アルバイトをメインの収入源としていた数年前―。
その職場には、異常に肩書きを気にする同年の男子が居た。
「ねぇまっき〜、あのひと、誰?」
「本社から来た、○○さんだってさ」
「偉いの?」
「・・・えっと、確か次長」
「じゃあ偉いんだ?」
「まぁ偉いよね、たぶん、次長だから」
あるいは、
「あのひとは、誰?」
「部長の知り合いだってさ」
「あぁ、だからなんかちょっと、偉そうにしているんだ」
「そう? 偉そう?」
「うちの会社の人間というわけではないんだ?」
「うん、そうじゃないみたい」
「じゃあべつに、挨拶することも敬語使うこともないよね」
次長やそれ以上であることが分かると、途端に態度を変える。
逆にアルバイトとたいして変わらない存在であることが分かると、実際に挨拶もしなくなる。
なんていうのかな、これもある種の、権威主義?
露骨に過ぎて、すごーーーくイヤな気分になったな、彼を見ているだけで。
ごまをすったからといって時給が上がるわけでもない、
けれども彼にとってはそうすることが「なによりも」重要らしく、まぁそれはそれで構わないけれど、イヤな気分になるのは「権威のないひと」に対する彼の態度があまりにも横柄というか、なにもそんな風に接することはなくね? と突っ込みたくなるほどにひどく、これは幼少期になにかあったのではないか、、、などと思ってしまった。
で、権威について。
ほしくないといえば、それはたしかに嘘になる。
なるけれども、それよか名誉「のようなもの」のほうがほしいし、金のほうがいいし、いやいやそれ以上に性的な魅力を身につけてモテたい。
つーか、それはあれか、名誉や金を持った結果、権威づけされるようなところがあるのか。だからここいらへんは、イコールなのだろうか。
ナンダカンダいって、ちょっと羨ましい・・・というのが本音かもしれない。
そんな風なことをいっているヤツには、死ぬまで権威はついてこない?
分かっているがな、そんなこと。
だから少しだけ無理をして、こんなことをいう。
王様になるよりも、「王様はハダカだっ!」というもので居たい。
ただ、無理をしているわけだから、
たとえば・・・
米オスカー賞に興味を示さず、
ウディ・アレンのように「授賞式の晩にはクラリネットの演奏をする」とかいえるのか―といったら、それは無理な話で、招待されたら借り物のタキシードなんか着てルンルン気分になってしまうのだろう。
黒澤や漱石の墓前に立つだけで、萎縮しちゃっているところはないか。
ある、ある!!
敬愛や信奉だけでは説明がつかない。
権威を前にして慄き、ひれ伏す感じが、ちょっとある。
あぁ一緒だ一緒だ、前述した彼と自分は、あまり変わりがないかもしれないなぁ、、、と。
さすがに露骨な態度は取らないと思うが、印籠出されたら我先にと土下座をし、靴まで舐めてしまうかもしれない。
そうではないと思いたいが、そうしない・・・とは、いい切れないところがある。
出来れば舐める靴は、王様ではなく女王様のほうがいいけれど。
だとするならば、その行為は一種の性癖と解釈され、権威主義だなどと批判されることも少ないかもしれない―って、結局、強引に下品なオチで落とそうとする自分に、権威などついてくるはずがない。
・・・という、どーしょもない話であった。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(45)』
その職場には、異常に肩書きを気にする同年の男子が居た。
「ねぇまっき〜、あのひと、誰?」
「本社から来た、○○さんだってさ」
「偉いの?」
「・・・えっと、確か次長」
「じゃあ偉いんだ?」
「まぁ偉いよね、たぶん、次長だから」
あるいは、
「あのひとは、誰?」
「部長の知り合いだってさ」
「あぁ、だからなんかちょっと、偉そうにしているんだ」
「そう? 偉そう?」
「うちの会社の人間というわけではないんだ?」
「うん、そうじゃないみたい」
「じゃあべつに、挨拶することも敬語使うこともないよね」
次長やそれ以上であることが分かると、途端に態度を変える。
逆にアルバイトとたいして変わらない存在であることが分かると、実際に挨拶もしなくなる。
なんていうのかな、これもある種の、権威主義?
露骨に過ぎて、すごーーーくイヤな気分になったな、彼を見ているだけで。
ごまをすったからといって時給が上がるわけでもない、
けれども彼にとってはそうすることが「なによりも」重要らしく、まぁそれはそれで構わないけれど、イヤな気分になるのは「権威のないひと」に対する彼の態度があまりにも横柄というか、なにもそんな風に接することはなくね? と突っ込みたくなるほどにひどく、これは幼少期になにかあったのではないか、、、などと思ってしまった。
で、権威について。
ほしくないといえば、それはたしかに嘘になる。
なるけれども、それよか名誉「のようなもの」のほうがほしいし、金のほうがいいし、いやいやそれ以上に性的な魅力を身につけてモテたい。
つーか、それはあれか、名誉や金を持った結果、権威づけされるようなところがあるのか。だからここいらへんは、イコールなのだろうか。
ナンダカンダいって、ちょっと羨ましい・・・というのが本音かもしれない。
そんな風なことをいっているヤツには、死ぬまで権威はついてこない?
分かっているがな、そんなこと。
だから少しだけ無理をして、こんなことをいう。
王様になるよりも、「王様はハダカだっ!」というもので居たい。
ただ、無理をしているわけだから、
たとえば・・・
米オスカー賞に興味を示さず、
ウディ・アレンのように「授賞式の晩にはクラリネットの演奏をする」とかいえるのか―といったら、それは無理な話で、招待されたら借り物のタキシードなんか着てルンルン気分になってしまうのだろう。
黒澤や漱石の墓前に立つだけで、萎縮しちゃっているところはないか。
ある、ある!!
敬愛や信奉だけでは説明がつかない。
権威を前にして慄き、ひれ伏す感じが、ちょっとある。
あぁ一緒だ一緒だ、前述した彼と自分は、あまり変わりがないかもしれないなぁ、、、と。
さすがに露骨な態度は取らないと思うが、印籠出されたら我先にと土下座をし、靴まで舐めてしまうかもしれない。
そうではないと思いたいが、そうしない・・・とは、いい切れないところがある。
出来れば舐める靴は、王様ではなく女王様のほうがいいけれど。
だとするならば、その行為は一種の性癖と解釈され、権威主義だなどと批判されることも少ないかもしれない―って、結局、強引に下品なオチで落とそうとする自分に、権威などついてくるはずがない。
・・・という、どーしょもない話であった。
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明日のコラムは・・・
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