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Channel: Cape Fear、in JAPAN
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♪ ひとりよりふたりがいいさ、じゃあ10人と11人だったら?

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公開されたばかりの韓国映画『10人の泥棒たち』(トップ画像)が抜群に面白く、韓国やるなぁ! と。

派手かつベタなものと、地味かつ斬新なもの―韓国産の映画は「その中間」がなく、はっきりと2種類に分かれているが、自分は主に後者の韓国映画が好き。
だから韓流とは無縁であるし、じつは少女時代が何人組なのかも分からないのだった。

『10人の泥棒たち』はエンターテインメントを突き詰めたような創りの大作で、これは前者に属するのだろう。

自分の派手かつベタという前者の位置づけは、それ自体が既に批判的な意味合いがこめられている・・・ような気が「自分自身でも」するのだが、この映画に関しては文句がつけられない。
小さな穴や細かい綻びを見つけようと思えばそれも可能だろう、しかしどう考えても野暮である。

野心と情熱で創られたようなこの映画に、ちょっと嫉妬しているくらいだから。


さて。
『10人の泥棒たち』のように、タイトルに数字を持ってくる映画は多い。
きょうはそれらの映画を「印象に残るタイトル」の順に20本挙げてみたい。

※もちろん、パート2だとか3だとかの数字は含まれない
※※映画小僧であればあるほど1位は「あの作品」になってしまうような気がするし、実際そうなってしまったので、敢えて下の順位から表記する



(20)『フィフス・エレメント』(97)

内容はスカスカだったけれど、ミラの衣装はインパクト大。

(19)『三匹の侍』(64)

「匹」とすることで、作品のカラーが際立つ。

(18)『5つの銅貨』(59)

ダニー・ケイが熱演した、コルネット奏者レッド・ニコルズの伝記映画。

(17)『二十四時間の情事』(59)

不条理の王様、アントニオーニの最高傑作。
岡田英次が格好いい。

(16)『NINE』(2009)

フェリーニへのオマージュたっぷり。

(15)『ふたりのベロニカ』(91)

ひらがなで「ふたり」と表記する作品、増えたよね。

(14)『第三の男』(49)

映画史上に燦然と輝く傑作。
自分のようなヤツが、いまさら解説する必要はなし。

(13)『十二人の怒れる男』(57)

この映画を観たときは、日本が再び陪審員制度を導入するなんて思ってもみなかった。

(12)『シックス・センス』(99)

このことばに関しては、英語よりも日本語で「第六感」と表記したほうがしっくりくる。

(11)『007』シリーズ(62〜)

これを外すわけにはいかない。

(10)『21グラム』(2003)

タイトルにまで解説が必要な作品って、個人的に大好き。

(9)『1941』(79)

スピルバーグのなかでは初期唯一の失敗作・・・とされているが、愛すべき作品かと。

(8)『ぼくらの七日間戦争』(88)

話は面白くなかったが、少年少女たちがフレッシュでいい。

(7)『セブン』(95)

7位には、やっぱりこれを。

(6)『六月の蛇』(2002)

文学の香りさえ漂い、かなり好きなタイトル。

(5)『第七の予言』(88)

タイトルが既に怖い雰囲気を醸し出している。

(4)『12モンキーズ』(95)

作品の鍵のようでもあり、ミスリードさせるようでもある、じつに巧いタイトル。

(3)『8 1/2』(63)

フェリーニの「名刺的」タイトル。

(2)『ナインハーフ』(85)

イコール「エロ」と記号化されたという意味で、エマニュエルと同じ価値を持つ。

(1)『七人の侍』(54)

これ以外に1位はないっしょ?


※きょうのタイトルは、この名曲から引用




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