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Channel: Cape Fear、in JAPAN
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シネマしりとり「薀蓄篇」(483)

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しんぱ「しー」→「しー」おぶらぶ

しりとりシリーズも、今年最後に入るので3夜連続で―。


映画のなかでオリジナル楽曲ではなく、既製曲を使用したもののなかで、印象的な3傑を挙げるとするならば。。。

①ボビー・ウーマック「110番街交差点」…『ジャッキー・ブラウン』(97)

ここではオープニングを貼っておくけれど、この曲の効果が最大限に発揮されるのはエンディング。
つまり2度同じ曲が流れる、
最初は格好よさが際立っていたのに、最後はなぜか切なく聞こえる。

これです、これが映画表現というものなのです!!



②アニマルズ「朝日のあたる家」…『カジノ』(95)

ボロボロになったシャロン・ストーンに、娼婦の哀しき半生を歌ったこの曲がかぶさる。
完璧過ぎて嫌味なほどの選曲はたぶん、今年鬼籍に入ったロビー・ロバートソンのアドバイスによるものだろう。



そして・・・
③フィル・フィリップスの同名曲が流れる『シー・オブ・ラブ』(89)。

アル・パチーノ主演、共演にエレン・バーキン。
バーキンのエロさにくらくらくること必至のサスペンス、


連続殺人事件の重要参考人がヒロインで、さぁ彼女は犯人なのか??
っていう、この数年後に出来る『氷の微笑』(92)のような物語。

事件現場に残されていたレコードが「シー・オブ・ラブ」で、彼女の家のレコードコレクションにもこの曲があった、、、という。


ただ映画としては「ぎりぎり及第点」くらいの出来で、パチーノの映画としてもそれほど評価されているわけではない。

ないが、
バーキンがいちばんエロかったころの魅力がフィルムに焼きついているし、
鍵となる「シー・オブ・ラブ」がじつに印象的で、
ひょっとすると及第点を「ぎりぎり下回る」出来なのに、この2点によって評価が「だいぶ」上がっているのかもしれないなぁって。

映画って、そういうことが「ときどき起こる」のです^^


あすのしりとりは・・・
しーおぶら「ぶ」→「ぶ」るーべるべっと。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(484)』

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