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シネマしりとり「薀蓄篇」(299)

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むかしむか「し」→「し」たい(死体)

肢体は拝みたいし出来ることなら触れてみたいけれど、死体には一切触れたくない。

ジョークじゃなくって、ほとんどのひとがそう思っているでしょう。

ゆえに、医療関係者には尊敬の念しか抱かない。

例外は、死体を愛してしまう倒錯者たち―ネクロフィリア―くらいなものでしょう。


ただ、ガキが「死体に興味あり!」となりがちなのは分かる。

そこを突いたのが、『スタンド・バイ・ミー』(86)だったわけで。



けれども、というか当然、あの映画には死体が登場しない。

入口が「死体」というだけで、描きたいことはべつにあったのだから。


以下、「死体」が印象的に描かれた映画をいくつか。

あくまでも「死体」であって「死にざま」ではないからね!!


『セブン』(95)

死体映画? の筆頭といえば、これでしょう。

「死体はアートじゃない。アートにみせる時点で、乗れなかった」といった識者が居て、あぁなるほど、分からなくはないなぁ、、、と思った。




『ファーゴ』(96)

積もった雪、主を失った車、そして、主は死体となって発見された・・・。




『風と共に去りぬ』(39)

夥しい数の死体で出来た道? を、スカーレットはひたすら歩いていく。


『L.A.コンフィデンシャル』(97)

物語の起点になるのが、レストランのトイレに山積みにされた「死体たち」だった。

この見せかたがたいへんに巧く、誤解を恐れずにいえばゾクゾクした。




そして。

映画ではないけれど、やっぱり・・・

『ツイン・ピークス』パイロット版(90)で決まりでしょうよ!!


すのしりとりは・・・
した「い」→「い」し。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(300)』

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