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シネマしりとり「薀蓄篇」(315)

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そんがん「ほ」→「ほ」らふき

小さな「ほんとう」を積み重ね、大きな「ウソ」をつく―これが映画のキモだとするならば、登場人物にホラ吹きが混じっているのは「むしろ自然」な構成で。

自分もガキのころはしょっちゅうホラを吹き、「嘘つきみっちゃん」と呼ばれたこともある。

しかし以下に挙げるホラ吹きたちの技術に比べれば、自分なんて、もう・・・。


『スティング』(73)

愉快痛快。
主人公ふたりは、悪玉だけじゃなく観客全員を騙しやがったコノヤロー。




『ライフ・イズ・ビューティフル』(97)



世界でいちばん、やさしいホラだよね。


『氷の微笑』(92)

最新の噓発見器というものは、どのくらいあてになるのだろう。


『ユージュアル・サスペクツ』(95)

オチが分かったうえで観直してみても、語り口の鮮やかさに感心してしまう。

いろいろあって自由に映画が撮れなくなったブライアン・シンガーではあるものの、自分はこれ1本だけで映画史に名を刻める才人だと評価してます。


『ヘイトフルエイト』(2015)

登場人物の誰もがクセモノで、小さなウソも含めると、みんな100%の正直者とはいえない。

こんな環境に身を置くのはしんどいが、観ているだけの身としては最高。




『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』(88)

マイケル・ケインとスティーブ・マーティンが共演。
あまり観られていないが、そーとー面白い。

『パラサイト 半地下の家族』(2019)

そんなにうまくはいかないだろう・・・というところがないではないが、「あり得るかも。」と思わせてくれるのもまた、俳優と監督の巧妙なウソだよね。

『街の灯』(31)

ウソがばれた、残酷な結末。




『ライアー』(97)

ティム・ロス、クリス・ペン、マイケル・ルーカ―、ロザンナ・アークウェット共演。

ジョナス・ペイト監督って期待の新鋭のはずで、だからこれだけの演者を集められたはずなのだけれど、最近…なんだよね残念。


『人間蒸発』(67)

映画そのものの構造が、じつは…。


あすのしりとりは・・・
ほらふ「き」→「き」が。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(316)』

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