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Channel: Cape Fear、in JAPAN
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ことば。
物語の原動力になる、ことば。

それは、いわゆる名言とはちがう。
ちがうかもしれないが、そのことばが映画を支配している。

最近になって再び映画のシナリオを書く意欲が湧いてきたので、ここ数日、そんなことばかり考えている。

というわけできょうは、「物語の原動力となったことばが登場する映画」の10傑を展開してみよう。

ちなみにあすも、10傑を展開。
今回のシナリオは色彩を強調させたいので、「色彩映画10傑」を予定。


(1)「ロロ・トマシ」

『L.A.コンフィデンシャル』(97)



主人公エドが創りあげた、架空の人物。

(2)「ディック・ロラントは死んだ」

『ロスト・ハイウェイ』(97)

主人公の家の電話が鳴り、出ると、謎の男がこんなことばを告げる。



意味なんて分からない、それがリンチの映画です。

(3)「カメダカ」

『砂の器』(74)

「亀高」なのに「亀田」と聞こえたことから、捜査が迷走する。

(4)「薔薇のつぼみ」

『市民ケーン』(41)

最初に呟いたことばの意味は、最後の最後で分かる。

でも、そのことばを分かり易く解説することは、ひじょうに陳腐な感じになるので要注意。

(5)「カイザー・ソゼ!」

『ユージュアル・サスペクツ』(95)



誰も見たことがない男のことを、いいトシした男たちが本気で怖がっている。

(6)「アティカ!」

『狼たちの午後』(75)

アティカ刑務所の暴動事件を指し、野次馬たちの共感を得る主人公。




(7)「みんな、月でした」

『皆月』(99)

こう書き残して失踪するおんな。

松尾スズキだったか、死ぬ間際に意味深なことを呟いたりするのはよしてくれ! といったのは。

(8)「最低だ」

『勝手にしやがれ』(59)

「最低って、なに?」と聞き直すヒロイン。

(9)「GLUTTONY(暴食)」…トップ画像

『セブン』(95)

すべては、ここから始まっている。

(10)「それが、お前の性だ」

『クライング・ゲーム』(92)




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『color』

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