先端をいくもの ~19年度映画回顧(2)~
本年度の劇場公開映画17傑、つづきです。 第12位『グリーンブック』 本年度オスカー作品賞受賞。 アフリカ系アメリカ人のピアニストと、彼をツアーに運ぶ「黒人への差別意識を隠さない」運転手を描くロードムービー。 白人の老女と黒人運転手の友情を描いた『ドライビング Miss デイジー』からちょうど30年、...
View Article先端をいくもの ~19年度映画回顧(3)~
本年度の劇場公開映画17傑、まだまだつづきます。 第07位『ハウス・ジャック・ビルド』 建築家を目指すジャックは、車が故障し立ち往生している女に出会う。 しかし。修理に手を貸すはずが、いつの間にか彼女を手にかけ殺してしまった。こうして、彼の12年におよぶ残酷ショウが幕を開ける―。...
View Article先端をいくもの ~19年度映画回顧(4)~
本年度の劇場公開映画17傑、きょうで最後です。 第03位『アイリッシュマン』 ジミー・ホッファ暗殺に関わったとされる殺し屋、フランク・シーランの半生から米国の裏社会を描いた「わが神」スコセッシの最新作であり、そんな神が初めて「配信系」で映画を撮った記念すべき作品。 とりあえず劇場公開してくれてありがとう、ほんとうにありがとうアップリンクさん!!...
View Article先端をいくもの ~19年度映画回顧(5)~
映画総括、最後の夜は5項目に分けて今年の映画界を振り返ります。 【音楽劇との相性】 一昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』に始まって、今年も『アリー/スター誕生』や『ロケットマン』などがスマッシュヒットを記録。 もともと映画と音楽は相性がいいものだけれど、演者の熱演、撮影・編集そして録音技術の進化によってリアリティがぐんと増し、映画館がまるでライヴ会場であるかのような効果をもたらした。...
View Article美人と焼き肉とあたし
5日間、映画のことを熱く語って真っ白な灰になってしまったので、きょうはサボりコラムを。 某日―髭坊主と美女3人で忘年会&送別会&誕生会。 まるで自分がモテているかのような錯覚に陥る。 錯覚であると自覚するだけでマシでしょオトナでしょ。 あれですよ、風俗嬢に大きさや技術を褒められたからって、それを鵜呑みにするのは(>_<)ってことで。 意味わからん? いいんですよ、きょうは。...
View Article哀戦士
きのうの焼肉大会の話から派生して。 参加した女子のひとりは声優を目指していて学校に通い、もうふたりはディズニー好きだった。 みな、自称オタであると。 自分は映画全般と格闘技のオタクなので、それほどアニメに詳しいわけではない。 わけではないが、作品名や人名は(そこそこ)知っているほうだと思う。 当然、彼女らがカラオケに行くと「基本アニソン」になるそうだ。...
View Articleにっぽん女優列伝(155)杉田かおる
64年11月27日生まれ・55歳。 東京出身。 公式ブログ 子役からスタートして10代で借金を抱え、いろいろやって返済したのにまた借金を抱え、そのあいだに歌が大ヒットしたりして、まさにジェットコースターのような芸能人生。 バラエティ番組に進出し『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)で毒を吐く姿は自分にとっては面白かったけれども、やはり反感も買って。...
View Articleにっぽん女優列伝(156)杉村春子
06年1月6日生まれ・97年4月4日死去、享年91歳。 広島出身。 30を過ぎたあたりから、小津安二郎の映画の深さ怖さ面白さが分かってきました。 その代表作『東京物語』(53)で印象に残るのは、東山千栄子(おかあさん)の「ありがと♪」というアクセント、そして、杉村春子(すぎむら・はるこ)さんが演じる長女しげの「性格の悪さ」です。 「喪服どうする?...
View Articleにっぽん女優列伝(157)鈴木杏
87年4月27日生まれ・32歳。 東京出身。 公式プロフィール 本年最後の「にっぽん女優列伝」です、 相武紗季さんでスタートしたのが2017年の2月、2年以上が経過しているのに未だ「さ行」・・・ということは、やろうと思えば自分が50歳になるまでつづけられるなぁ!!笑 さすがにのんびりし過ぎですね、なんとか、あと2年で終了させたいと思います。 19年に最後に紹介するのは、鈴木杏(すずき・あん)さん。...
View Articleアシモト
………………………………………… ※格闘技関係のTwitterより 投稿者(1) 倫理的には責められる事。 ただ天才格闘家という生物にエールを送るとしたら歪んだ考えだがこれしか無い。 伝説の格闘家全て色を好んだ。 圧倒的に不条理に他の追随を許さず勝ち続けるしかない。天心 投稿者(2)...
View ArticleSCHOOL OF CINEMA!
某日―。 一回り下の絵師さんに出会う。 話が弾んで、ふたりで呑みにいくことに。 「絵を志すきっかけは?」と問うたら、意外な答えが返ってきた。 「高校の美術の授業で、何回にも分けて『ルードヴィヒ』を観たことがきっかけ」であると。 へー! 美術とはいえ、あんな長くて難解といえば難解で、狂王として名高い男が主人公の映画を授業で流すかね!? というオドロキと、...
View Articleあばよ!
某日―。 本年2度目の忘年会。 兼、送別会。 送別会って3月あたりのイメージが強いが、11~12月だけでもう3人目。 「去るもの」としての主人公になるのを嫌うひとも居るけれど、出来れば忘れ難い職場、そして送別会にしてあげたい。 というのはイイワケで、幹事(たいていは自分)がそういう集まりが好きなだけかもしれない。 宴が終わって、とりあえずのサヨナラ。...
View Articleそこんとこ、よろしく。
ここ最近思ったことを、ふたつばかり短めに。 (1)自分がマネージャーを務めるホテルは「レジャーホテル」とは称しているものの、実際のところは「ラブホテル」でね。 ※トップ画像は、某ラブホテルの廊下。 すげー! 九龍城みたい!! さて「ラブホテルあるある」でいちばん最初にくるのはたぶん、「時計がない」というものでしょう。 これは「非現実を演出するため」といわれている。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(311)
りぶー「と」→「と」らいすたー。 トライスター(TRY-STAR:現トライスター・ピクチャーズ=ソニー・ピクチャーズ傘下)は、とくに80年代後半~90年代にヒット作を量産したコロンビア映画の子会社。 角のないユニコーンというのか、 翼の生えたお馬さんというのか、 同じ動物系でいうとMGMがあるけれど、 世代的にトライスターっち(まっき~命名)のほうに親近感があるかな~。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(312)
とらいすたーぴくちゃー「ず」→「ず」ー。(ZOO) 今年最後の『シネマしりとり「薀蓄篇」』は、英語でいうところの動物園「ZOO」。 ガキのころに家族で動物園に行った―という記憶がいちどもない。 たぶんいちどくらいは行っているのだろうけれどね、それほど印象に残らなかったということか。 学校行事としていちど、 デートで3度、 遊びで2度。 おぉ! トータル10回も行ってないのか。...
View Article〇〇日目
gooブログは編集画面に入ると、「開設してから〇〇日」と表示される。 いつも気にしているわけではないが、先日ふと見たら、あと100日も経てば「開設してから3000日」が経過することが分かった。 自分がブログを始めたのは「OCNカフェ」からで、たぶんそこで8年くらいやっていた。 gooブログがまもなく8年、計16年。 16年×365日で、5840日。...
View Article映画監督別10傑(66)深作欣二
~深作欣二のキャリア10傑~ 梅宮の兄ぃが亡くなってしまったので、『仁義なき戦い』組の主要メンバーで元気なのは小林旭だけかな? ホンモノにしか見えない俳優さんたちの油ギッシュ演技も最高だけど、いちばん驚くのは制作するスピード。 現代のように労働基準法がきちんと機能していなかった、 いわゆるプログラム・ピクチャー扱いだったので、黒澤のようにワンショットのために1日かけることなど不可能だった。...
View Article今年の出費ベスト5
個人的事情―一時的な転職―による収入アップ、そして社会の変化―消費増税―による駆け込み購入が影響し、ここ10年で最も出費の多い1年となった。 そこできょうは、金額そのものの順位ではなく、強く印象に残った出費のベスト5を展開してみたい。 なかなかの金遣いだが、どう考えても分不相応だわな!!! (1)自転車:ロードバイク…約200,000円...
View Article年末年始特別企画(1)2010年代映画のベストテン:日本映画篇 10年・11年
早くも年末年始の企画に突入、またの名を、「逃げのコラム」。 まぁこの時期は、ヒトナミに忙しくなるのでご容赦くださいませ。 今年で、いわゆる「10年代」は終了、 そこで、2010年から2019年までに公開された映画のなかから「それぞれの」年間ベスト・・・ではなく「結果的にその年の映画界を象徴した」と思われる1作を選出するという、たいへん難しい企画に挑戦してみようと思います。...
View Article年末年始特別企画(2)2010年代映画のベストテン:日本映画篇 12年・13年
「その年」を象徴する10年代の映画作品、本日は12年・13年度からセレクト。 【2012年】 『桐島、部活やめるってよ』 監督:吉田大八 出演:神木隆之介、橋本愛、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優 原作超えを果たした青春映画の傑作。...
View Article