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煽り + 5月コラムの目次

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ニュースとしては出遅れた感が強いが、六大学野球のポスターに感心した。

チアリーダーが挑発し合う、いわゆる「煽り」系。
左の子の腹筋の素晴らしさにも目が行ってしまうが、いやいやそういうことをいいたいんじゃなくって。

煽りは「試合を盛り上げる」という意味でスポーツの世界では必要な要素だとは思うものの、日本の格闘技「限定」で話を進めれば、最近はうまくいっていなくてねぇ。

やっとこさ海外での復帰戦が決まった亀田長男くんだが、最近のインタビューを聞いて、あぁ頭のなか変わってないんだなぁと苦笑してしまったよ。

「ド」新人ならともかく、ベルトを巻いていたものが「メンチ切り」とか、いつの時代かと思う。

これは彼なりの煽りなわけで・・・
でもさ、昭和じゃないんだし!
もう平成だし!!
平成も、27年経っているし!!!

古いんだなぁ、感覚が・・・と。

優等生になれといっているんじゃない。
センスよく煽ってほしいと思っているだけ。

こういうポスターが作れるようになれば、もうちょっとファンが増えると思うのだけれど、どうなんだろうか。


※現時点における、本年の良質映画

(新規)

『駆込み女と駆出し男』
『Zアイランド』
『脳内ポイズンベリー』
『私の少女』
『ピッチ・パーフェクト』
『チャッピー』
『百日紅』

(鑑賞順)

『6才のボクが、大人になるまで。』
『0.5ミリ』
『インターステラー』
『超能力研究部の3人』
『メビウス』
『寄生獣』
『ゴーン・ガール』
『百円の恋』
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
『TRASH!』
『薄氷の殺人』
『ワンダフルワールドエンド』
『ビッグ・アイズ』
『KANO 1931海の向こうの甲子園』
『さらば愛のことばよ』
『はじまりのうた』
『甥の一生』
『フォックスキャッチャー』
『アメリカン・スナイパー』
『味園ユニバース』
『幕が上がる』
『ソロモンの偽証 前篇・事件』
『イミテーション・ゲーム』
『博士と彼女のセオリー』
『ジヌよさらば』
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ザ・トライブ』
『ギリシャに消えた嘘』
『インヒアレント・ヴァイス』
『龍三と七人の子分たち』
『Mommy マミー』
『セッション』

…………………………………………

【今月のスケジュール】

★本日・・・煽り + 5月コラムの目次
☆2日・・・根性すわっている演者たち:女優篇
★3日・・・根性すわっている演者たち:男優篇
☆4日・・・煙の不思議
★5日・・・年に1度の、生MMA


~ロンド形式連載~

(1)にっぽん男優列伝・・・月6~7回。林隆三さんから。
(2)初体験 リッジモント・ハイ・・・週1~2回
(3)シネマしりとり「薀蓄篇」・・・週1回

では皆さん、お楽しみに。

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~5月度のコラム一覧~

1日…WAKU WAKUさせて + 4月コラムの目次
2日…黄金週間特別篇(5)BABY!
3日…黄金週間特別篇(6)GHOST!
4日…黄金週間特別篇(7)MONEY!
5日…黄金週間特別篇(8)KNIFE!
6日…黄金週間特別篇(9)FOREST!
7日…肉祭
8日…初体験 リッジモント・ハイ(124)
9日…初体験 リッジモント・ハイ(125)

10日…SILENCE
11日…シネマしりとり「薀蓄篇」(119)
12日…シネマしりとり「薀蓄篇」(120)
13日…記号論
14日…女優の夜
15日…にっぽん男優列伝(277)橋爪功
16日…にっぽん男優列伝(278)長谷川一夫
17日…from Japan!!
18日…初体験 リッジモント・ハイ(126)
19日…初体験 リッジモント・ハイ(127)

20日…♪ あれから10年も ♪
21日…シネマしりとり「薀蓄篇」(121)
22日…シネマしりとり「薀蓄篇」(122)
23日…時計が狂う
24日…Director of photography
25日…にっぽん男優列伝(279)濱田岳
26日…にっぽん男優列伝(280)林遣都
27日…♪ もう、いくつ寝ると ♪
28日…にっぽん男優列伝(281)林泰文
29日…ぱんちら
30日…初体験 リッジモント・ハイ(128)
31日…初体験 リッジモント・ハイ(129)

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『根性すわっている演者たち:女優篇』

根性すわっている演者たち:女優篇

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なかなかに芸歴も長い、しかも可愛いのにパッとせず、もっと売れてほしいなと応援を続けていた肉体派女優・武田梨奈(トップ画像)が「去年あたりから」ぐんぐん調子を上げてきている。

きっかけはセゾンの瓦割りCMで、



あれが放送されるや否や、色んなメディアから注目を受けて映画やテレビの出演オファーもあとを絶たないようである。

えがった、えがった。
実は彼女が注目される前、自分は、とある取材で「空手の有段者」でもある彼女の「マジ」蹴りを喰らったことがあって。

そりゃあ、痛いのなんのって。
この美貌とこの身体能力があれば、きっと陽の目を見るだろう―と信じていたので、現在の売れっ子っぽい状況はひじょうに感慨深い。

そんな彼女が出演する『木屋町DARUMA』は、本年公開される日本映画のなかで最も期待する一本。

ここに予告編をリンクしておくが、「観るのに覚悟の要る映画」なので「ブラックな感じ」に対する免疫がないひとは再生ボタンをクリックしないほうがいいかもしれない。




アクション映画一筋、、、みたいなキャリアを築いていくと思っていたものだから、この映画への出演は驚いた。

梨奈ちゃん、根性すわっているじゃないの!! って。


そんなわけできょうは、そんな「根性すわっている系」の女優さん10傑を展開してみよう。


(1)イザベル・アジャーニ



怪物と性交する『ポゼッション』(81)、
中年になっても少女のような肌の質感を保っている『悪魔のような女』(96)。

(2)クロエ・セヴィニー



モデル出身をなめるなよ! みたいな感じでインディーズで活躍。

アクメをきちんと表現した『ボーイズ・ドント・クライ』(99)、
そして、ヴィンセント・ギャロにひどいことされる『ブラウン・バニー』(2003)。

(3)ジュリアン・ムーア

オスカー女優になっても、やることはやる。

『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(2014)におけるハイライトは、このひとの放屁シーンである。

(4)松田暎子

定を演じ切り(=『愛のコリーダ』(76))、映画界を去った伝説の女優。

(5)ユマ・サーマン

ヌード撮影に群がった男どもに失望した時期もあったが、QTに鍛えられ『パルプ・フィクション』(94)で鼻血を流せる? ようになる。

以来、映画のためだったらなんでもする女優に大変身。

(6)ローラ・ダーン

リンチの秘蔵っ子として活躍、『ワイルド・アット・ハート』(90)のイケイケ系も悪くないが、
セックス依存症の女子を演じた『ランブリング・ローズ』(91)を観てほしい。

(7)ジェーン・フォンダ



『バーバレラ』(68)の変態世界にリアリティを与えたのは、彼女の身体性だろう。

(8)エマニュエル・ベアール

最初から最後までハダカ、『美しき諍い女』(91)。

べつに、ハダカになるのがえらいってわけじゃあないけれど。。。

(9)ホリー・ハンター

男優とはちがって、女優の場合、性的キチガイを演じるのはリスクを伴う。
イメージが「それだけ」になってしまうから。

そういう意味で、『クラッシュ』(96)に出演した女優たちは「みんな」立派。

(10)クリスティーナ・リッチ



セックス狂いを演じた『ブラック・スネーク・モーン』(2007)もいいが、
近所の男子たちを「性的に」リードする『アイス・ストーム』(97)や、レズビアンを演じた『モンスター』(2003)のインパクトは強烈だった。


※ちなみに次点は、シャルロット・ゲンズブール。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『根性すわっている演者たち:男優篇』

根性すわっている演者たち:男優篇

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きのうからのつづき、「演技のためだったら、なんだってやる」系の、きょうは男優10傑を。

女優とはちがって、男優がいくら脱ごうがセックス狂いのキャラクターを演じようが、受け手は「えらい!」などとは思わない。
津川雅彦やマイケル・ダグラスのことをいっているのだが笑、むしろ羨ましいと捉えられてしまう傾向にあり、そこらへんが男と女のちがいで。

今井雅之が死んだ。
最後まで演じることをあきらめなかった、役者バカ。

なんで追悼文書かないの? いつも書くのに。

と友人にいわれたのだが、じつをいうと、あんまりピンとこなかったというか。
ライフワークとしていた『THE WINDS OF GOD』の物語に、それほどこころを動かされなかったというか。

とはいえ。
病と闘い、勝とうとし、俳優を続けようとしたその姿には打たれるものがあるわけで。


それを念頭に置きつつ、男優の10傑を選出してみると・・・
その生き様や思想みたいなものも含めたうえで「根性すわっている!」と評することになってしまったのだが、これでは前日と趣旨とちがったものになってしまう、、、かなあ?


(1)ジャッキー・チェン

とはいえ、ベストワンは身体を張った命知らずの男に決定。

ほんとうは笑ってはいけないはずのNGシーンも、一周して笑うほかないと思わせてしまうのは、もはや「芸」である。

骨折を「芸」と思わせるなんて!!

(2)殿山泰司

三文役者として、300本超の映画に出演。

代表作は主演を務めた『裸の島』(60)になるのだろうが、「それ以外」を挙げたほうが喜びそう―なところがいい。

(3)ショーン・ビーン



自らすすんで・・・なのかどうか分からないが、
悪役というか、ほとんどの作品で憎まれ役を演じている。

でもなんか、「たぶん、いいヤツ」と思わせる魅力があるのだよなぁ。

(4)ロバート・デ・ニーロ

このひとを外すわけにはいかない。

最近は、単なる「ひとのいいおじちゃん」みたいではあるが。

(5)ダスティン・ホフマン

オスカー批判をしていたころの考えかたに共鳴する。

「演じるものは、みなファミリーだ。優劣をつけるものではない」

そういう思想が、きっちり作品選びに反映されていたと思う。



(6)藤竜也

『愛のコリーダ』(76)一本で選出。

本番撮影は、男だってきつい(はず)。

(7)フィリップ・シーモア・ホフマン

ダメ男を演じさせれば、天下一品。

そんな役ばかり演じるものだから、盟友ポール・トーマス・アンダーソンは彼のために「ややマトモ」なキャラクターを作ってあげたくらい。

自分は、このひとの死を、未だ受け入れられない。

(8)ゲイリー・オールドマン



キチガイばかり演じていたが、子どもが出来て「子どもに観てもらえるような作品を」とキャリア変更を試みている最中のひと。

最初は「なんで!?」とショックを受けたが、その思いが徹底していて、なんだか分からないが感動してしまった。

(9)松田優作

今井雅之の訃報を目にしたとき、想起したのはこのひとだ。

(10)チャールズ・チャップリン

トーキー以後の作品は、すべて「戦うための」映画だった。

とくに『独裁者』(40)は、命を賭けているなぁと。





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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『煙の不思議』

<再録>「魔」のキャスティング

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※事情があって、本日は過去記事の再録で勘弁願います。

なにかあったというわけではありません、単なる呑み過ぎです汗


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あれは満月の日だったか、
あるいは地球がほんの少しだけ間違った方向に捩れたのだろうか、
どういうわけか、こんな自分に自主映画の主役をやってくれないか―と依頼してくる、世にもキトクな友人が居た。

「なんで自分?」
「役にぴったりだから」
「俺が書き手であり続けたいのは分かっているよね?」
「リチャード・アッテンボローは素晴らしい監督であると同時に、素晴らしい俳優でもある。シドニー・ポラックもそうだった。君の神様であるスコセッシだって、ゴッホや、不快極まりないタクシーの乗客を怪演している」

そりゃあ、そうかもしれないが。
宮崎爺の新作『風立ちぬ』の主人公の声は、「あの」庵野さんであるし。

しかし、だねぇ・・・。

「どんな役?」
「ホン持参してきているから、読んでもらえれば分かるけど、簡単にいえば怪しい宗教の教祖」
「へ?」
「『エンゼル・ハート』でいうところの、デ・ニーロみたいなキャラだね」
「また、うまいこといって」

アクション映画の敵役をオファーされたこともあったし、
じつをいうと大きな声ではいえないが、AV男優にならないかとマジな誘いを受けたこともある。ちゃんとした? プロデューサーに。

「いえいえ、ガタイはそこそこかもしれませんが、モノがね、モノが」
「そんなのボカシがあるんだから、気にすることはないよ」
「いやぁ・・・」


きのう―『新・午前十時の映画祭』で、大傑作『カッコーの巣の上で』(75…トップ画像)を観た。

物語もだが、俳優全員が名演で感動した。
力強い。
ワンシーンしか登場していない端役までも、力強い。

実際、この映画はオスカーにおいて作品・監督・主演男優・主演女優・脚色(原作は、ジョン・ケージ)の主要5部門賞をかっさらっている。

この5部門制覇は快挙中の快挙で、オスカー史上、この映画と『或る夜の出来事』(34)、『羊たちの沈黙』(91)だけしか成し遂げていない。

しかし、それだけの栄誉でも足りない気がする。
クリストファー・ロイドも素晴らしい。ダニー・デヴィートも素晴らしい。ウィル・サンプソンも素晴らしいから。

ロバート・アルトマンの群像劇『ショート・カッツ』(93)だったと思う、ベネチア国際映画祭が粋な計らいをして、この映画に「出演者全員賞」を授与した。

いいねぇ!
深い映画愛と、表現に対する敬意が感じられる。

というわけで。
今宵は、演技力は「どう考えてもゼロ」、ただ映画愛だけは誰にも負けないヘンクツ野郎が選ぶ「出演者全員が素晴らしい」絶妙なアンサンブル映画を挙げてみたい。


(1)『酔いどれ天使』(48)

久我美子、木暮実千代、千石規子…とくに女優陣が素晴らしい。

これ、黒澤映画では珍しいこと。

(2)『ユージュアル・サスペクツ』(95)

のちに監督ブライアン・シンガーがゲイであることを公表、すべての男たちがなぜ魅力的なのか、不思議と合点がいった。

(3)『仁義なき戦い』(73)

全員がホンモノのヤクザに見える。

とくに、梅宮辰夫。

(4)『マグノリア』(99)

アルトマンから認められただけあって、監督PTAは、ほんとうに群像劇が得意だなと。

(5)『ディア・ハンター』(78)

クリストファー・ウォーケンばかり注目されるが、ジョン・カザールもメリル・ストリープも素晴らしい。

(6)『グーニーズ』(85)

少年少女、みんな魅力的。

(7)『幕末太陽伝』(57)

軽妙なフランキー堺、無邪気な裕次郎、ひたすら美しい南田洋子…演者全員が楽しそうに演じているのが、じつにいい。

(8)『トラフィック』(2000)

群像劇のお手本のような創り。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズをホンモノだと思えたのも、この映画が最初。

(9)『エリン・ブロコビッチ』(2000)

2本連続で、ソダーバーグの映画を。
オスカーを取ったジュリア・ロバーツだけでなく、アルバート・フィニーもアーロン・エッカートも、そしてインテリな敵役も完璧。

(10)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)

スコセッシ映画から一本。
アルトマンの『ザ・プレイヤー』(92)にも出ていたリチャード・E・グラント、好きなのだが、最近パッとしないね。


※『エリン・ブロコビッチ』より、最も好きなシーン。

「どうやったら、これだけの署名を集められるのか」という質問に対し、エリンが「町民全員にフェラチオしてあげたの」と答える。

面白いっ!!




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『煙の不思議』

煙の不思議

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某日―。
自宅で美女と1対1の呑み会。

かつて自分が惚れていた子で、きっちり告白もしたが「煙草さえ吸わなかったら、考えたかもしれない」と返された。

ひとを傷つけないよう配慮した決まり文句かなと思ったのだが、その後も友人として付き合っていて、彼女がほんとうに「ケムリ嫌い」であることが分かった。

以来、彼女と会うときは前日から煙草を控えたり、何度も歯磨きをするようになった。

さあ問題は自宅だ。
喫煙者ゆえに、部屋がどのくらい煙草くさいかピンとこない。
そこで非喫煙者の友人に家に来てもらい、「どう?」と質問してみた。

「ぜんぜん大丈夫だよ」

それでも不安なので、ファブリーズをシュッシュと。

で、当日。
彼女は部屋に入るとすぐに、「わぁ、お線香のにおい!」と発した。

え?

「分からない?」
「・・・ごめん、分からん」
「仏壇あるの?」
「あっ、自家製のだけどね。これ」
「わっ、お母さんにそっくり(笑う)」
「そう?」
「ちゃんと毎日、お線香あげているんだ」
「うん、・・・におい、気になる?」
「・・・(笑う)なんだ、気にしてんの?」
「だってさ、ケムリ嫌いでしょう」
「それは煙草にかぎっての話。お線香のにおいは、けっこう好き」

ふぅ、えがったえがった。


自分にとって煙草は「まじない、のようなもの」で、禁煙を考えたことはない。

煙草の煙がないといいものを書ける気がしない。
逆にいえば煙草さえ吸っていれば、文章においては失敗することがないと思い込んでいる。

「百害あって一利なし」とかいわれたこともあるけれど、あんまり勝ち誇らないでほしい。

そもそもが害虫だと思っているからね、自分なんか。
だからあなたは、勝ってないんだっての。


ただ、書くときに必要なだけであって、「それ以外」であれば我慢は出来るんだ。

現に長編映画を立て続けに3本観たとしてもヘーキだし、
大晦日の格闘技興行なんて半日ちかく吸わなかったが、無問題であった。


今月より、マルボロとパーラメントの1部が値上げした・・・のだが、
JTほど大々的に報じられないので、喫煙者でも知っているものは少なく、コンビニ店頭で「え、値上げ!?」と驚いている客を(たった5日ほどで)3人も見かけた。

JT系の値上げは、たぶん消費税10%引き上げ時におこなわれるだろう。
もちろんイヤだが、覚悟は出来ている。
それでいいものが書ける(と、思える)のだから、1000円までは出しますよと。


(あくまでも自分の周囲の話だが)禁煙する「きっかけ」のベストスリーは・・・

(1)値上げ
(2)結婚
(3)妊娠

・・・であった。

(1)と(2)は男子、(2)と(3)が女子である。


そして、これまた「自分の周囲の話」だが、女子においてのみ喫煙率が上昇している。

自分の友人知人の男女率はちょうど半分くらいで、男子の3割が喫煙者、女子は5割超なのである。

なんか面白いな! と思う。


これは「自分の周囲の話」だけにかぎらない、、、ような気がする。

居酒屋に入ると、煙草吸っている女子が増えたと感じるもの。
逆に吸っている男子は、随分と減ったなぁと。


吸わない男子が「煙草吸っている女子は…」というのは分かるし、
冒頭に書いた彼女のような考えも分かる、
しかし、喫煙者の男子で「煙草吸っている女子は…」というのが多いのはオドロキなんだよな~。

自分が吸っているにもかかわらず、だし。
喫煙女子増えているわけだから、そのぶん恋愛対象が減っていっちゃうはず、だし。

逆に喫煙女子に聞いてみると、「どっちでもいいよ、吸っていても、吸わなくても」と返す子が多かった。


結論。
やっぱり、女子のほうが強いし格好いいんだね、いろいろと。





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明日のコラムは・・・

『年に1度の、生MMA』

年に1度の、生MMA

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今年は「ないかも…」と思っていた北米のMMA団体イベント、『UFC』の日本大会が9月に開催される―その第一報を聞いた瞬間、飛び上がりながら奇声を上げてしまったよ。

足首、ちょっと痛めていたというのに。
深夜2時だったというのに。

近隣住民さん、ごめんなさいでした。

※日本では未だ「総合格闘技」とされているが、世界的には「MMA=Mixed Martial Arts」と呼ばれているので、本サイトではそう表記することにする。


『UFCジャパン』が開催される度に書いている気がするが、日本のMMAファンは「生観戦」に飢えている。
小さな興行ならいくつかあるが、「有明」や「さいたま」の客席が埋まる規模の「日本単体」興行はゼロなのだった。

また昔のことを持ち出すが、年に何回も開催されていたPRIDEを経験してきてしまったものだから、現在の状況に耐えられないのである。

ボクシング業界は活況を取り戻しているが、MMAに関していえば、未だ冬の時代。
だから「いつまで洋モノに頼らなければいけないんだよ」と嘆きながらも、今年も開催されるというニュースを聞けば、やっぱり歓喜してしまうのであった。

現時点で決定しているのは、ジョシュ・バーネットの参戦のみ。



日本を愛する、「青い瞳のケンシロウ」といわれるベテランである。


その国に馴染みの深いファイターを揃えてくれるのが、UFCのよいところであり、層の厚さを感じさせてくれるところ。
新星の堀口恭司はもちろん、
怪我が治ればKIDも出るだろうし、ラストチャンスかもしれない五味も参戦することだろう。


ともあれ。
これで、夏~秋のスケジュールがなんとなく決まってきた。

8月は音楽フェス、サマーソニック。(15日、16日)
9月はUFCジャパン。(27日)
そして10月は、東京国際映画祭。

あぁ金が飛ぶ、金が飛ぶ。

もっと働けということだろう。

はい、がんばります。


※「日本単体」で、ビッグイベントが開催出来る日を信じて・・・




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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(123)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(123)

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たーみねー「たー」→「たー」とる(タートル)

オオカミ
タカ
ライオン
クジャク
イヌ

・・・じっくり考えたわけではないので、あすには変わっていそうだが、好きな動物5傑を挙げてみた。

イヌは小型犬というより大型を指しているので、この5傑でいうと、自分は可愛らしさよりも格好よさに魅かれていることが分かる。
(とかいって、次点はカピバラさんとかウォンバットなんだけど!)

そしてクジャクを除き、みんな移動の速度が速い。
彼ら彼女らが本気を出せば、ヒトなんて追いつけない。

「その逆」とされているのが、「カメさん」だろう。

※英語だと「海がめ」をturtle、「陸がめ」をtortoiseというが、分けると面倒なので、すべてのカメさんをタートルといっちゃいましょう。
本サイトは辞書ではなく、あくまでもブログだからね。


『ウサギとカメ』や『浦島太郎』に登場するカメさんは、派手さはないが「とてもいいヤツ」として描かれている。

見た目があんなだしね、たしかに和むし、なんか応援したくなる。





しかし。
じつは恐竜は「それほど速く移動出来なかった」らしいが、その逆にカメさんは「我々が想像する以上には」速く動けるらしく。
そのへんを突いた映画タイトルが、日本の『亀は意外と速く泳ぐ』(2005)であった。


映画に登場するカメさんの、個人的3傑を挙げてみよう。

ロバート・ロドリゲスの、ひょっとしたら最高傑作かもしれない『エル・マリアッチ』(92)。

冒頭で主人公とともに歩くカメさん、顔をちょっと隠すしぐさを見せるのだが、それがものすごくキュートだった。

『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)では、アクセル(エディ・マーフィー)の影響ですっかりキャラ変わりしてしまったローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)の自宅で飼っているカメさんが登場。

「これは?」
「ビッグアルだ。この家では古株だよ」
「カメだろう、これは。オス?」
「そうだよ」
「疑問だったんだ、カメのちんちんってどこなんだ?」
「(怒るローズウッド)」

わはは笑


最後に、映画の出来としてはどうかな? とは思うが、インパクトという点で外せないのが『ミュータント・タートルズ』のシリーズ(90~)だろう。



基本は子ども向け、では大人の鑑賞に堪えられないかというと、そんなこともない・・・が、この見た目なので、個人的にはどうしても真面目に向き合えない困った作品ではある。

しかし去年からスタートした新シリーズも大人気ということで、現在パート2が制作されている。


なにがヒットするか、ほんとうに分からない世の中である。


※上野樹里ちゃんって、ふつうの女子キャラを演じたほうがぜんぜん魅力的なんだけどな





あすのしりとりは・・・
たーと「る」→「る」いあーむすとろんぐ。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(124)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(124)

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たーと「る」→「る」いあーむすとろんぐ(ルイ・アームストロング)

「まっき~、その歌、よく口ずさんでいるよね。好きなん?」
「うん、CMで聞いただけだから、この部分しか知らないんだけどね」
「曲名、知ってる?」
「…恥ずかしいことに、それも知らない」
「『この素晴らしき世界』、有名な曲だよ」

中学2年のころだったと思う、もうなんのCMかも覚えていないが、サッチモの代表曲『この素晴らしき世界』が流れていて、ほとんど毎日のように口ずさんでいた。
曲名を教えてくれたのは、音楽通の吉岡くんだったと記憶する。

よし、来月の小遣いでレコード―そう、まだレコードだった―を買おう、、、そう思っていたのだが、その数週間後に斉藤由貴のアルバムが出たものだから、結局は買わずじまい。

その1~2年後に自分は映画小僧を名乗るようになり、『この素晴らしき世界』と(何度も何度も)再会することになる。

最初は『グッドモーニング、ベトナム』(87)だったと思う。
「これしかない」というシーンで「これしかない」という選曲、物語は忘れても、そのシーンだけは未だワンショット「ごと」完全に覚えている。

この曲を流した、技あり! な映画の筆頭といえば、『12モンキーズ』(95)なのではないか。

※このころのマデリーン・ストー、ほんとうに美しい




終末的な物語ゆえ、エンドクレジットで流れたときは打たれるものがあった。

中盤にオリジナル、エンディングにカバーを流したのは、マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)。





オリジナルは、ルイ・アームストロングによるもの。
口に特徴があるひとで、サッチモという愛称は「satchel mouth」(がま口みたいな口)からきたという説や、「such a mouth!」(なんて口だ!)からきたという説などなど、正確な由来は分からないらしい。

1920年代にデビューを果たし、数々のヒット曲を生み出す。

スポーツ選手もそうだが、このころの黒人の生きざまは、そのまま人種差別の重い歴史とも重なっていく。
いくらステージで喝采を浴びようとも、宿泊先や劇場の出入り口まで(同行する)白人たちとは別々で、サッチモはどんな思いで日々を暮らしていたのかなって想像する。

『この素晴らしき世界』のほかに、代表曲として『キッス・オブ・ファイア』『ハロー・ドーリー!』など。

また、『グレン・ミラー物語』(54)や『上流社会』(56)、『5つの銅貨』(59)では俳優にも挑戦、演技は上手とはいえないが、愛嬌があって悪くない感じ。

71年7月6日に死去、享年は69歳。


音楽サイトにジャンプしたほうが詳しいキャリアを知ることが出来ると思うので、細かいキャリアは割愛。

ただ古典の凄みというか、偉大さというか、歳を取るごとにそういうものを強く感じるようになった自分が居るなぁ、、、と。

10年前はそうではなかったけれど、いまは、この曲が流れてきただけで、涙腺がうるうるしてきてしまうのだもの。
そこまで思い入れがある曲というわけではないのに、あの歌声と、歌詞に、やられているのだと思う。


※最後に、サラ・ブライトマンのバージョンで





次回のしりとりは・・・
るいあーむすとろん「ぐ」→「ぐ」らんぶるー。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『TSUBAKI』

TSUBAKI

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「―俺の名前は、、、椿。 椿、三十郎。もうすぐ四十郎だがな」


花の名前を知らなくとも、椿くらいは知っている。

椿を指して「これは椿」といえるのは、『椿三十郎』(62)のおかげだけど。

そうかそうか、三十郎は38~9歳くらいなのね。
いまの自分より、ちょっと後輩ということか。
実際に会って、ああいう態度を取られたら、こっちが敬語使ってしまいそうだが。

黒澤は『椿三十郎』をカラーで撮りたがっていた―というのは有名な話。
椿を、鮮やかな色で捉えたかったから。
しかし。
キューブリックやタルコフスキーと同様に完璧主義の黒澤にとって、技術陣が提供するカラー映像に納得が出来なかった。

ほかの監督であったら後年、ディレクターズ・カットとして「その部分」だけ撮り直していたかもしれない。
その代わり黒澤は翌年、『天国と地獄』(63)のワンショットにパートカラーを取り入れている。

あの、有名な煙ね。



この手法は、黒澤を敬愛するスピルバーグも使用している。



・・・って、いやいや、きょうは映画の話ではなく。

よくする会話で、狙ってもいないのに「必ず」笑われることがある。

「えっ、髪の毛シャンプーで洗ってんの?」
「そうだよ」
「坊主なのに?」
「なのにって、なによ?」
「ボディシャンプーとか、石鹸とかでいいんじゃないの」
「いやいや、よくない。しかも二度洗いだよ」

大抵、ここで一度目の笑いが起こる。

「なんで二度洗い?」
「一度目は、泡立ちにくい。短過ぎるんだろうね」
「ほらやっぱり、ボディシャンプーでいいんだよ」
「いやいや、自分の頭にしっくりくるのはTSUBAKIなんだよ」

ここで二度目の笑いが起こる。

「TSUBAKI使ってんの!?」
「うん、セグレタとかマシェリも試したけど、やっぱりTSUBAKIだね」




「でもあれ、日本の女性は美しいと謳っているわけだし、坊主の中年用に開発されたわけじゃないんだよ」


んなこと、分かっているがな。
いろいろ試して辿り着いたのがTSUBAKIだったんだから、それでいいじゃないか。


とはいっても。
夏が近づいてきたので、そろそろスースーするシーブリーズに変えようかと思っている。

もちろん、シーブリーズも身体用と髪の毛用の2種類を用意する・・・といったら、やっぱり同じように笑いが起こる。
「だから、ボディシャンプーで頭もやっちゃえばいいじゃん」って。

いかにも無粋だなぁ!!
身体をボディシャンプーで洗っても、チン毛だけはシャンプーで洗う自分だよ、たとえ短くとも毛は「毛、専用。」で洗わないと。


1日10笑いを目標に掲げている自分なので、笑ってもらえるのはうれしい。
しかし本意ではないところで笑われるのは、なんかちがうんだよなぁ。。。





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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(282)林隆三』

にっぽん男優列伝(282)林隆三

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43年9月29日生まれ・2014年6月4日死去、享年70歳。
東京出身。

70年代症候群を患う自分は、暇を見つけてはこの時代に創られた映画に触れています。

『タクシードライバー』(76)1本だけの話ではなく、
『キャリー』も『ロッキー』も『愛のコリーダ』も76年産、
『太陽を盗んだ男』と『復讐するは我にあり』は79年産、
『仁義なき戦い』は73年産、
そして自分が誕生した74年には、橋本忍が10年の歳月を経て完成に漕ぎ着けた『砂の器』が生まれています。

沸点ぎりぎりの熱さを保った作品ばかりで、いつ観ても精神的に汗だくになります。

これらの映画に関わったすべてのひとが、自分にとってはヒーローです。
監督至上主義の自分ではあるけれど、俳優陣はもちろん、助監督や美術スタッフ、スクリプターのみんなを尊敬しています。
映画は総合芸術ですからね、誰かひとり欠けただけでダメなんです。


70年代といえば、にっかつ/日活が踏ん張っていた時代でもあります。
ポルノ/非ポルノにかかわらず、みんな熱い。

みんな熱いから、みんな好き。
えぇ、たとえそれが駄作であっても。

自分のなかには、そんな時代に対する強い、強い憧れがあるのだと思います。

日活を支えたひとりが藤田敏八監督で、このひとの『妹』(74)に主演したのが本日の主役・林隆三(はやし・りゅうぞう)さん。



秋吉久美子が全面に押し出されていますが、いやいや、それでも主演は林さんなんです。

まぁ物語そのものも、妹・秋吉に翻弄される兄、、、という感じなのですけれど。。。




<経歴>

少年時代に仙台で暮らしていたことがあり、3.11後は東北への支援を積極的におこなっていました。

高校の同級生に、関口宏。
高校中退後、俳優座の俳優養成所に入り基礎を学ぶ。

テレビドラマの端役でキャリアをスタートさせ、70年の『俄』(TBS)で主演を務める。

映画俳優デビュー作は、前述した『妹』。
(繰り返しになりますが)秋吉久美子のインパクトを前にして、やや分が悪い役回りではあるものの、林さんは好演していたと思います。

77年、新藤兼人に口説かれて『竹山ひとり旅』に主演。
津軽三味線の名手といわれる高橋竹山を熱演しています。

新藤監督は、ピアノなど様々な楽器を演奏出来る林さんに「どうしても」出てほしかった―と、講演で仰っていましたね。

以降も『日本の仁義』(77)、『地獄』(79)、『積木くずし』(83)、『友よ、静かに瞑れ』(85)、『早春物語』(85)などに出演するも、日本映画の斜陽と評される80年代は、テレビドラマでの活躍のほうが目立ちます。
自分の青春時代はこの80年代だったものだから、余計に70年代の熱さに魅かれているのかもしれません。

その他の作品に・・・
『三たびの海峡』(95)、『霧の子午線』(96)、『時雨の記』(98)、
『郡上一揆』(2000)、『解夏』(2004)、『男たちの大和/YAMATO』(2005)、『魂萌え!』(2007)、『北辰斜にさすところ』(2007)、『ホームカミング』(2011)。


2014年、5月28日―。
ライブを終えた直後に倒れ、病院に搬送。

6月4日、腎不全のため死去。
享年70歳。

映画の遺作は、2011年の『エクレール・お菓子放浪記』。


怒るとおっかなそう、でもちょっと愛嬌もあって・・・こういうおじさんに、なりたいものです。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(283)原田大二郎』

にっぽん男優列伝(283)原田大二郎

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44年4月5日生まれ、71歳。
横浜出身。

公式プロフィール

自分にとって原田大二郎(はらだ・だいじろう)さんとは、俳優としてより「情の厚い、オモシロおじさん」としての認識のほうが強いです。
それはたぶん、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(85~96、日本テレビ)の影響によるものだと思います。

テレビドラマよりも映画よりも先に、このバラエティ番組で原田さんの名前を知りました。
だからしばらくは、タレントさんだと思っていたのですよね~。

後年―映画小僧を自称するようになり、社会派の監督・新藤兼人を知り、『裸の十九才』(70)に出会います。
連続射殺事件として社会を震撼させた永山則夫を演じたのが、原田さん。

えっ、このひと俳優さんだったのか! と、そのときに気づきます。

ときが経ち、2010年の参議院選挙―。
原田さんは唐突に山口県選挙区から立候補、しかし落選します。

そのことを有吉ちゃんのラジオ番組で笑いのネタにされたものだから、あぁこのひと、やっぱりオモシロおじさんだなぁ!! と。

本人は真面目なのに、なぜか笑える。

馬鹿にしているわけではありません。
キャラが立っているという意味で面白いし、こういうひとは、なにがあっても芸能界で生き残っていられるのだろう・・・と感心するわけです。
えぇ、政治の世界では無理だったとしても。。。




<経歴>

明治大学特別招聘教授。
妻は英文学者の原田規梭子。

明治大学を卒業後、劇団文学座に入座し演技を学ぶ。

映画俳優デビューは、前述した『裸の十九才』。
いってしまいますが、この堂々の初主演作こそ、原田さんの最高傑作かと。

『橋のない川』(70)、『エロス+虐殺』(70)、『野性の証明』(78)。

テレビドラマでは『Gメン'75』(75~82、TBS)にレギュラー出演、知名度がグンと上がりました。




『月光仮面』(81)、『蒲田行進曲』(82)。

85年―『哀しい気分でジョーク』にゲスト出演、主演のビートたけしにキャラクター性を気に入られ、それがバラエティ番組への参戦につながっていきました。
『元気が出るテレビ』で、原田さんがなにをやっていたのか、よく思い出せないんですけれどね。

そのほかの映画作品に・・・
『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』(86)、『スタア』(86)、
『敦煌』(88)、『課長島耕作』(92)、『ゴジラvsメカゴジラ』(93)、『墨東綺譚』(94)、『ズッコケ三人組 怪盗X物語』(98)、『極道の妻たち 死んでもらいます』(99)。
『安藤組外伝 掟』(2000)、『実録・安藤昇侠道伝 烈火』(2002)、『ふくろう』(2004)、『草の乱』(2004)、『IZO』(2004)、『長州ファイブ』(2006)、そして最新作は『I LOVE 湯!』(2006)。


もういちどくらい、選挙に立候補しそうな予感がします。
そして、いっちゃあ悪いけど、また落選しそうな気がします。

・・・あ、繰り返しますが、決して馬鹿にしているわけじゃあないですからね!!


次回のにっぽん男優列伝は、原田芳雄さんから。

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明日のコラムは・・・

『最高のボンドガールを決めよう』

クリストファー・リー追悼? ボンドガールでいちばんは誰か

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「ひとり悪役商会」こと? クリストファー・リーが鬼籍に入った。

合掌―いろんな映画に出たが、悪役でこそ輝く怪優であった。

代表作として挙げられるのは(おそらく)『ドラキュラ』のシリーズだろうが、個人的には007のシリーズ『黄金銃を持つ男』(74)で演じたスカラマンガが強く印象に残る。



享年93歳だものね大往生だ、しんみりくる追悼文なんか要らないだろう、顔つきから見るに(たぶん)女好きであったろうから、彼が演じたスカラマンガに敬意を表する意味で「自分の好きなボンドガール」を展開してみることにする。

ジェームズ・ボンドは自分とはちがい、ロリコンではない。
成熟したおとなの女性を愛する。

だからであろうか・・・じつをいうと、ボンドガールに疼くことは少ない。

あぁキレイだな格好いいな! とは思うけれど、近づきになりたい、触れたい、エッチしたいとは「あんまり」思わない。

・・・・・。

いや訂正、触れたいしエッチはしたいが、
たとえば左に女子高生が居て、右に極上のボンドガールが居たとしたら「どうしても左に行ってしまう」というだけの話であり、まぁでも、どちらも好きですよと。


ちなみに歴代のボンドでいうと、世代的にロジャー・ムーアがいちばん。
ショーン・コネリーは初老からのキャリアのほうが好きで、
ティモシー・ダルトンは顔が四角過ぎ? てペケ、
ピアース・ブロスナンも悪くはなかったが、
現在のダニエル・クレイグがあまりにも似合っていて、ちょっと影が薄くなってしまったかもしれない。


※主題歌では、これがいちばんかな





以下が、自分が選出するボンドガールのベスト5。

(1)キッシー鈴木…浜美枝(トップ画像)

『007は二度死ぬ』(67)に登場。

現在だと誰になるだろうね、一般的には藤原紀香や米倉涼子の名前が挙がりそうだが、個人的にはアクションが出来る武田梨奈か、シュートボクシングのRENAがいいなぁ。



(2)カーラ・ミロヴィ…マリアム・ダボ

『リビング・デイライツ』(87)に登場。

ショートカットが素敵だった。

(3)ヴェスパー・リンド…エヴァ・グリーン

『カジノ・ロワイヤル』(2006)に登場。



(4)プッシー・ガロア…オナー・ブラックマン

『ゴールドフィンガー』(64)に登場。

プッシーという名前は「ぎりぎり、アウト。」のような気がするが。

(5)ステイシー・サットン…タニア・ロバーツ

『美しき獲物たち』(85)に登場。



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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(130)』

初体験 リッジモント・ハイ(130)

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好きなことば、、、というか座右の銘といってもいいのは猪突猛進。

しかし41年間の人生を表現すると、間違いなく満身創痍となる。
まぁ広い視点で捉えてみれば、猪突猛進ゆえに満身創痍になった―といえるかもしれないが。


怪我自慢なら負けないぜ、えばることじゃあないけれど・・・っていうほどに怪我をしてきた。

内科に世話になったのは小学校まで、あとはひたすら外科―主に整形外科―だけですよと。

小さい怪我から大きな怪我まで。
痛いだけで精神的には傷ついていない本人は笑って済ませていられるが、親は大変だったろうなぁとヒトゴトのように思う。

絆創膏は必需品。
(このトシなのに)いつもどこからか血を流しているし、ふと気づけばアザが出来ている。
サポーターやバンド、コルセットの類は、いつの間にか身体部位のほとんどをカバー出来るくらいのコレクションを誇って? いる。

気分は、「入場前からテーピングだらけの」桜庭和志である。

※なんかこれ、すごいショットだよね笑



骨が折れ、靭帯が断裂し、半月板が欠ける・・・などの経験を繰り返していると、痛みには強くなりそうなものだが、ぜんぜんそんなことはなく。

痛いものは、痛い。
でもなんか、痛過ぎるとヒトは笑ってしまうものだよね、、、と。

そうか、自分がヘラヘラしているのはそのためか!! なんて。

『ターミネーター2』(91…トップ画像)でサラ・コナーは、

「ヒトの骨は215本もあるんだから、1本や2本くらい(折れたって)」

という名言を残しているが、あと何本か折らないと、その境地に達することは出来ない。

※このシーンです





そんなわけで今回の初体験テーマは、「生まれて初めての大怪我」でいってみよう。

ほんとうの意味における「生まれて初めて」となると、0歳のときの大火傷になってしまう。
しかし当然のように、その記憶がない。
全体がケロイド化している自分の右脚を眺め、触れてみても、あのころを思い出すことは出来ない―ので、「それ以降」で思い出してみることにする。


その前に、映画における「印象的な怪我のシーン」をいくつか挙げてみよう。

怪我と結ぶにはあまりにも凄惨過ぎるのは、『ロボコップ』(87)の主人公が受けるリンチだろう。

腕がもげ、顔もメチャクチャに・・・されたがゆえの、あの改造であった。

監督のポール・ヴァーホーヴェンは従軍カメラマンの経験があり、戦場を知るツワモノである。
こういうキャリアの持ち主は演出において遠慮がないひとが多く、
やはり戦場を知るオリバー・ストーンの『7月4日に生まれて』(89)にも、強烈な怪我のシーンがあった。

リハビリに励むトム・クルーズが転倒し、皮膚から骨が突き出す・・・この描写はテレビ的にNGのようで、地上波放送の際は必ずカットされている。


映画ではなく再び桜庭和志の話をすれば、試合中にこのひとの耳が千切れたことがあって、それはさすがにたまげた。

じつは耳って簡単に・・・というと語弊があるが「よく」取れてしまう部位なのである。

とはいっても、やっぱり衝撃的で。
この試合、会場で観ていたのだが、本人はマイクを持って「すいません、耳が取れてしまったので試合が出来ません」と笑っていた。

桜庭はヘラヘラ、
でも観客は引いている―こういうものなんだよね、張本人は笑うしかないっていう笑笑


つづく。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(131)』

初体験 リッジモント・ハイ(131)

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学校給食の牛乳は、大雑把にいえば昭和が「瓶」で、平成が「紙パック」である。

尤も最新の給食事情によれば「ご飯にあわない」ということで、牛乳が出ない日があるらしい。

そんな馬鹿な!!
牛乳が好きで好きで、嫌いな子からもらいまくり、結果1日1リットルくらい飲んでいた自分のようなガキはどうなるんだ!?

・・・という抗議は現在のところ起こっていないようで、いまの子はつくづくクールだと思う。


自分の好きだった給食メニューを5つ挙げてみると・・・

(1)若鶏のマリネ
(2)カレー
(3)やきそば
(4)うどん
(5)牛乳

牛乳が1位じゃないんかい!! とはいわないでほしい。
食い物のランキングで飲み物が5位に入るのだから、なかなかのものでしょう。

そういえば牛乳の振興委員会みたいなCMが盛んに創られた時期があったが、こういうのは続けてほしいよね。

※川島海荷だったんだ!!





給食はみんな好きだが、給食当番の子たちが準備室から給食を運ぶ際、モノによってはひじょうに嫌われる。



重いもの、ね。

カレーや味噌汁などが入った寸胴と、牛乳瓶のケースである。
学校給食から牛乳瓶が消えていった最大の理由は、この重さにあったのだろうね。

牛乳大好きの自分は、率先して重い牛乳のケースを教室に運んだ。
ふだんは相棒が居て、ふたりで運んでいたと記憶するが、その日は相棒が風邪かなにかで欠席、ひとりでひぃひぃいいながら運んでいたんだ。

200ミリリットル×40本。
小学生にとっては、なかなかの重量である。

ケースを抱えながら、階段を一段一段下って―もうこの時点で想像がつくとは思うが、足を踏み外し転倒、牛乳瓶とともに自分は階段を転げ落ちていった・・・。

次々と割れる牛乳瓶。
白い液体が階段と廊下にぶちまけられ、そこに自分の鮮血が混じり、不思議なグラデーションが展開されていった。

・・・・・。

痛みはなかった。

あれ自分、怪我している? みたいな。


大流血の自分は保健室に運ばれたが、保健の先生では応急処置しか出来ず、救急車に乗って病院へ搬送された。

左手首を、何十針か縫う―これが、自分が記憶している生まれて初めての大怪我。

ほとんどの牛乳瓶が割れたが、3本だけ奇跡的に? 割れなかった―そんな細かいところまで覚えており、面白いなぁと思うのは、この事故がきっかけで、うちの学校は周りよりも「やや早く」紙パックが導入されたということ。

自分きっかけじゃん! みたいな。


いやいや、問題はここから、、、なのである。

ふだんから悪いことをしていると、こういう目に遭う―という典型例かもしれないが。


そこそこの怪我なので、母親が病院に呼ばれた。

包帯ぐるぐる巻きの自分の姿を見て、なんだか怒ったような顔をしている。

あれ、心配してくれないのかな・・・。


そのあと、担任の車に乗って給食センターへ。
一気に30本以上の牛乳瓶を割ってしまったからね、報告? する必要があるのだろう。

車中で、担任の帰りを待つ母と子。

「まったく、あなたはろくなことしないんだから!」
「えっ」
「食べ物を粗末にして、なにが楽しいの!?」

・・・・・。

完全に、誤解している。

誤解を解こうにも、こっちの話を聞いてくれない。

「もうこれ以上、お母さんに恥かかせないで!!」


みんな運びたがらないものだから、率先して運んだ―ただそれだけのことなのに。


半年間も休まず万引きしていたり、学校の公衆電話から消防署にイタズラ電話をかけたり、ひとんちのビニールハウスを鎌で裂いたりするような少年時代を送っていると、悪意ゼロの事故であったとしても「悪意から起こした事件」だと思われてしまうものなんだね。


手首に残った傷を見るたびに、この悲しい事故を思い出す自分なのであった。

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明日のコラムは・・・

『アイドルの幻想』

♪ アイドルは、やめられない …の?

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昔ほどではないが、アイドルのアレヤコレヤについて書いてくれという原稿依頼がくる。

元々がアイドル好きだったからね、経済や新商品について書いてくれといわれるより、仕事としてはラクである。
だからいつも、ちゃちゃちゃっと仕上げられる。

自慢じゃあないが、映画の原稿で落とされることはあっても、AVとアイドルの原稿で落とされたことはない。


いまは、第一線に躍り出た「ももクロ」への情熱は「だいぶ」冷め(というか、楽曲がどんどん「ふつう」になってきて、面白さがなくなった。なんでヒャダインが創らないのだろう?)、BABYMETALとでんぱ組.incに胸をきゅんきゅんさせている。

・・・と、アイドル礼讃の文章を書いて出版社に送りたいのだが、依頼の内容はそういう前向きなものではなく。
大抵は、後ろ向きな内容なのである。

つまり、醜聞。

ためしに、ここ数週間で依頼された原稿を挙げてみる。

(1)AKBの総選挙で2位になった柏木由紀と、某ジャニーズの抱擁写真を追え

(2)1本限定でAV出演を決めた、元AKBグループの三上悠亜の過去を探れ



(3)「本当に最低なことをした」ということばを残し、LinQから脱退した水野真里菜の「最低なこと」とはなにかを調べろ

(4)AV出演の噂が絶えない小野恵令奈の噂はほんとうなのか


・・・我ながら、下衆い。
下衆いが、喰うためである。

文章における自分の自尊心は「禁止用語を使う」というところにあって、内容に関してアアダコウダというのはないからね。


そして最も新しい依頼が、きのう報じられた白石さくらの一件である。



事務所から解雇された白石は、アイドルグループ「エンタの時間」の元メンバー。
13日の公演中、会場内で突然リストカットをおこない、関係者や来場客に多大な迷惑をかけた、、、とされている。

いろいろと危うい子ではあった。
しょっちゅうリストカットするし。
その傷を、SNSで画像投稿するし。
ファンと付き合い、自暴自棄になるし。

その危うさが売りのひとつ? になっているようなところがあり、好きではなかったが、まぁこんな子も居ていいんじゃない? などと思っていたのだけれどもね。

自分のスタンスは松尾スズキと同様、そういうアレヤコレヤを楽しみたい・面白がりたい、というもので。
表現の世界で発表する作品と私生活が矛盾しているようなところがあってもいいじゃない、そのほうがヒトっぽいし。
なんていう風に思っているのだが、会場内はまずいかも。

・・・というようなことを依頼原稿に書いていたら、約束の1000字では収まらなくなり、3000字くらいになってしまった。

いかんいかん、どんどん削っていかないと!!


飽和状態ではあるものの、未だアイドルのブームはつづく。

かつてキョンキョンは ♪ アイドルは、やめられない ♪ と歌った。

作詞は、この世界の覇者・秋元康である。

中毒をもたらす強烈な快楽がある―ことをパロディっぽく歌った名曲だと思うが、べつの意味では「すぐにやめられる」世界になったのだな、これを進化と呼ぶか退化と呼ぶかは知らないけれど。


まぁ受け手からすれば、ミニスカ女子が生脚を晒して跳んだり跳ねたりをするのを眺めているのは、単純に気持ちいい。
彼女ら自身が酸いも甘いも経験しているかどうかは、はっきりいえば関係ない。

だから誰と寝ようがクスリやろうが、それで幻滅することはない。

そういうアレヤコレヤを面白がれるかぎり、自分はアイドルを応援しつづけるってことで。。。





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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(125)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(125)

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るいあーむすとろん「ぐ」→「ぐ」ろーいんぐあっぷ(グローイング・アップ)

グローイング・アップとは、成長の意。
ほとんどの映画がグローイング・アップをテーマとしている―といってしまっても、それは大きく外れてはいないと思う。

(内的にも外的にも)なんの変化も起こらない登場人物ばかりであったら、共感するのは難しいものね。

わが神映画『タクシードライバー』(76)のトラビスだってそう、最初と最後ではずいぶんとちがっている。
笑顔でベッツィを迎えられるようになったトラビスの表情は、なんだか「悟ったひと」にも見えるし。

成長した・・・というより改心したように見えて、結局のところ「なーーーんにも」変わっていなかったのは、『時計じかけのオレンジ』(71)のアレックス。

ただこの映画は、その皮肉そのものが最大のテーマであるのだから、これでいい。


そこできょうは、自分が選出する「グローイング・アップ映画の10傑」を展開してみよう。

「ど直球」から「やや変化球」まで、皆さんはどの物語がお好みでしょうか。


(1)『魔女の宅急便』(89)

デッキブラシで飛ぶキキは、このことによって一人前の魔女になる。

しかし成長には代償というものも付き物で、キキは、黒猫ジジと話せる能力を失うのであった。

(2)『プラトーン』(86)

反戦映画ではなく、若者の成長物語と捉える向きが多い。

主人公クリスは、まちがいなく大人になったし。



(3)『キャリー』(76)

灰皿をひっくり返すことくらいしか出来なかったヒロインが、テレキネシスの才能を開花させて逝く―。

残酷だが、ある意味で清々しい成長の物語。

(4)『ミスター・ソウルマン』(86)

奨学金を得るために、白人青年が黒人に成りすます―という、トンデモ青春映画。

しかし偏見に満ちた社会をチクリチクリと刺しまくり、主人公とともに観客もいろいろと考えさせられるという点において、これは良質な道徳の物語ではないかと。

(5)『スタンド・バイ・ミー』(86)

たぶん一般のアンケートでは1位になると思う。

たった一晩の出来事で成長を描き切る―これが、映画の魔法なんだ。

(6)『どこまでもいこう』(99)

日本の子どもたちだって負けていない。

クラスメイトの「唐突な」死を乗り越え、男の子は「おとこ」になった。

(7)『サイダーハウス・ルール』(99)

育ての親の教育や方針に反発していたのに、やがてはそれを受け入れるようになる。



最後にみせるホーマーの泣き笑いの表情、最高だ。

(8)『8 Mile』(2002)

こちらは変化球。

このまま、変わらぬ俺でいよう―そう思うこともまた、成長のひとつである。

(9)『キッズ・リターン』(96)

酸いも甘いも経験したふたりは、俺たち、まだ始まってもいねぇ! と強がってみせる。

(10)『ブラック・レイン』(89)

成長は、アンチャンネーチャンだけの特権ではない。

健さんはいうでしょう、マイケル・ダグラスに向かって「飛び出してみせだぞ!」って。


※あぁー元気出るぜ




あすのしりとりは・・・
ぐろーいんぐあっ「ぷ」→「ぷ」れすりー。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(126)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(126)

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ぐろーいんぐあっ「ぷ」→「ぷ」ろでゅーさー(プロデューサー)

よく、映画における監督とプロデューサーのちがいは? と問われるのだけれども、モノスゴ大雑把にいえば・・・

監督は現場の責任者で、
プロデューサーは「総」責任者。

立場的には後者のほうが上で、だからオスカーの作品賞は監督ではなくプロデューサーに贈られる。

一概にはいえないけれど・・・

監督とプロデューサーを兼ねているひとは、兼ねていないひとより「器用」かつ「ワンマンな傾向にある」っていうのは、なんとなく分かってもらえるかと。


そこできょうは、映画小僧のあいだでは有名な「名物プロデューサーの10傑」を展開してみたい。

この10人を知っていれば、映画をもっともっと楽しめるはず。

(1)ロジャー・コーマン



スコセッシ、コッポラ、ジャック・ニコルソンやデ・ニーロ、ジョナサン・デミなどを輩出した「映画学校のようなひと」。

徹底した低予算で創られた映画たちは興行面で大健闘し、結果的に1セントも損をしなかったと本人はいう。

(2)鈴木敏夫…トップ画像

ジブリの二枚看板、宮崎爺と高畑爺をコントロールする才人。

彼らのワガママを聞きつつケツを叩くというのは、なかなかに難儀なのではないかと。

(3)マイケル・ダグラス

俳優としても有名だが、じつは名プロデューサーでもある。

『カッコーの巣の上で』(75)や『フェイス/オフ』(97)をプロデュース、俳優が制作業に参加するという流れを作った。

(4)ディノ・デ・ラウレンティス

フェリーニなどを世に送り出したイタリア時代は堅実派? であったが、ハリウッドへ渡って以降は「賭けに出て惨敗」するケースが目立つようになる、、、も、なんだか憎めないオッサンだった。

代表作は『道』(54)、『バーバレラ』(68)、『ハンニバル』(2001)など。

(5)角川春樹

映画監督としての能力はゼロ、、、かもしれないが、プロデューサーとしては満点「プラス」なのかもしれない。

メディアミックスということばは、このひとが生んだようなものである。

(6)今村昌平

自身の映画制作でさえ苦労していたにも関わらず、きちんと後進を育てようとした映画馬鹿。

長谷川和彦や原一男が映画を撮れたのも、このひとのおかげだったんだ。

(7)奥山和由

90年代の松竹に揺さぶりをかけた「やり手」。

小賢しいと批判する向きも多かったが、北野武と喧嘩するくらいの度胸はあった。
当時、武に味方するひとばかりであったものの、「『ダイハード』みたいな映画を創ろう」と話し合ったのに、出来上がったのが『ソナチネ』(93)であったら、そりゃあプロデューサーとしては怒ると思う。



まぁ、傑作だったんだけど。

(8)ジョージ・ルーカス

(『アメリカン・グラフティ』(73)を観るかぎり)監督としての能力もたしかだが、本人はビジネスが好きらしく、やってみたら、そっち方面の能力も抜群だった・・・という器用なひと。

(9)橋本忍

脚本家だが、『砂の器』(74)映画化のため東走西奔、約10年をかけて完成に漕ぎ着けた。

「これは成功する!」と思ったら、すべてを投げ打つ勇気も必要―それがプロデューサーという職業なのだろう。

(10)永田雅一

大映のドンとして君臨。
このひとに嫌われたら、映画監督や俳優をやっていけない・・・そんな時代もあったらしい。





次回のしりとりは・・・
ぷろでゅー「さー」→「さー」ふぃん。

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明日のコラムは・・・

『新世代の映画美女たち』

「ベム」「ベラ」「ベロ」ソーン

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6月に入って以降のアレヤコレヤを、項目別に―。

(1)道交法改正から2週間ちょっとが過ぎる。
初日こそオマワリ総動員でスマホを持ちながら運転する高校生や逆走するジイサンやらを呼び止めていたが、ここ数日はそんな光景をとんと見ない。

ほらこっちにも、ほらあっちにも、無法者が居るじゃあないか。
アンチャンネーチャンより、どちらかというとジイサンバアサンのほうが危険な運転をするのだよなぁ。

もっとばんばん取り締まるのかと思っていたのだが、警察も忙しいってことなのかね。

(2)某日―。
とある映画サイトに載っていた美女に目が留まる。

そんなことは日常茶飯事なのだが、ここ最近は日本の美女たちばかりに興味が行っていた。
米国女優で これは! と思ったのは、久し振りである。

彼女の名は、ベラ・ソーン。(トップ画像)

新人というわけではないが、いまが旬と見た。

たぶん今年イチオシの女優になりそう。

(3)某日―。
我が家へ帰宅、チャリを抱えて階段を上っていると、同じ棟の奥さんが玄関前で自分を待っていた。

なんにもしていないのに、不意を突かれてドキリ。

聞くと、中学生になった息子のチャリがイタズラをされてメチャクチャになったらしい。
お店に持っていくレベルだと思うが、もしどうにか出来るならお願いしたい、、、と。

パンク修理のときは6缶入りビールのパックだったが、今回は1ケースを持参している。

これ買うんだったら店に持っていったほうが安いよね? とは思ったが、人間関係ってこうやって築かれるもの。

はいはい、やっておきますよと快諾した・・・のだが、これがなかなか手のこんだイタズラで、修理を始めたのが23時過ぎ、終わったのが翌朝の4時だった。

真っ黒になった両手を熱い湯で洗い、風呂に浸かる。

あれ自分って、こんなにいいひとだったっけかな? と、誰もいってくれないので自分で自分を褒めてあげた。

(4)某日―。
20日から公開される米映画、『マッドマックス』の試写会にいく。

前シリーズは豪州を代表する名作、監督のジョージ・ミラーはすでに70歳を超えているし、さすがにパワーは維持出来ていないのではないか・・・と思ったが、これが期待にたがわぬ出来。
というか、それ以上。

良識の向こう側を疾走する、純度120のアクション映画はゼッタイにスクリーンで体感すべき。


ちなみにサブタイトルはダサいので、本稿ではカット




(5)某日―。
20代前半の美女と、焼肉デート。

やましさがなかったといえば嘘になるが、いろいろ会話して母親が自分と同年だと知り、急に目が覚めた。

じゃあ自分、お父さんみたいなものだね~、、、と。

「お父さんは、いくつ?」
「父親は、居ないんです」


彼女は10人くらいの男のなかで、最年長の自分にいちばんこころを開いてくれた感じがあったのだが、そうかそういうことか、危うく恋心を抱くところだったよ。


まぁつまり、自分は相変わらず阿呆で自意識過剰な日々を送っていると―きょうは、そんなつづりである。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(284)原田芳雄』

にっぽん男優列伝(284)原田芳雄

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40年2月の、、、おぉ29日生まれ!!
2011年7月19日死去、享年71歳。
東京出身。

優作は大好き。
けれども、優作が影響を受けたとされる原田芳雄(はらだ・よしお)さんには、正直ピンときませんでした。

ワイルド/アウトローといえば聞こえはいいですが、汚い格好をして、無精髭を生やしている―黒澤時代劇における三船のようで、自分のなかではそれを格好いいと思えなかったのです。

あれに似ているかもしれません・・・
バート・レイノルズがハリウッドのセックスシンボルだとする記事を読んだとき、米国人分かんね!! と思った感覚に。



でも、原田さんの存在感は認めるほかないな―なんだかとってもエラソーですが、学生だったころの映画小僧でさえ、そう思っていたわけです。
日本映画史的に重要とされる作品には、けっこうな確率で顔を出していますし。

そのなかのひとつ、『ツィゴイネルワイゼン』(80)はそーとーなインパクトがありました。



奇をてらうというのは批判的な意味合いの強いことばですが、それを徹底すればアートに昇華出来るのだな、、、そんなことを教わった快作です。
そしてこの作品こそ、100本超を誇る原田さんのキャリアのなかでも頂点に位置するのではないかと。

遺作も悪くなかったですけどね。




<経歴>

息子はミュージシャンの原田喧太。

高校卒業後に俳優座養成所の15期生として入所。
同期には夏八木勲や前田吟、地井武男、栗原小巻、太地喜和子らが居て、いわゆる「当たり年」だったとされています。

俳優デビューは67年のテレビドラマ、『天下の青年』(フジテレビ)。
翌年、『復讐の歌が聞える』(68)で映画界へ参入する。

デビュー当初は一般的な? 青年役が多かったものの、
俳優座の旧態依然とした体質を批判、退座したあたり(=71年)からアウトロー気質が際立つようになり、それがそのまま映画の内容に反映されていくようになります。

『反逆のメロディー』(70)、『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』(70)、『野良猫ロック 暴走集団’71』(71)、『関東流れ者』(71)、『八月の濡れた砂』(71)・・・タイトルがもう、そんな感じのものばかりですものねぇ。

『無宿人御子神の丈吉』シリーズ(72年の「牙は引き裂いた」、同年の「川風に過去は流れた」、73年の「黄昏に閃光が飛んだ」)、
『修羅雪姫 怨み恋歌』(74)、
『竜馬暗殺』(74)では竜馬を熱演、
『田園に死す』(74)、『祭りの準備』(75)、『裸足のブルージン』(75)、
批評を拒否するかのような馬鹿馬鹿しさに溢れた、高倉健との共演作『君よ憤怒の河を渉れ』(76)、
『やさぐれ刑事』(76)、『はなれ瞽女おりん』(77)、『柳生一族の陰謀』(78)、『原子力戦争』(78)、大森一樹の『オレンジロード急行』(78)、『さらば映画の友よ インディアンサマー』(79)。

80年―前述した『ツィゴイネルワイゼン』に主演。

映画なんて玩具に過ぎない―が信条の鈴木清順が徹底的に作りこんだ世界観のなかで、原田さんや大楠道代が最高のパフォーマンスを見せる・魅せる。

大森一樹の傑作『ヒポクラテスたち』(80)、
『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』(80)、『スローなブギにしてくれ』(81)、『陽炎座』(81)、『水のないプール』(82)、『TATTOO<刺青>あり』(82)、『泪橋』(83)、『すかんぴんウォーク』(84)、『海燕ジョーの奇跡』(84)、
寺山修司の『さらば箱舟』(84)、
『ユー・ガッタ・チャンス』(85)、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(85)、『友よ、静かに瞑れ』(85)、『コミック雑誌なんかいらない!』(86)、『キャバレー』(86)、『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』(86)、
『ちょうちん』(87)、『さらば愛しき人よ』(87)、
盟友・黒木和雄による戦争三部作のひとつ目『TOMORROW 明日』(88)、
『螢』(89)、『夢見通りの人々』(89)、『どついたるねん』(89)、『二十世紀少年読本』(89)

10年ごとにまとめてみましたが、このひとの出演作を追っていけば、おのずと日本映画史が浮かび上がってくる―という意味で、やはり無視出来ない俳優さんであると。

『浪人街』(90)、『われに撃つ用意あり』(90)、『鉄拳』(90)、『夢二』(91)、『無能の人』(91)、『いつかギラギラする日』(92)、『寝盗られ宗介』(92)、『シンガポールスリング』(93)、
『ファザーファッカー』(95)、『眠れる美女』(96)、『ビリケン』(96)、『鬼火』(97)、『プープーの物語』(98)、『白痴』(99)。
『ざわざわ下北沢』(2000)、『スリ』(2000)、出演者全員が気の毒に思えた『PARTY7』(2000)、『KT』(2002)、『凶気の桜』(2002)、『あずみ』(2003)、『ナイン・ソウルズ』(2003)、
『美しい夏キリシマ』(2003)、『父と暮せば』(2004)、
『ニワトリはハダシだ』(2004)、『亡国のイージス』(2005)、『花よりもなほ』(2006)、『悪夢探偵』(2007)、『どろろ』(2007)、『オリヲン座からの招待状』(2007)、『歩いても歩いても』(2008)、『たみおのしあわせ』(2008)。

2008年、大腸癌が発見され入院する。
しばらく静養したのち仕事復帰、

『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009)、映画美術の大家・木村威夫の初監督作『黄金花 ―秘すれば花、死すれば蝶―』(2009)などで元気な姿を見せる。

『座頭市 THE LAST』(2010)、『ロストクライム ―閃光―』(2010)、『奇跡』(2011)。

2011年7月19日、肺炎のため死去。
享年71歳。
映画の遺作は、自らが企画から参加した『大鹿村騒動記』(2011)。

亡くなったのは、この映画が公開された3日後のこと。

劇的に過ぎて、なんもいえねぇ!! ですよね。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(285)東出昌大』

にっぽん男優列伝(285)東出昌大

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88年2月1日生まれ、27歳。
埼玉出身。

公式プロフィール

お、コイツ格好いいな、スクリーン映えするし、映画でいっぱい活躍するだろうし、モテるだろうなぁ、、、と思っていたら、あっという間に結婚。

ヘンな意味ではなく。
って、まぁヘンな意味なんだけど、ヒトゴトながら、ちょっともったいない・・・とか余計なお世話なんだけど、やっぱりそう思ってしまいました。

浅野忠信が出てきたとき、気づいたらcharaと結婚していたことに似ているのかも。

というわけで、東出昌大(ひがしで・まさひろ)くんの登場です。
奥さんはご存知、杏ちゃん。



ちょっと隙がなさ過ぎて、アアダコウダいえない夫婦ですね。
べつに、いう必要もないのだけれども。。。笑

『桐島、部活やめるってよ』(2012)で東出くんに初めて触れた映画ファンの多くが、コイツ出てくるな・・・そう思ったことでしょう。

主人公はあくまでも神木隆之介、しかしいちばん目立っていた俳優といえば東出くんであったろうし、俳優として「いちばん得をするキャラクター」も、東出くんが演じた菊池だったと思います。

イケてるけど、部活やめてるし。
熱中出来るもの、なにもないし。
一般的には勝ち組なのかもしれないし、自分もそう思っていた・・・はずなのに、神木くん演じる前田の、映画に対する深い深い愛情に打たれ、ちょっと涙してしまうのだよね~。




<経歴>

189cmの長身、見た目のとおりスポーツ万能。

高校在学中にメンズノンノのオーディションでグランプリを獲得、モデルデビューを飾る。
5年ほどモデルを続けるも、俳優デビュー作の『桐島、部活やめるってよ』の反響の大きさに可能性を感じ、俳優業に転身する。

映画界も彼を放っておくはずもなく、『すべては君に逢えたから』(2013)や『クローズEXPLODE』(2014)でも目立つキャラクターを演じて話題に。

ほぼ同じころ、NHKの朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』(2013)に出演、ここで奥さんと共演して交際がスタート、本年の元旦に籍を入れました。

これからの俳優さんなので、映画出演本数は少ないです。

ただ作品には恵まれており、傑作『0.5ミリ』(2014)、『アオハライド』(2014)、意欲作の『寄生獣』(2014)と『寄生獣 完結編』(2015)などなど、順調にキャリアを築いています。

最新作は9月に公開を控える『GONINサーガ』で、これは個人的に、モノスゴ期待している作品です。

鬼才・石井隆が、自身のヒット作をセルフリメイクした物語。



東出くんは、オリジナルでいうところのモックンの役どころなのかな。

早く観たいです。


まぁ自分が放っておいても人気が持続しそうな俳優さんなので、アアダコウダいうところが見つからないひと、、、ではありますよね。
それが欠点といえば、欠点なのかもしれません。


次回のにっぽん男優列伝は、火野正平さんから。

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『だっく、だく。』
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