にっぽん男優列伝(314)松田優作
49年9月21日生まれ・89年11月6日死去、享年40歳。 山口・下関出身。 公式サイト 松田優作(まつだ・ゆうさく)さんが壮絶死を遂げたころ、自分は中学3年生でした。 まだ映画小僧を自称しておらず、映画ファンですらなく、ほかのクラスメイトより「少しだけ」映画が詳しいというだけの、世間知らずのガキ。...
View Articleにっぽん男優列伝(315)松田龍平
83年5月9日生まれ、32歳。 東京出身。 公式プロフィール 英国人捕虜にデヴィッド・ボウイを起用したり、 チンパンジーと交接するヒロインにシャーロット・ランプリングを起用したり、 近藤勇を映画監督の崔洋一に演じさせたり。 怒れる映画監督オオシマこと大島渚の最大特徴といえば、意表をつくキャスティング・センスだったような気がします。...
View Article煙草と飴ちゃん
自分の性格を、自分で分析すると・・・。 基本、温和。 若干、神経質。 自分が信じていることに関しては曲げない。 上下関係を重んじる。 ゆえに、たとえ「ひとまわり下」のひとであっても、「その世界で先輩」だとすれば相手が恐縮するくらいの丁寧な言動を取る。 しかしその代わり、同期や後輩には毒気が強くなる。 なんでもかんでもエロネタでオチをつけようとするため、嫌いなひとにはとことん嫌われる。...
View Article三十郎とHAL
名前だけでキャラクター性を確立出来るというか、その場の雰囲気まで決定づけるセンスってすごい。 自分は、ラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』のヘビーリスナー(=ゲスナー)だが、常連投稿者のなかにケッサク・ラジオネームのひとが多数居て、敵わないなぁ、、、と。 たとえば。 コンジローム小林とか。 アナル検定4級とか。 オス! オラ山村紅葉とか。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(155)
ぷろぐら「む」→「む」かしむかし 「A long time ago in a galaxy far,far away....」 これは、『スターウォーズ』シリーズ(77~)の、あまりにも、あまりにも有名なオープニング・クレジット。 簡単に訳せば・・・ 「昔むかし、遥か銀河の彼方で・・・・」 ・・・となる。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(156)
むかしむか「し」→「し」ねふぃる(シネフィル) シネフィルとは、簡単にいえば映画通のこと。 「映画を愛する」のフランス語版「造語」。 自分? いえいえ、シネフィルではありません。 あくまでも映画小僧であり、少し気取っていえば「見巧者」。 えらそう? すんませんね、このことに関してだけは自尊心があるので。 ほかのことに関しては、ゼロだけど。...
View Article乾燥肌は指紋も取り難い
先日の『マツコ有吉の怒り新党』(テレビ朝日)の視聴者投稿で、 「上司が書類などに唾をつけてめくるのがイヤ」というのがあった。 分かる分かる。 自分も学生のころ、担任が「唾をつけて」わら半紙を配ることが、ほんとうにほんとうに不愉快だったもの。 しかし。 番組でマツコもいっていたように、加齢によって徐々に潤いがなくなっていくものであり。...
View Article「ありがとう」のことばこそ相応しい―と、脚本家チャイエフスキーはいった
~オスカー予想、最終修正版~ 本年度の米オスカー賞が、日本時間の来週月曜に迫った。 というわけで、約1ヶ月前の予想を「若干」修正した最終版を展開していきたい。 人種・性別問題などで揺れているオスカーだが、ここにきてスピーチ問題も浮上。 協会は「Aさんに感謝、Bさんにも感謝、もちろんCさんにも感謝」という退屈なスピーチによる視聴率低下を防ぐため、 「感謝したいひとのリスト」の提出を義務づけ、...
View Article初体験 リッジモント・ハイ(162)
芥川龍之介の短編に『芋粥』というのがある。 下級貴族の主人公はガキのころから「芋粥をたらふく食べてみたい」という夢を抱いていて、 実際にその夢が叶えられることになったが、大量の芋粥を前にして「喰う前に満腹感」が訪れてしまった、、、というオチ。 想像している時間こそ最高! ってなものだろうか。 少しちがうが、三島の『金閣寺』だって広義の意味で捉えれば似たテーマを扱っているとはいえまいか。...
View Article初体験 リッジモント・ハイ(163)
あれほど、あれほど好きなのに。 初めてケンタッキーフライドチキンを食べた日のことを、覚えていない。 ぜんっぜん、覚えていない。 吉野家の牛丼を食べた日のことは、よく覚えているけれど。 これまた、上京後のことである。 群馬の館林に住んでいたから・・・というのは、もはや常套句のようだな。 それもあるけど、たぶんガキのころは内向的で友達も少なかったから、外食の機会が少なかっただけかもしれない。...
View Article畳とアスファルト
私服の保安員として窃盗や盗撮を取り締まっていたころ、神奈川系テレビ局の取材を受けたことがあった。 1日を密着するドキュメンタリー。 よく夕方のニュース番組でやっているアレね。 しかし。 ホームセンターで捕まえた生意気なガキに足蹴りを喰らわせてしまい、ディレクターに「すいません、ちょっとこういう暴行の場面は流せませんね…」といわれ、そのままお蔵入りになってしまった。 シュン・・・。...
View Articlehello
嫌いなタイプは? と問われると、いままでは、 「いきがっているアンちゃん」 「痰を吐くオヤジ」 と答えてきた。 それは現在でも変わらないのだが、40代に突入してから自分も痰を吐くようになってしまったので、後者に関してはしょうがないのかもな・・・と思うようになってきた。 ちなみに嫌いな女子のタイプは? と限定された質問になると・・・ 自分のことを嫌いな子、と答えるようにしている。 話を戻そう。...
View Article腐ってもオスカー
あすの午前中から米オスカー授賞式なので、きょうは動画祭を。 自分のなかで記憶に残るスピーチを5つ選出してみた。 いちいち動画観ている暇はない! というひとのために、軽い解説も記しておいたよ。 では、いってみよう。 ジョー・ペシ…助演男優賞 映画のなかではあれだけ饒舌&早口なのに、ほんとうはシャイガイなのかな。 たったヒトコトを発するだけで終わり。 シャーリー・マクレーン…主演女優賞...
View ArticleセクシャルバイオレットNO.1
「おんな」と「おんな」の恋愛を深いところまで描いた『キャロル』を観て、 21世紀の映画小僧として「あたりまえ」のようにこの物語に触れてはいるけれど、こうした世界観が認められるようになったのは、それほど前の話ではなかったのだよなぁ、、、と思った。 映画は華やかであるいっぽうで、マイノリティを掬うのに適した表現でもあって。 トラビスにしたってそうじゃないか。...
View Articleオスカー短評 + 2月コラムの目次
きのうはオフ、ワインを呑みながら米オスカー賞の生中継を観ていた。 24部門中、予想を的中させたのは11部門のみ。 ガッデム! 50%にも達していない!! 毎度こんなこと書いている気もするが、当たった! 外れた! このひと取ってよかった! うれしい! えー、またこのひと!? などなど、アレヤコレヤを思いながら観るのって楽しいよね。...
View Articleごくごく
事故って肋骨を3本折ったとき、事故直後は折れていると思わず病院には行かなかったんだ。 寒い日の早朝の出来事であり、場所は横浜。 自宅までチャリで90分は要するからね、とにもかくにも早く帰りたかったのである。 自慢にもならないが・・・痛みに、そこそこ強いというのもあったしね。 ところが。 風呂に浸かり、一晩休んでも痛みが取れない。 というか、「より」痛くなっていた。...
View ArticleMatch Make
マッチメイク…格闘技の世界で生まれたことばであり、「対戦カードを決定すること」の意味。 長嶋さんの「メイクミラクル」とは、意味はぜんぜんちがう。 解説@まっき~ …………………………………………...
View Articleインドア派のはずなのに、密室劇の息苦しさは耐えられない
QTタランティーノの最新作『ヘイトフルエイト』が、「やっぱり」面白い。 ハズレのない監督なので、「さすがに」より「やっぱり」のほうが適していると思う。 場所の移動のない、いわゆる「密室劇」を、よくまぁ160分超「もたせ」られるものだ。 基本は会話劇、ときどきスプラッター笑 で展開される極上の西部劇は「制作中止」になりかけた。 出来上がったばかりの脚本が、外部に流出してしまったのである。...
View Article俳優別10傑 海外「あ行」篇
今月より不定期で、キャリアの長い「映画」俳優さんのフィルモグラフィから、それぞれの10傑を選出する企画を展開。 新人映画小僧へのガイドブックだと思ってもらえればいい。 「これ観ておけば、まちがいない」 あるいは、 「これ観ないで、ファンを名乗るな」 ・・・という、エラソーな視点で選んだ10傑です。 その第1弾は、「あ行」の海外俳優さんを代表して「アル・パチーノ」でいってみよう。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(157)
しねふぃ「る」→「る」いまる(ルイ・マル) まだ自分が映画「ファン」だった高校生のころ、映画「小僧」に憧れて、小僧であればクリアしていて当然のクラシックを片っ端から鑑賞していった。 (ファンと小僧のちがい、その定義などは「ひじょーにあやふや」なので、ここでは記さない) そうして、ルイ・マルの映画に出会った。 当時の自分は「質より量」で、学校を休んでまで1日に3本くらいの映画を制覇しようとしていた。...
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