黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(25)
『ミラーズ・クロッシング』(90) ギャング・ヤクザ映画は、正直掃いて捨てるほどあって「その全部」を観ているわけではない。 ではないが、映画好きのなかでも「そこそこ」観ているほう、、、だとは思っている。 そんな自分が迷いに迷った末に5傑を挙げると・・・ (1)『グッドフェローズ』(90) (2)『ミラーズ・クロッシング』 (3)『3-4X10月』(90) (4)『フェイク』(97)...
View Article黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(26)
『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』(81) テレビ放送版の16話から31話までの480分を、強引に再編集しダイジェスト化した作品。 だから映画としては、かなり雑で乱暴、 しかし一般家庭にビデオデッキが普及される以前であったことも影響しているだろう、 テレビ放送後に徐々に評価が定まっていった作品らしく、ファンの「もういちど観たい」という強い思いが、この劇場版3部作を生んだといえるのかもしれない。...
View Article黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(27)
『プロジェクトA2』(87) 成龍ジャッキーをスターにしただけでなく、香港映画ブームを作ったともいえる前作の大ヒットを受けて制作された、アクション映画の続編。 映画そのものの魅力でいえば前作には劣るのかもしれないが、 完成度やゴージャスさでいえば、続編も負けていない。というか、広げ過ぎたと思われる風呂敷をきっちりとまとめあげる脚本に、表現者としての成龍の実力を見て感心してしまった。...
View ArticleBeing late
他者がそうであっても気にならないし怒ることもないけれど、自分がそうであったら自分自身が許せなくなること。 (1)部屋の掃除をしない そして、 (2)遅刻する まぁつまりなんだ、だらしない感じがイヤなのだろうね。 仕事はもちろん、遊びでも遅刻はNG。 だから待ち合わせ場所には基本「いちばん最初に到着」している。...
View Article映画監督別10傑(14)ティム・バートン
~ティム・バートンのキャリア10傑~ オタク系映画監督の元祖といえば、QTではなくてティム・バートン。 21世紀の現代ではアーティスト「っぽく」見える髪形や風貌も、しかしデビュー時の80年代では「異端」と捉えられていた。 おかしなヤツが出てきたぞ、、、と。 おかしな映画を撮るひとの風貌って、前世紀は「意外とフツー」だった。 見た目も作風も「フツーじゃない」というのは、とっても珍しかったのです。...
View Articlesports commentator
少し前に「テレビの御意見番」について記したが、きょうはもう少し範囲を狭めて、「テレビのスポーツ解説者」について。 というのも自分は現在、MMA興行『RIZIN.10』の取材を終え、福岡から東京に戻っている最中。 会場のマリンメッセ福岡から出るまでのあいだに少し時間があったので、ネット経由で地上波放送を軽く観てみたんだ。...
View Article黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(27・終)
『シクロ』(95) ベトナム生まれ・フランス育ちの監督、トラン・アン・ユンが母国を見つめた青春映画。 シクロとは向こうの「輪タク」のことで、その運転手をしている青年を主人公に、青年の姉、姉が恋するヤクザの日常を通して「ベトナムの、いま。」がなんとなく見えてくる。 いちばん好きなシーンは、レディオヘッドの名曲『クリープ』が流れるところ。...
View Article先走り野郎が選出する、上半期7選
5月末まではあと20日あるし、 そもそも上半期という括りは来月の話だが、 職業柄、6月公開予定の映画も「ある程度」観させてもらっている身、であるからして・・・ というのは表向きの理由で、 要は先走り体質なんじゃ、 そんな自分による、18年度上半期の「大」収穫と呼べる映画7選をお届け。 (1)『スリー・ビルボード』…トップ画像 オスカーで脚本賞は取れなかったが、ここ数年で最高の脚本だと思った。...
View Articleにっぽん女優列伝(56)大竹しのぶ
57年7月17日生まれ・60歳。 東京出身。 公式サイト 鬼のような監督も、末端のスタッフにまで優しい監督も、すべてをコントロールしたい「オレサマ」監督も、こぞって起用したい女優さん。 というと、日本では樹木希林と、大竹しのぶ(おおたけ・しのぶ)さんくらいしか浮かびません。 しかも大竹さんは、おそらく・・・ですが、特別な事情がないかぎりオファーを断りません。...
View Articleにっぽん女優列伝(57)大谷直子
50年4月3日生まれ・68歳。 東京出身。 公式プロフィール 清らかな裸。 自分は裸のことをハダカと表記することが多いのですけれど、それはカタカナのほうが、なんとなくエロスを表現出来ると思っているからです。 ただ『肉弾』(68)で見せた/魅せた18歳の大谷直子(おおたに・なおこ)さんの裸は「ハダカ」ではなく「裸」でした。 あぁ清らかだ。...
View Articleにっぽん女優列伝(58)大塚寧々
68年6月14日生まれ・49歳。 東京出身。 公式サイト 93年―ただなんとなくテレビをつけて、放送されているドラマをボケーっと観ていてハッとしました。 すごい美人が出ているじゃないかって。 ドラマはフジテレビの『スキャンダル』で、その美人は大塚寧々(おおつか・ねね)さんでした。 専門学校生だった自分は、翌日、仲良しのNくんにその美人のことを伝えると、やはり彼も驚いたらしく「そうそう!...
View Articleパンクは運だ。
メンテナンスされていない自転車に乗っているひとを見ると、イライラしてくる。 フレーム泥だらけだし! チェーンが錆びているし!! 結果、漕ぐ度に不調を知らせる音が鳴っているし!! ピカピカにしようよ、、、とまではいわないが、もう少し手入れをすれば、チャリライフはもっと快適になるんじゃないか。 なぜそうしないかというと、まぁ端的にいえば単なる交通手段だからでしょう。...
View Article読めんものは読めんよ
映画の廉価版ビデオテープが発売され始めたのは、昭和が「もうすぐ終わる」ころ。 すでに映画好きだった自分は、お小遣いやらをそれに注ぎ込み、少しずつコレクションを増やしていった。 そのなかのひとつが、『誰が為に鐘は鳴る』(43)。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(247)
すい「ぶん」→「ぶん」かつ(分割) スクリーンという大きなキャンバスを「わざわざ分割させ」「複数の映像」を映し出す表現のことを、スプリットスクリーン(Split Screen)という。 なぜそんなことをするのかというと、理由の9割が「同時進行を表現する」ためであり、 まぁそれが理由のすべてといっていいのだけれども、もしべつの理由があるとすれば、それは「目に楽しいから」でしょう。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(248)
ぶんか「つ」→「つ」ばさ ………………………………………… ♪ この大空に翼を広げ、飛んでいきたいよ 悲しみのない、自由な空へ 翼、はためかせ いきたい ♪ ………………………………………… ロマンのある歌、よねぇ。 でもたぶん、空にだって悲しみはあるのだろうけれど。。。 ヒトがこれ以上の進化を遂げないと断定したとすれば、翼を獲得することは出来なかったわけだ。...
View Articleまた流行する日まで
スカパー! 経由でCSチャンネルをつけていたら、2003年版のテレビドラマ『白い巨塔』が連続放送されていた。 あ、このシーン覚えてる―と思ったのが物語の前半・・・ 財前五郎(唐沢寿明)が100円ライターでセブンスターに火をつけると、義父・財前又一(西田敏行)が、これから偉い人間になる男がそんな安物を使ってちゃいけない、といって高級なジッポーをあげる、、、そんなエピソード。...
View ArticleI hate you
出会いの4月が終わり、5月はそんな、新しく出会ったひとと関係性を築いていく時期。 ライターの世界でも新人さんが沢山入ってきて、あぁフレッシュだなぁ、自分もフレッシュマンのつもりだったけれど、もう中堅じゃないかと痛感させられた。 ひとと関係性を築いていくうえで鍵になるのは、相手の好き嫌いだと思う。 この数週間で何人もの新人さんから「好きなもの」「嫌いなもの」を聞かれたし、自分も聞き返した。...
View Articleつけまつける
いままで生きてきたなかで、 財布を2度、クレジットカード「のみ」を1度、ケータイを1度、どこかに置き忘れ、そのまま紛失させたことがある。 外出時の、大きな・大事な忘れ物は、この4度だけだと記憶する。 「だけ」といっていのかな、これでも多いかもしれないし、全国民で平均値を測定すれば、少ないほうなのかもしれない。...
View Article入場はアゲアゲだ。
リングアナのコールと、ファイターの個性にがっちりハマった入場曲、ほとんど自己陶酔気味の実況。 この3つがスウィングすると、こんな風に、至高の空間が生まれる。 つまり入場とは、アゲアゲだ。 ある意味で試合そのものよりも興奮する時間。 (トップ画像は、KINGレイナの入場曲を担当する「DROP DOLL」) さて那須川天心という、 将棋に例えれば藤井聡太七段みたいな10代の天才が居る。...
View Article映画監督別10傑(15)是枝裕和
~是枝裕和のキャリア10傑~ 『万引き家族』パルムドール受賞記念ということで、急遽、是枝監督の10傑を展開。 コンスタントに良作を発表しつづける才人は、映画監督デビュー作でいきなりヴェネチア映画祭の「金のオゼッラ賞」を受賞、 しかし北野武と同様に、国内における評価は「後追い」っぽいところがあった。...
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