待つ、ことの快楽(1) ~2017年の映画を総括~
本年度の総括、最後はもちろん映画。 きょうから3日間は、個人的18傑の短評を載せていく。 最後の4日目に、項目別の総括を展開することにしよう。 第1日目のきょうは、「17年度に公開された劇場映画の第18位~第13位」。 では、いくぜ!! 第13位『猿の惑星:聖戦記』(トップ画像) 前日譚を描くタイプの映画で、内容面・興行面ともに成功している稀有なシリーズの完結編。...
View Article待つ、ことの快楽(2) ~2017年の映画を総括~
本年度の映画の総括、2日目。 短評とはいいつつ、少しずつ長文化してしまっているので苦笑、さっそくいきましょう。 きょうは、「17年度に公開された劇場映画の第12位~第07位」。 第07位『エル ELLE』(トップ画像) 2度観に行ったが、2度とも「ほぼ満席」。 しかも単館上映でないところに希望が持てる、ポール・ヴァーホーヴェンが放つ悪意に満ちたブラック「ヘンタイ」コメディ。...
View Article待つ、ことの快楽(3) ~2017年の映画を総括~
本年度の映画の総括、3日目。 きょうは、「17年度に公開された劇場映画の第01位~第08位」です。 第01位『哭声/コクソン』 とある田舎の山のなかに、ひとりの日本人が住み着いた。 やがて、この地域に住むものが、自分の家族を惨殺する猟奇事件が連続して発生し・・・。 國村隼、大怪演。...
View Article待つ、ことの快楽(4) ~2017年の映画を総括~
本年度の映画の総括、きょうは最終日。 4つのトピックスから、2017年の映画業界を捉えてみたい。 (1)ハリウッドのセクハラ騒動 海の向こうの話―といっていられないのは、 おそらく、日本でもそういうことが起こっていたであろうと予想出来るから、、、というのもあるが、 「日馬富士」報道などに触れていると、 なにがきっかけで騒動に発展するのか分からない、...
View Articleカレンダーがそろいました
きのうまでは、そこそこ長文。 あすはたぶん、さらに長文になる予定なので、きょうは画像祭でサクサクサクっと。 先月に来年用のカレンダーを取り上げたが、やっとこさ「すべて」そろったので、あらためて。 ばりばりの消費主義者っぽくて自分でも少し呆れるが、計4つも購入したことになる。 ひとつ2000円として、送料含めれば10000円。 まぁ、笑ってやってくださいな。...
View Article「死ぬまでピーカー」宣言 ~『ツイン・ピークス2017』評~
高橋ヨシキ「―デヴィッド・リンチがすごいのは、自分が信じていることに対して、強くありつづけられることだと思うんです」 ………………………………………… 映画の学校で脚本を学ぶと、技法の前に、以下のような約束事を教えてくれる。 (1)夢オチはNG 「これまでの物語はすべて、夢でした」というラストは、もはやどんでん返しにもならないということ。 (2)ナレーションの多用はNG...
View Article映画監督別10傑(1)アルフレッド・ヒッチコック
~アルフレッド・ヒッチコックのキャリア10傑~ (本稿を編集するまで自分自身も気づかなかったんだが笑)前回で「海外女優のキャリア10傑」シリーズは終了、 日本の俳優に入る前に、世界中の映画監督のキャリア10傑を展開してみようじゃないか、、、ってことで。 第1回目は、サスペンスの王様ヒッチコック。...
View Articleにっぽん女優列伝(37)伊藤蘭
55年1月13日生まれ・62歳 東京出身。 公式プロフィール ガキのころは「スーちゃん」田中好子のほうが好み、、、だったはずなのに、 10年くらい前から、ランちゃん伊藤蘭(いとう・らん)さんのほうがいいかな・・・と思うようになった43歳男子です。 43歳だから、リアルタイムでキャンディーズ旋風を知っているわけではありません。...
View Articleにっぽん女優列伝(38)稲森いずみ
72年3月19日生まれ・45歳 鹿児島出身 公式プロフィール 映画を追いかけすぎる? あまり、よほどのことがないとテレビドラマには食指が動かない男です。 映画監督が演出を手がけている―これが「よほどのこと」にあたり、今年の例でいうと『ツイン・ピークス2017』になるわけですね。 ただ、テレビをつけたらドラマがやっていて、自然に引き込まれる・・・ということだって、もちろんあるわけで。...
View Article年末は、ハダカが見たくなる
年中だろう? という声が聞こえてきたが、そういう意味じゃあない。 上旬は映画の総括、 中旬は年賀状作成、 下旬は大晦日の格闘技興行に集中する―という流れが、自分にとっての12月であると。 29日・31日に格闘技興行『RIZIN』が開催される。 ※シリーズ化してほしい、面白いCM…この子たちが、未来の格闘技業界を背負っている 2日間でたぶん30試合くらいのカードが組まれるわけで、...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(231)
く「つ」→「つ」え(杖) 「その必要があって」実際に使用しているひとには、失礼ないいかたになるかもしれないけれど・・・ 「杖が似合う」おじいさんになりたいなぁ、、、なんてなことを、ときどき思う。 杖(ステッキ)は簡単にいえば、手で持ち先端を地面につけることで「身体を支える」ことの出来る道具。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(232)
つ「え」→「え」こんて(絵コンテ) 低予算映画は、基本的に短期間で撮影される。 撮影期間を短くするために必要になるのが、全シーンの絵コンテ。 もちろん、長期間撮影の映画においても絵コンテは大事なものだけれど、短期間撮影では「もっと」大事だということ。 全シーンのカメラの構図、動かしかたなどを絵で表現したもの―それを絵コンテという。...
View Article誰と観るのか問題
「映画をひとりで観ても悲しくならないテクとは?~独女時間の正しい過ごし方」というウェブ記事が批判を浴びているという。 まぁ、たしかにハァ? と思うし、感覚が古いなぁと。 時代を捉えようとする批評が、時代遅れっていうね、さすがに恥ずかしいだろう。 タイトルで分かるが、これは女性を対象とした記事。...
View Articleやっぱり「ここ」が好き(9)
~年末特別企画、その壱~ ※まだ年末とはいえないけれど、仕事が立て込んでいるため「早めに」この企画をスタートさせます。 数多くの映画のなかから、個人的にお気に入りのシーンを「動画つき」でご紹介! 『ロッキー』(76) 76年はこの映画のほかに、『タクシードライバー』や『キャリー』、『愛のコリーダ』も生まれたメモリアルイヤー。...
View Articleやっぱり「ここ」が好き(10)
~年末特別企画、その弐~ ※まだ年末とはいえないけれど、仕事が立て込んでいるため「早めに」この企画をスタートさせます。 数多くの映画のなかから、個人的にお気に入りのシーンを「動画つき」でご紹介! 『ブラック・レイン』(89) 日米合作のアクション映画。 みながいうことだけれど・・・ 優作が生きていたとしたら、渡辺謙・真田広之よりも前に、ハリウッドでも名の知れたスターになっていたことでしょう。...
View Articleやっぱり「ここ」が好き(11)
~年末特別企画、その参~ ※まだ年末とはいえないけれど、仕事が立て込んでいるため「早めに」この企画をスタートさせます。 数多くの映画のなかから、個人的にお気に入りのシーンを「動画つき」でご紹介! 『ダイ・ハード』(88) これをつまらん、といっちゃえるひとは、なにを面白いと感じるのか―そんな、20世紀後半を代表するアクション映画。...
View Article初体験 リッジモント・ハイ(248)
先日、「来年度のカレンダーを4種も購入した」ことを記した時点で分かると思うが、ポスターなどの類が好きな人間である。 シンプルな部屋では落ち着かない、とにかくベタベタ貼りたがる男なのだった。 霊感の強い友人によると、ポスター1枚で霊が通り抜け出来なくなる可能性があるため、「出来れば貼らないほうがいい」そうである。 ほんとうかよ!? と、いちおうは突っ込んでおいたが、アドバイスは一切無視している。...
View Article初体験 リッジモント・ハイ(249)
「生まれて初めて、自分の部屋に貼ったポスターの思い出」の、つづき。 というより、きょうもまた? 画像祭りみたいなものだけれども。。。 トップ画像は、前アパートに住んで8年くらい経ったころかな。 なんかもう、掃除=ポスターの貼り替え、、、みたいなことになっていて、「汚れたら掃除する」ではなく「ポスターに飽きたから掃除する」感じだったかも。...
View Articleこまること
以前、初対面のひとに「よくいわれること」をテーマにしたコラムを書いたことがある。 (1)やさしそう (2)笑顔が素敵 (3)福耳だね (4)格闘技が好きそう (1)や(2)は自分で記すのは恥ずかしいが、実際に「よくいわれる」んだから、しょうがない。 それへの返しかたというと・・・ (1)やさしそう 「実際は、そんなことないんですけどね」 (2)笑顔が素敵 「ヘラヘラしているだけですよ」...
View Articleやっぱり「ここ」が好き(12)
~年末特別企画、その四~ ※まだ年末とはいえないけれど、仕事が立て込んでいるため「早めに」この企画をスタートさせます。 数多くの映画のなかから、個人的にお気に入りのシーンを「動画つき」でご紹介! 『3-4X10月』(90) 監督名の表記がまだ「ビートたけし」だったころの、北野武・監督第2作。 個人的には、この映画こそ北野映画の最高傑作だと思っている。...
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