映画の背景において「テキトー、でいい」ところなんか、どこにもない。
たとえばジェームズ・キャメロンは『タイタニック』(97)において、扉のなかに仕舞われた皿などの調度品を「画面に映ることがないにも関わらず」ホンモノにした、、、といわれている。
神は細部に宿るってね。
いいねぇ。
『タイタニック』といえば、映画ファンのあいだで「???」となっている疑問があって、
いや『タイタニック』そのものではないのだけれどもね、
チャン・イーモウが監督し、チャン・ツィイーを一躍有名にした『初恋のきた道』(99)における、背景に対する疑問なのだが。
コン・リーと組んでいたころのイーモウ作品のほうが好みだった・・・って、作品の評価はこの際どうでもいいんじゃ、
この映画のヒロインが住む家は、まぁ田舎というのもあるだろう、前時代的というか、簡単にいえば「いまっぽくない」。
「いまっぽくはない」その家の壁に、なぜか『タイタニック』のポスターが貼ってあるんだ。
???
イーモウほどの名匠が「どーでもいい」空間演出をするはずがない、ここにはワケがある、
きっとイーモウは「こんなド田舎をも喰い尽くすハリウッド」みたいな皮肉をこめたにちがいない、、、と、いちおう映画小僧は納得した。
したのだが、あまりにも唐突に過ぎてねぇ。
特撮のゴジラを観に行ったらCGだった―みたいな、
ちょっとちがうな、
デリヘル嬢を家に呼んだら同級生だった―みたいな、
それじゃあぜんぜんちがうじゃないか、クソヤロウ!!
ともかく、しっくりこないのである。
しっくりくる例は、たとえばこんな感じだ。
『ブギーナイツ』(97)の主人公の部屋には、『セルピコ』(73)のポスターが貼ってある。
『ビバリーヒルズコップ2』(87)のジャッジ・ラインホルドの部屋には、『コブラ』(86)のポスターが貼ってある。
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)のケンの部屋には、アザラシのポートレートが掛けてある。
動物愛護派だからね。
『アマデウス』(84)のサリエリの部屋には、十字架キリスト像が掛けてある。
信心深いもの。
うん、こういうことなんだ!!
部屋になにがあるか、貼られているか、掛けられているかによって、プロファイリングは変わっていく。
『それでもボクはやってない』(2007)の主人公が窮地に追いやられるのも、部屋に「それ系」のAVがあったからだし。
と、いうわけで。
今宵は、自分がどこに住もうが「貼りたいもの」「掛けたいもの」「置いておきたいもの」を挙げてみよう。
(1)モハメド・アリのポスター…トップ画像
(2)『タクシードライバー』のポスター
(3)『機動戦士ガンダム』のプラモデル
(4)ロバート・デ・ニーロのフィギュア
(5)アイドルのカレンダー
(6)バランスボール
(7)リラックマのぬいぐるみ
(8)PerfumeのCD
(9)柔道着&オープンフィンガーグローブ
(10)1ヶ月分のビール
・・・・・う〜〜ん、プロファイリングし易いのか、し難いのか、分からんねぇ。
※『初恋のきた道』予告編
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『19歳のボクと、48歳の蟹さん』
たとえばジェームズ・キャメロンは『タイタニック』(97)において、扉のなかに仕舞われた皿などの調度品を「画面に映ることがないにも関わらず」ホンモノにした、、、といわれている。
神は細部に宿るってね。
いいねぇ。
『タイタニック』といえば、映画ファンのあいだで「???」となっている疑問があって、
いや『タイタニック』そのものではないのだけれどもね、
チャン・イーモウが監督し、チャン・ツィイーを一躍有名にした『初恋のきた道』(99)における、背景に対する疑問なのだが。
コン・リーと組んでいたころのイーモウ作品のほうが好みだった・・・って、作品の評価はこの際どうでもいいんじゃ、
この映画のヒロインが住む家は、まぁ田舎というのもあるだろう、前時代的というか、簡単にいえば「いまっぽくない」。
「いまっぽくはない」その家の壁に、なぜか『タイタニック』のポスターが貼ってあるんだ。
???
イーモウほどの名匠が「どーでもいい」空間演出をするはずがない、ここにはワケがある、
きっとイーモウは「こんなド田舎をも喰い尽くすハリウッド」みたいな皮肉をこめたにちがいない、、、と、いちおう映画小僧は納得した。
したのだが、あまりにも唐突に過ぎてねぇ。
特撮のゴジラを観に行ったらCGだった―みたいな、
ちょっとちがうな、
デリヘル嬢を家に呼んだら同級生だった―みたいな、
それじゃあぜんぜんちがうじゃないか、クソヤロウ!!
ともかく、しっくりこないのである。
しっくりくる例は、たとえばこんな感じだ。
『ブギーナイツ』(97)の主人公の部屋には、『セルピコ』(73)のポスターが貼ってある。
『ビバリーヒルズコップ2』(87)のジャッジ・ラインホルドの部屋には、『コブラ』(86)のポスターが貼ってある。
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)のケンの部屋には、アザラシのポートレートが掛けてある。
動物愛護派だからね。
『アマデウス』(84)のサリエリの部屋には、十字架キリスト像が掛けてある。
信心深いもの。
うん、こういうことなんだ!!
部屋になにがあるか、貼られているか、掛けられているかによって、プロファイリングは変わっていく。
『それでもボクはやってない』(2007)の主人公が窮地に追いやられるのも、部屋に「それ系」のAVがあったからだし。
と、いうわけで。
今宵は、自分がどこに住もうが「貼りたいもの」「掛けたいもの」「置いておきたいもの」を挙げてみよう。
(1)モハメド・アリのポスター…トップ画像
(2)『タクシードライバー』のポスター
(3)『機動戦士ガンダム』のプラモデル
(4)ロバート・デ・ニーロのフィギュア
(5)アイドルのカレンダー
(6)バランスボール
(7)リラックマのぬいぐるみ
(8)PerfumeのCD
(9)柔道着&オープンフィンガーグローブ
(10)1ヶ月分のビール
・・・・・う〜〜ん、プロファイリングし易いのか、し難いのか、分からんねぇ。
※『初恋のきた道』予告編
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明日のコラムは・・・
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