることによる内出血「らしい」。
「らしい」というのは、そうじゃない!! という主張もあるから。

ちなみに自分は、カリフラワーになっていない。

誰もがああなるというわけではないらしい。
耳が柔らかいひとは、なり難いのだとか。

しかしこの世界では、カリフラワーになっていたほうが「ハクがつく」とされている。

それは、たしかにそう。
自分もああなりたくて、わざと耳を畳にこすりつけたりしたもの。


というわけで、柔道の話。

中学で武道あるいはダンスが必修化されたが、実際どうなんだろうね。
女子は迷うことなくダンスを選ぶであろうし、モテたい男子はモテたいがためにリズム感がなくってもダンスを選ぶはず。

武道の必修化に反対していた自分は、それでよし!! とは思うが、少数であっても武道を選んだ生徒だっているわけだよね。

なぜ反対かって?

指導する先生のほうが、一流ではないからだよ。

それはダンスだって同じかもしれないが、柔道はこれまでにも「学校内における」死亡事故などを引き起こしているからね、先生だってヒヤヒヤものだと思うわけですよ。
文科省は、そこらへんのこと考えたのかって話で。


自分は中学時代に柔道部に所属、しかし入学した高校に柔道部がなかったため、自分で映画愛好会「みたいなもの」を立ち上げた。
映写技師のアルバイトで稼いだ金をつぎ込み、自主映画を撮る。

映画と自慰に青春を捧げた10代が終わろうとしていたころ、街で喧嘩を吹っかけられる。

足元がすくみ、なにも出来なかった。
その一部始終を、好いた女子に見られてしまった。

―という経験から、再び柔道を学ぶ決心をする。
武道・格闘技に対して真摯に取り組むようになるのは「ここから」で、中学時代の部活は「しょーがなく」やっているところがあった。

なぜならば、生徒全員がなんらかの部活に所属しなければならなかったから。
(そういうもの、だと思っていたのだが、現在は強制ではないんだってね!!)

というわけで。
今回の初体験シリーズは、「初めての部活動」でいってみよう。


つづく


※この作品で、柔道人口が一時的に増えたことはたしか




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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(139)』

初体験 リッジモント・ハイ(139)

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世界で最も尊敬する柔道家は、やっぱりエメリヤーエンコ・ヒョードル。

強さどうこうではなく、その佇まいに憧れた。

ファイトスタイルが好きな柔道家は・・・

師匠の吉田秀彦、古賀稔彦、日下部基栄、中村美里かな。

いかにも年齢を感じさせるチョイスだが。

観ているぶんには、女子柔道のほうが面白い。
スピード感があるし、寝技の攻防も(男子より)逆転出来る可能性を抱かせるから。

ちなみにヤワラちゃんこと谷亮子がまだ「田村姓」だったころ―正確には帝京の大学生だったころ、自分は彼女と一戦を交えている。

隠語的な意味ではないよ、当然。
ふつうに乱取りの練習をやったんだ。

階級的にぜんぜん差があるはずなのに、もう小動物みたいに動きまくるから、完敗でしたよ完敗。

昔からかもしれないが、この世は女子のほうが強いし元気だ―と個人的に実感したのは、ヤワラちゃんが天下取ったあたりからであった。

総合格闘技MMAの最高峰「UFC」で最も強い女子ファイターとされているのは、ロンダ・ラウジー。



とってもキレイなひとだが、このひとのバックボーンもじつは柔道である。



打撃偏重主義にあるUFCにおいて、彼女はほとんどの勝利を寝技で掴んでいる。
そういう意味でも、応援したくなるファイターだ。


さて、自分の話―。

小学校高学年あたりから高校1年の夏まで、典型的な肥満児であった・・・という話は、何度も何度も書いている。

右手にはポテトチップスの「のりしお」、左手には瓶の三ツ矢サイダー。
それが必須アイテムであり、とにかく動くことが嫌いだった。

いま通知表で体育の成績を確認してみたら・・・

中1…2
中2…1
中3…2

※5段階評価

高1…3
高2…6
高3…7

※10段階評価

・・・と、なっていた。

「1」なんて、出席さえしていれば取らない成績だと思うけど!!

体育教師には、漏れなく嫌われていた。
やる気がなかったもんね、そりゃそうだ。

高校2年時から徐々に上がっていったが、これは減量に成功して動くことが「苦ではなくなった」から。
性格も180度の変化を見せたからね、早く痩せればよかったなぁ、、、といまでも思う。


中学入学時は、身長155cm・体重72kgだった。
これが3年時に100kgを超えるのだから、そりゃ制服のズボンも裂ける(!!)わなぁ。

そんな体型の新入生が歩いていれば、声をかけてくるのは柔道部くらいなものである。

「―君、入る部活、決めた?」
「いいえ、まだですけど」
「柔道に、興味ある?」
「・・・ないことは、ないですけど」
「どう? 入らない?」

で、即決。

このころと現在とで、変わらないところがひとつあって。

慎重に選んだり吟味したりしないし、出来ないということ。

外食時は10秒以内に食べるものを決め、恋する相手も「ほぼ」一目惚れだものね。

後悔したことはない―とまでいうと嘘になるが、まぁそれも経験だよねと。


ただ勧誘した先輩は、これほど動けないデブも珍しい、、、と思ったにちがいない。

単に太っているだけだから、筋力も根性もセンスもなかった。
受け身はヘタッピ、いっこうに技を覚えられず、何ヶ月経っても進級出来なかった。

2年時にはほとんどの同級生が茶帯になったのに、自分は白帯のまま。
それは恥ずべきことなのに、そんなことどうでもいいと思っていた。

部活動への所属が強制であったから、とりあえず籍を置いておく―これが3年の卒業時までつづいたのである。


あのとき真面目にやっていれば、19歳のあの日、街で絡まれても対応出来たのに・・・。
と思わないこともないが、いやいや、この不真面目な中学時代に虜になったのが映画であったのだから、これはこれでよかったのではないか―と、あくまでも自分に優しく解釈するダメ人間なのであった。

おわり。





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明日のコラムは・・・

『演奏演者10傑』

演奏演者10傑

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半分は取材、半分は遊び―という認識ではいけないのだが、そんなスタンスで、音楽フェス『サマーソニック2015』(14~16日、幕張)の取材に行ってきた。

ひと、ひと、ひと・・・ひとの波、だらけ!!

実施場所のスケールのちがいというのもあるが、東京国際映画祭の10倍以上のひとが蠢いている。
映画小僧としては羨ましいかぎりだが、まぁそんなことは考えずに楽しもうや!! ってことで。

1組のアーティストのステージを120分くらいかけて体感する「単独のライブ」もいいものだが、たまには「ごった煮感、満載」のフェスもいい。

ウッドストックのような政治性や思想が盛り込まれているわけではないものの、毎年つづけることに意味があるはずで。

10年後、20年後はどうなっているのかな・・・そんな風に想像してみるのも悪くない。
というかその前に、東京五輪の開催時期とも「かぶっている」はずだから、とりあえず5年後が楽しみだねぇ。


そんなわけできょうは、映画のなかで、俳優さんが実際に楽器を演奏している「演奏演者10傑」というのを展開してみたよ。


(1)サックス、ロバート・デ・ニーロ…『ニューヨーク・ニューヨーク』(77)



でに朗さんだから、なんでも出来て当たり前―という認識は、本人にはプレッシャーにちがいない。

(2)ドラム、メアリー・スチュアート・マスターソン…『恋しくて』(87)



ドラム女子、大好きです。

(3)ギター、マイケル・J・フォックス…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)

まさか、このころから若年性パーキンソン病に苦しんでいたとはね。

(4)ピアノ、デニス・クエイド…『グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー』(89)

デニスの最高傑作かと。




(5)ピアノ、ホリー・ハンター…『ピアノ・レッスン』(93)

エイダは、ことばを発するかのようにピアノを弾く。

(6)ドラム、前田亜季…『リンダ リンダ リンダ』(2005)

だから、ドラム女子が好きなんだって。

(7)サックスなど、上野樹里ほか…『スウィングガールズ』(2004)

矢口監督とは(個人的に)相性が悪いのだが、これはよかった。

・・・あ、単に女子がいっぱい出てくるからかな?

(8)ピアノ、トム・ハルス…『アマデウス』(84)

モーツァルトを実際に見たことはないけれど、憑依した感じが伝わってくる。

(9)ギターほか、子役たち全員…『スクール・オブ・ロック』(2003)

とくに、この子がよかった。



(10)ギター、ジョナサン・リース=マイヤーズ…『ベルベット・ゴールドマイン』(98)

きらびやかな衣装だけでなく、弾きかた、その雰囲気まで「グラム、していた」。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(133)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(133)

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らいくー「だー」→「だー」てぃだんしんぐ(ダーティ・ダンシング)。

嫌い・・・ではなく、むしろ好きな俳優なのだが、中学・高校時代に愛読していた雑誌『ロードショー』の紹介文が気に入らないというか、そうかなぁ! ちがうんじゃないかなぁ!! と思った俳優さんがふたり。

バート・レイノルズと、



パトリック・スウェイジ。




『ロードショー』さんは、このふたりの俳優のことを「セクシー」と評していたの。

そうかなぁ!
ちがうんじゃないかなぁ!!

・・・と、中学時代の自分は思っていたわけ。

セクシーって、隠しても隠しても漏れ出てくる色香―みたいなもの、だと思っていたから、ひどくイヤらしい感じのするバートちゃんとパトリックちゃんは、男として好きだけれども、セクシーではないのではないかと。

それはともかく。
日本での人気はイマヒトツだったものの、バート・レイノルズの米国における人気はバツグンだった。
それと比すと、パトリック・スウェイジは過小評価されている感じがする。

まさか、こんなにも早く亡くなる―膵臓癌、享年57歳―とは思っていなかったからねぇ、自分もこのひとのことをきちんと評する機会を用意出来なかった。
『ゴースト』(90)ではショートカットのデミ・ムーアばかりが絶賛され、『ハートブルー』(91)ではキアヌだけがキャーキャー騒がれたものなぁ、ちょっと可哀想な気もしてきた。

彼をセクシーと評する流れが出来たのは、おそらく『ダーティ・ダンシング』(87)がきっかけ。

お嬢ちゃん女子高生が、父親の反対に逆らいダンスインストラクターと恋に落ちる―物語そのものは陳腐ではあるものの、そこに流れる音楽とダンスシーンが評判を呼んでヒットを記録した。

女子高生をジェニファー・グレイが、そしてインストラクターをスウェイジが演じた。

ジェニファー・グレイはパッとしなかった女優のひとり、でもフツーに美人だし、自分は好きだった。



だからこの映画も、
「ジャガイモ顔のスウェイジなんか、いいんだよ! グレイちゃんを映せ!!」
などとイライラしながら鑑賞したものである。

ごめんね、スウェイジちゃん。


この映画のタイトル「ダーティ」(Dirty)は、ハリー・キャラハン刑事が「ダーティ」と呼ばれていたのと「同じような意味合いで」冠されている。

直訳しちゃうと「汚いダンス」となってしまうが、ただ、時代や舞台によっては、男女があまりにも密着し過ぎることから「汚らわしい」と解釈され、10代では早過ぎるとか、なんとかいわれたり。

なんといっても米国の不良は、グループでダンスしちゃうんだからね!!




日本のミュージシャンも、とくに若いひとはダンスが必須となってきた感があるし、みんな上手だとは思う。

けれども、こういう映画を観ると、ポテンシャルという点ではアングロサクソンには敵わないな!! と感心してしまうのであった。





あすのしりとりは・・・
だーてぃだんしん「ぐ」→「ぐ」らんぷり。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(134)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(134)

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だーてぃだんしん「ぐ」→「ぐ」りーんべれー(グリーンベレー)

映画のなかで描かれるグリーンベレーと有段者って、ちょっと似ている・・・なんて思うときがある。

強くて当たり前。
見た目もゴリゴリで、主人公を圧倒―すると思わせておいて、見事な負けっぷりを披露すると。

彼らが主人公になることは、じつは、あんまりない。
見せ場はきちんと用意されてはいるものの、主人公をさらに輝かせるためのキャラクターとして登場することのほうが多いのだ。

そんな強い相手を倒す主人公って素敵! そう思わせるための副将的キャラというかね。

シュワ氏の『コマンドー』(85)でも、そうだった。

ゴツい黒人がシュワ氏と対峙し、

「どうだ、強いだろう。俺は元グリーンベレーだ」



などという。

シュワ氏は「それがどうした」みたいな感じで彼を倒すのだが、この台詞があるかないかで、印象はだいぶ変わってくるはずで。

ん?
ということは、グリーンベレーや有段者は、ちょっとバカにされるキャラクターなのか?

そこまではいってない。


グリーンベレーとは通称であり、正式にはアメリカ陸軍特殊部隊という。
将兵だけがかぶることの出来るベレー帽が鮮やかなグリーンであることから、そう呼ばれているのだそうだ。

その詳しい歴史などはウィキペディアでも見てもらうとして、ここでは軽く入隊資格を紹介しておこう。

「自発的な志願者であること」はもちろん、

自分にとっては「現役勤務の男性軍人であること」が既にNGであり、

さらに「ブーツと戦闘服を着用したままで50メートル泳げること」なんていうのまである。

無理だな、自分は。


グリーンベレーの評価が著しく低下したのは、ベトナム戦争の泥沼化による。

現在のハリウッド映画が、(冒頭で述べたように)グリーンベレーの存在を英雄的に描くことがない理由も、そのへんにあると考えていい。

ハリウッドの英雄であり続けるジョン・ウェインが撮った『グリーンベレー』(68)は、ベトナム戦争を肯定的に描いたトンデモ映画として有名。

いま現在の視点でそう評価するのではなく、制作・公開当初から非難轟々だったとされている。

エルマー・バーンスタインはテーマ曲を依頼されたが、「政治的信条」を理由にこれを辞退。
批評家のひとりは「高圧的で時代遅れの映画」とクサし、
実際にベトナムで戦ったオリバー・ストーンはこの映画を「大嫌いだ」と発言した。

で、自分はこの映画を高校時代にビデオ鑑賞した。

つまらなくはなかったけどね。

政治的背景などは分からない、単に物語として充分に面白いと思った。
トレードマークのベレー帽も格好いいし、ヒロイズムに溢れているし。

そのヒロイズムが問題だったわけだが・・・まぁ高校生のクソ男子なんて、そんなものだろう。
銃撃戦、爆破が描かれ、軍人と美女とヘリと、出来ればロボットが登場すれば、それだけで気持ちがよくなるイキモノだから。


ただ、自分も40歳を過ぎたわけだし、現代は21世紀である。
観返してみると、さすがに単純だなぁとは思う。


負の歴史としてグレーンベレーを茶化すような描写が散見されるのは必然なのかもしれないけれど・・・

ちょっとだけ切ない気もする―というのが、自分の本音ではある。





次回のしりとりは・・・
ぐりーんべ「れー」→「れー」てぃんぐ。

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明日のコラムは・・・

『おじいちゃんの階段走り』
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