Quantcast
Channel: Cape Fear、in JAPAN
Viewing all 4325 articles
Browse latest View live

「あり。」と「なし。」

$
0
0
自分のようなAV好きが騒いでいるだけの話だが、「元」日テレジェニックのひとりだった女の子がAVデビューするというので、
自分と同類のキッタネー男どもが集まって、アアダコウダいい合っている。

なかにはショックを受けているものも居るようだが、個人的な意見としては「タイプじゃないけど、デビュー作は買う。あっち側に行くのであれば、中途半端なことはせず、プロ根性を見せてほしい。見せてくれるのであれば、応援はする。タイプじゃないけど」

売り上げの予想を立てれば・・・
「元」AKBりこちゃんには及ばぬものの、小向美奈子と同じくらいは売れるんじゃないか。


で、自分の彼女がAVや風俗嬢でもいいのか? みたいな「ある意味で」ありきたりな会話に。

自分は「あり。」

身体を資本とする、労働者階級だと思っているしね。
彼女らには感謝の念しか抱かない。

もちろん「仕方なく」やっているのであれば、彼氏として辞めさせるだろうけれど。


ここからAVの話を離れ、いろんな「あり。」「なし。」議論へ。
なかでも盛り上がったのが、タトゥーだった。

「煙草は?」
「ぜんぜん気にしない。というか、吸っていてくれたほうが、喫煙者としては気がラクだし」

「整形はどう?」
「あり。なんで芸能人を攻撃するとき、整形があれほど有効になっているのか分からん。元はブスだったクセに・・・って、いう側が上の立場になりたいんだろうけれど」
「ぜんぜん気にしない?」
「しない、ねぇ。それよか、ワンポイントの可愛いやつならいいんだけど、身体全体に広がるタトゥーのほうが厳しいかな」
「あぁ、ちょっと分かるかも」

トップ画像は、女優シャーリーズ・セロンの足に入れたタトゥー。

こういうワンポイントなら、素敵だと思える。

けれども、我らが? KIDまでいっちゃうとね。


このころはよかったんだけど、



数年後、こうなっちゃった笑



そう。
あまりの漫画的な身体に、なんか笑ってしまうのだ。


自分が専門としていた総合格闘技MMAのファイターには、タトゥーをしているものが多い。

日本では3割くらいだが、外国では7割。
このへんの差は、刺青とタトゥーはちがうと「分かってはいても」、どうしても極道を想起してしまうためか。


まぁ最終的には、似合っているのであればOKなのだろうが。

表現を変えれば。
笑ってしまう時点で、KIDはペケだと思う。


へ?

自分?

一生しないよ。

もし「しなければならない」などといわれたら、そうだなぁ・・・

キイロイトリでも、入れましょうか。



ふとももの付け根あたりに笑





…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(163)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(163)

$
0
0
くー「る」→「る」ーてぃーん(ルーティーン)

五郎丸ちゃんが脚光を浴びるとともに多用されるようになったことば「ルーティーン」(routine)とは、簡単にいえば・・・

日常において、「規則的に」「一定の手順で」おこなう動作・作業のことを指す。

五郎丸ちゃん登場の前は、イチローの一連の動作が有名だった。



とりあえず調子のいいメジャーリーガー、マエケンの「マエケン体操」もそれにあたるだろうし、

格闘家にも居て、拳をぐるぐる回すヴァンダレイはとくに有名。



尤もあれは、観客が期待して以降、どんどん過剰になっていったきらいがあるのだけれども。。。


自分?

あるかなぁ・・・。

あるといえば、ある。

必ず雑巾がけをしたあとに眠る。
寝起き、まずは煙草を1本。
身体を洗うときは、必ずわきの下から。
呑むときは、ビール→ビール→ビール→ハイボールの順番。
エッチのときは、必ず左の膝頭から愛撫を始める。

・・・などなど。

うん、その程度のことをルーティーンといっていいと思うんだ。

だから毎朝、仏壇に手をあわせるひとはみんな「ルーティーンを持っている」といっていい。


映画の世界では、どうか。

すぐに想起するのが、『恋におちたシェイクスピア』(98)の主人公シェイクスピア。



彼は原稿に向かう前に必ず一回転? し、そのあと着席する。

ひじょうにユーモラスだが、格好つけているわけでも笑わせようとしているわけでもなく、こうすることによって「よいものが書ける」と信じているのだろう。

つまり意識的にやっているルーティーンというものは、ある種の「まじない」なのだよね。


『アマデウス』(84…トップ画像)のモーツァルトは、ビリヤード台の上で球を転がしながら楽譜を書いていた。

これはワンシーンのみなので、ルーティーンとはいえないかもしれない。


『レオン』(94)のレオンは、毎日牛乳を飲み、観葉植物を日向に出す。
『スモーク』(95)のハーベイ・カイテルは、毎朝、同じ時間帯に同じ場所から同じ町並みを写真に残している。
『トゥルーロマンス』(93)のクラレンスは、女子を口説くとき、必ずエルビス・プレスリーの話から始める。

来年に新シリーズが始まる『ツイン・ピークス』(90~)の主人公、デイル・クーパーはテープレコーダーにすべての出来事を録音。
いちおうは「秘書ダイアン」への報告とされているけれど、実際は怪しく、彼の癖、ことばを変えればルーティーンだったといえるのではないか。


結論。
五郎丸ちゃんやイチロー、ヴァンダレイが「特別に」目立っているだけで、ほとんどすべてのヒトが「なんらかのルーティーン」を持っているはず。


皆さんのルーティーンは、どんなものですか?


※ベッソンの映画のなかでは『レオン』は、あまり好みではないのだが・・・
スティングの主題歌は最高なので。





あすのしりとりは・・・
るー「てぃーん」→「てぃーん」えいじゃー。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(164)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(164)

$
0
0
るー「てぃーん」→「てぃーん」えいじゃー(ティーンエイジャー)

ティーンエイジャー(teenager)とは我流に解説すれば、思春期の少年少女のこと。

厳密にいえば、語尾に「―teenがつく13歳から19歳まで」を指すが、10代の総称といっちゃっても誤りではないように思う。


※景気づけに、ソニックユースの代表曲を。





極論をいえば。

映画とは、ティーンエイジャーのためのもの。

ほかの年代のひとたちが楽しんでもいいが、映画や音楽や文学を「最も必要としている」連中こそ、ティーンエイジャーのはずなんだ。

主人公が同世代の必要はない。
自分より子どもだろうが大人だろうが、10代のころに観た映画はストレートに「こころにまで」響き易いんだ。

触れた年齢が10代以下のころだと難し過ぎて感情移入し難いかもしれないし、
30代40代になってからだと、それなりの人生経験を積んでいて、価値観の崩壊などというドラマが生まれ難い。

「人生を変えた一本」なんて、あるわけないよ―というひとが居るが、だからそういうひとは、10代のころにあまり映画を観てこなかったのかもしれない。

ある意味でそれは不幸だし、ある意味では幸福。
映画や音楽に「すがらず」とも、よい人生を築けてきたともいえるのだから。

で、すがると、自分のようなヤツが出来上がると笑


ためしに自分のオールタイム20傑を挙げてみるよ。


※順不同で

『タクシードライバー』(76)
『レイジング・ブル』(76)
『ゆきゆきて、神軍』(87)
『天国と地獄』(63)
『アマデウス』(84)
『カッコーの巣の上で』(75)
『カノン』(98)
『TOKYO FIST』(95)
『キャリー』(76)
『真夜中のカーボーイ』(69)
『酔いどれ天使』(48)
『グッドフェローズ』(90)
『十九歳の地図』(79)
『愛のコリーダ』(76)
『絞死刑』(68)
『マグノリア』(99)
『独裁者』(40)
『狼たちの午後』(75)
『奇跡の海』(96)
『第三の男』(49)


我ながら渋いチョイスだが、ティーンエイジャーじゃないころに観た映画は、たったの4本―『カノン』『TOKYO FIST』『マグノリア』『奇跡の海』―なのである。

つまりは、そういうことなんじゃないかな。


少し、話をスライドさせて。

映画の登場人物で、最強・最狂・最凶のティーンエイジャーは誰か―というテーマで、「明」「暗」「日本人」計3人を挙げてみたい。

もちろん、あくまでも自分個人のセンスである。


明・・・ミンディ・マクレイディ(ヒット・ガール):『キック・アス』(2010)



暗・・・キャリー・ホワイト:『キャリー』

日本人・・・ぼく:『十九歳の地図』


いかがだろうか?

こんなティーンエイジャーたちに、ティーンエイジャーのころに出会ったとするならば、ソイツの青春は、なかなかに幸福なはずである。



次回のしりとりは・・・
てぃーんえい「じゃー」→「じゃー」なりすと。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『4DXで、観てもいいかな』

目がない

$
0
0
日々のあれやこれやを、日記形式で。


某日―。
ビール、春の新商品がメーカーから送られてくるので、それぞれ試飲。

それらを評価して、きっちりとしたレビューを書くのが仕事・・・なのだが、そもそもがビール好きであるからして、さらにいえば「新しいもの」に目がないので、レビューを忘れてひたすら呑むことを楽しんだ。

で、次々に呑んだものだから、どれがいちばん美味しくてどれがペケなのか、結局分からなくなった。

ダメじゃん!

分かっていたことだが、
酒呑みとしては合格でも、ライターとしては不合格である。


某日―。
そんな「新しいもの」好きな自分が、初めて4DXの映画を試した。

3D上映の先にあるもの・・・簡単にいえばそうなるが、つまり座席が動いたりする「体感型」上映システムのこと。

「より」アトラクション感が強くなるので、映画をそんな風? に解釈していない自分は「いくら新しいものが好きといっても・・・」と消極的だった。

感想は、「いちどでいいかな」。

3Dでさえ「あんまり・・・」と思っているものでね。

平面で映し出される物語でも、2時間ならその2時間のあいだに、ひとのこころの奥まで見えるような「錯覚」を覚える―それが、映画における心理的な3D現象なのだから、アトラクション感は要らない。

ただそれでも、「3Dで観てもいいかな」と思える映画があって。

新生『マッドマックス』や『野火』のような、最初から「体感」を意図して創られた特異なものにかぎっては「あり。」なのではないだろうか。


某日―。
期待の日本映画、『アイアムアヒーロー』を特別に先行で観させてもらった。

まだ公開前(23日公開)なので多くは語らないが、期待に違わぬ出来でうれしかった。

漫画原作/日本のSFという、ふたつの「なかなか超えられない」壁を、完全にとはいえないが、ぎりぎりのところで超えてみせたという点で、格闘して映画を撮っている「痛み」というものが感じられて感動した。





某日―。
夏目ちゃんが卒業した『怒り新党』(テレビ朝日)の初回を観る。



青木愛アナが悪いわけではないが、やっぱり弱い。

「新3大」を終わらせたのも残念で、今後も観るけれど、今までは「絶対観なきゃ」だったのが「とりあえず観るか」という意識に「すでに」変わってしまったので、楽しみがひとつ減った感じ。


某日―。
Perfumeのニューアルバム『COSMIC EXPLORER』が届く。



で、ずっと聴いている。

前回の『LEVEL3』より、お初のひとには入り易い構成になっていると感じた。

今年のツアーには行けそうもないが、夏フェスどっか出るのかな。
だとしたら、それだけでも行きたい。


某日―。
キッタネー男3人と焼肉。



自称「生ゴミ」の会。

呑み会は「色気ありき」だと思っているが、この連中とは10年以上の腐れ縁であり、たまにはこういうのも悪くないと思う。


また行こうぜ、生ゴミの同志たちよ。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(170)』

初体験 リッジモント・ハイ(170)

$
0
0
『薔薇の名前』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』というタイトルの作品があるけれども、

欠点といったらいいのか弱点というべきか、花の名前を、なかなか覚えられない。

モノカキとして、知らなくていいことなんか「ひとつも」ないはずなのだが。
同姓に、牧野富太郎という植物学者だって居るのにね。



バラくらいは分かるよ。
チューリップもひまわりも分かる。
一時期、サイトのURLにしていたからマリーゴールドも見分けがつく? し、
『コインロッカーベイビーズ』が好きなのでアネモネとか、
『それから』に度々登場する百合も好きだ。



でもたぶん、挙げていくと20くらいで止まる。


見ていてキレイだな、とは思うんだ。
思うんだけれど、この花の名前はなんていうのだろう・・・という疑問にまで発展していかないっていうか。

これが女子であれば、なんとかして名前を聞き出そうと頑張るのだけどな!!

まぁ仕方ない、得手不得手というものがあるのだから。

だから―と結論づけていいのか、家のなかを見回してみても「花、らしきもの」は見当たらない。
花瓶だってない。
(一時期、観葉植物はあったのだが)

それでも花を買うことはある。
もちろん自分用にではなく、贈る用に。
そういう男は多いはずで、数えてみたら切りがないくらいに買っていることが判明した。

ふつうの? 女子よりも、あるいは花屋さんに行く機会は多いかもしれない。
安易といえば安易だが、しょっちゅう花を贈っているので。

気が多いのではなく、花を贈りたくなる素敵な女子が多いってことでしょう、たぶん。


そんなわけで今回の初体験テーマは、「初めて花を贈った日」でいってみよう。
(母の日のカーネーションは除く)


まずは、映画のなかに登場する「印象的な花」について。

トップ画像の『街の灯』(31)や『ひまわり』(70)は、ほとんど語り草の領域だろう。

たとえばベッツィに受け取ってもらえなかった花が寂しい『タクシードライバー』(76)。
たとえば登場人物に花の名前が冠されている『マグノリア』(99)。
花束のボックス(??)から銃が飛び出すのは、『狼たちの午後』(75)と『ターミネーター2』(91)。

『天国と地獄』(63)では、山崎努がヤクの売人に会う目印として、それこそカーネーションを買っていた。

戸倉警部「おい、すぐに誰かを花屋に行かせろ」
刑事1「生憎、花屋に行くようなツラをしたヤツはひとりも居ません」

『3-4X10月』(90)に出てくる極楽鳥は、この映画で名前を知った。



まぁつまり、インパクトのあるビジュアルや名前であれば、自分だって覚えられますよ、、、と。


今でこそ緊張もせずに花屋に入り、自分のセンスで花を選び、ドキドキもせず「ごく自然に」花を贈れる男になったが、ニキビ面がキッタネー20代のころは、それはもう緊張したものですよ。

花屋に行くより、風俗店に行くほうがラクっていうね。
並べて語ったら、怒られそうだけれど。

そんな自分が初めて、惚れた女子に花を贈ったのは21歳の秋だった―。


つづく。


※花びらが開く瞬間を捉えていく、スコセッシ映画史上で最も甘美なオープニング映像・・・『エイジ・オブ・イノセンス』より

担当は、ヒッチコック映画で有名なソール・バス。




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(171)』

初体験 リッジモント・ハイ(171)

$
0
0
それが、贈られるひとにとって「ビンゴ!」であるかどうかは分からないが・・・

このひとの雰囲気からいって、百合かな。

とか、

蛍光色の服ばかり着ているから、黄色とかオレンジの花かな。

とか、

去年、女子に贈った花は、そんな風にして決めた。


会った瞬間に贈るとか、
最後の最後に贈るからバッグのなかに隠れるサイズのがいいとか、
贈るほうもいろいろ考えて、大変だ。


とはいえ。
きのう書いたとおり、そんな風にアレコレ思案して花を贈るように「なれた」のも、ここ10年くらいのことである。

20代のころは、なにをどうしていいかも分からなかった。
分からなかったから、花屋に入って3秒後には店員さんに「おまかせ」するのが常であった。


その日は、Kちゃんにとって特別な日でもなんでもなかった。
なかったが、なんとなく彼女に花を贈りたくなった。

Kちゃんにはすでに、自分の想いを伝えていた。

バイト先で知り合った女子大生。
東京での就職を望んでいたが、身体の具合が悪く、卒業したら帰郷することが決まっていた。

自分はそのころに告白し、その想いがほんとうであることを証明するために、毎日、彼女のアパートまで自転車で向かい、メッセージを記した絵葉書をポストに入れて帰ることを日課としていた。

なんとまぁ、純な行為であろうか・・・。

その、第50日目くらいに「いつも絵葉書じゃ芸がないな。きょうは花を贈ろう」と思いついたのである。


花屋に入る。

「―2万円で、どのくらいの花束が出来ますか」
「そーとー、いいものが出来上がりますよ」
「じゃあ、よろしくお願いします。可能なかぎり、でっかいやつを」
「かしこまりました」

相場も分からないので、こんな感じで笑

実際に出来上がったものを見てビビッたね。
そうか、花ってそこまで高額じゃないんだなと笑笑

現在はロードだが、当時の自分の愛車はマウンテンバイク。
とか、あんまり関係ないか。
どちらにせよ、阿呆みたいにでかい花束を抱えて運転することなど出来ないのだから。

そのことに途中で気づき、スーパーの駐車場に自転車を停めて彼女のアパートまで歩き出した。

ジャージ姿のガキが、ばかでかい花束を抱えている。
ある意味で罰ゲームのようであり、愛の行為? には見えなかったように思う。

45分後、Kちゃんのアパートに到着。

インターホンを押す。

「―えっ」
「ちょっと勢いで、花を買っちゃったの。よかったら、受け取ってくださいな」
「・・・ごめん。いまお風呂上りで、すっぴんだし」
「・・・そっか。・・・どうしようか」

「せっかく来てもらって、ごめんね。宅配便用の、大きなポストがあるから、そこに入れておいてくれる? 1時間くらいしたら、ちゃんと取りに行くから」
「分かった」

アポなしで来た自分が悪いんだ、顔を見たかったがしょうがないね。

しかし。
当時はケータイも持たぬアナログ人間だったため、最新であろうポストシステム? の操作が分からず、花束は「ぎりぎり」入ったのだけれど、センサーが反応せず鍵がかからなかった。

20分くらい苦戦していただろうか。
いっこうにインターホンから「帰るね」コールがなかったものだから、Kちゃんが下まで降りてきてくれた。

ほんとうに風呂上りだったようで、髪は濡れていた。

「(苦笑)ごめん。ちゃんと閉められなかった」

自分はそういって、ポストから花束を出し、彼女に渡した。

Kちゃんは喜ぶというより、その「でかさ」に引いていた。

「・・・見たことない花ばっかり。高かったでしょう」
「まぁ、それはそれとして」

このあと、120分くらい話しこんだであろうか。

自分は顔を拝めて、話も出来てうれしかったが、湯冷めして風邪を引かなかっただろうか。


まだ自分が精神的童貞だったころの、純な、あまりにも純なエピソードでした。


おわり。





…………………………………………

明日のコラムは・・・

『誰が誰やらダレノガレ』

誰が誰やらダレノガレ

$
0
0
随分前の話だが。

ダウンタウン松本人志が、ケータイ電話帳に、たとえばキャバ嬢の連絡先を登録する際、名前ではなく特徴を打ち込むといっていた。

「ヒョウ柄」

とか、

「名古屋、訛りあり」

とか。

彼女に怪しまれないように―と説明していたと思うが、余計に怪しまれるような気がするけれど笑

それとはちょっとちがうが、自分も松っちゃん同様、相手のフルネームを打ち込むことが「ほとんど」ない。

自分だけが分かればいいので、ニックネームで登録しておくんだ。

父親は「と~ちゃん」。
姉は「ねね」。

まだこれは分かるが、あとは「かおりん」だとか「よしりん」だとか「うっきー」だとか「やまちゃん」だとか「さおりん」だとか「たけしぃ~」だとか「ぶ~ちゃん」だとか、延々と謎なひらがながつづく。

繰り返すが、自分だけが分かればいいので、これでいっこうに困らない。
らない、はずだったんだけれども、職業柄、ひとと知り合うことが異常に多く、たぶん2度と会わないであろうひとも「とりあえず」登録しておくんだ、勝手にニックネームをつけて。

すると。
100人を超えた時点で、同じ苗字から発想した「同じニックネーム」のひとが出てきてしまうわけで。

あれ?

このウッチーって内村のことだよな、ちがうか内村先輩かな、ううん、女子の内村ちゃんのほうか・・・なんてな具合に、誰が誰だか分からなくなってしまうのだった。

ダメじゃん!!

というか、

ちゃんぽんバカじゃん!!

否定はしないが。


で、どうするのかっていうと。

緊急の連絡なんて滅多にすることがないから、「放っておく」笑

向こうから電話なりメールが入ったときに、あぁこれは彼だった彼女だった、、、と気づかされるみたいな。


いろんなことが「きちっきち」としている几帳面な性格だから、意外! といわれることが多い。

自分でもそう思うのだが、まぁヒトって完璧なイキモノではないですから笑



※関係ないが、デビュー当時は「あんまり…」だったダレノガレ明美、いまはけっこう好きです。




※Perfumeの楽曲には、現代らしく、ケータイとかメールとかの歌詞が沢山登場する




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間映画ガイド』

黄金週間映画ガイド

$
0
0
ゴールデンウィークだからといって「映画に行こう!」と思うひとは、現代では希少なのかもしれないが、そんな希少種を保護? してこそ映画小僧なので、ここで自分なりの映画ガイドを展開してみたい。

連休を取れるひとは、1日の半分でもいいから映画のための時間を作ってみてね。

ひょっとしたら、人生の1本に出会えるかもしれないのだから。


(1)『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』



バカにしちゃあいけない。

元々このシリーズの大ファンだが、大人が「真剣になってギャグアニメを創っている」ところに胸が熱くなるんだ。

脚本は、芸人の劇団ひとりが担当。


※簡単にいえば、マトリックス的な世界観と、ミシェル・ゴンドリーの世界観の融合・・・ほんとうだよ。




(2)『レヴェナント:蘇えりし者』

放っておいても映画ファンは観にいくと思うので、多くは語るまい。

ただレオがどうとかではなくって、スタッフ・キャストの全員が「新しいものを生み出そう」という野心を隠そうともせずに映画と対峙しているので、そういうところに感銘を受けた。

(3)『アイアムアヒーロー』

ヒットさせたいので、ほんとうは1番目に推したかった。

小さなプロダクションではなく、大手の東宝がこれを創ったというところに意味がある。

映画版『進撃の巨人』などに失望したひとたちも、ぜひ観てほしい。

「どうせダメだろ」という予想を、気持ちよく裏切ってくれるはずだから。

(4)『スポットライト 世紀のスクープ』…トップ画像

オスカー受賞も納得の、静かに熱いドラマ。

メディアの偏向や横暴が話題になることが多いので、プロ意識や良心というものを「もういちど」信じたいものたちにとっては、最良のテキストかと。

(5)『オマールの壁』

パレスチナの青年による、イスラエルへの抵抗を描いて胸を打つ。

あちらの政治状況は、日本人にはひじょうに分かりづらい。
ただこの作品は、日常との延長線上にある(日本人にとっての)非日常を丹念に描写しているので、入り易いかと。




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『サクる。』

サクる。

$
0
0
現代的な略語といったらいいのか新語といったらいいのか。

ことばで喰うものとしては「どこまでもついていきたい」とは思っているものの、

オフる。(電源をオフにすること)

とか、

ディスる。(侮辱すること)

とかは、あんまり使えない。

昔からある、

愚痴る。
サボる。

あたりは使えるし、

シコる。

も多用するのだけれど。

「シコる。」に関しては多用し過ぎだよバカ! っていう話もある。

うるせいやい。

シコッてこそ男の値打ちは決まるんだ!!
(それにしても。小林よしのりが生み出した「ちんぴく」ということばは素晴らしい。勃起を可愛げのあることばで表現したものね)


まぁいいや。

話を戻して。

「ディスる。」なんてネットとテレビでしか聞いたことはなく、使っている人間にも会ったことはないが、実際はどうなんだろうね。

自分がなぜ使わない・使えないかというと、「ディスる。」現場に遭遇する機会が少ないというのもあるが、なんか、使う自分が恥ずかしいっていう気持ちもあるのだと思う。

それでも「グラブる。」よりは恥ずかしくないか。
あれはテレビCMで盛んに流すことによって、新語のようにみせているだけで、実際は流行ってもいないだろう。
(簡単にいえば、ゲーム『グランブルーファンタジー』をおこなうことを指している)


※早見あかりの成長を考えると、ももクロ卒業して大正解だったのかもしれない





流行とは関係のないところで、多用している略語・隠語・新語はある。

サクる。

すぐにピンとくる格闘技ファンも居るでしょう。

ほんとうのレジェンド、桜庭和志のイキザマから(自分が勝手に)考え出した隠語。

簡単にいえば、沢山の怪我をした状態を指す。
もっといえば、それが慢性化した状態のこと。

桜庭さんは、いつもサポーターだらけで登場するでしょう。

試合前だというのに。




似たことばに満身創痍というがある。
あるが、なんか壮大に過ぎるし茶目っ気がない。
深刻なんだけれど、本人はそれでいいと思っている感じが格好いいんだ。

だから自分は、身体がボロボロになってきた自分を指して「サクる。」というようにしている。


ガキだったころは、大きな怪我といえば大火傷くらいなもので、骨折も知らなければ長期入院も経験したことがなかった。

しかし20歳を過ぎてからは、うんざりするくらい救急車に乗り、整形外科の世話になっている。

交通事故が、3回。
職務中の事故が、3回。
アマチュア格闘家だったころの事故が、4回。

結果、
肋骨3本と左膝の骨折、
左膝の前十字靭帯断裂、半月板損傷、
左足首の関節外側靭帯断裂、アキレス腱損傷・・・と、なぜか左足を中心にボッロボロの状態になっちまった。

怪我自慢?

あぁそうですよ。

自慢出来ることが少ないので、それくらいはさせてくれよ。

チャリで疾走するぶんには「ぜんぜん」問題がないが、
自分の足で全力で走りぬくこと、
練習するぶんには「ぜんぜん」問題がないが、
マットの上でガチンコの総合格闘技を展開させること、

・・・は、ちょっと出来そうもない。

ないが、ちんちん切れらた某弁護士とはちがって「シコる。」ことだって出来るわけだし、
足がボロボロといっても移動が限られているわけでもない。

自分より怪我の多い桜庭さんだって「あのときの大晦日」だけが例外であって、あとはいつだって笑顔。

笑顔だよ笑顔、やっぱり。

だから満身創痍などという悲壮感漂うことばではなく、「サクる。」を多用し、笑顔を忘れずに生きていきたいものですね。


※ももクロの楽曲では、やっぱりこれがいちばんだな~




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『俳優別10傑 海外「さ行」篇(1)』

俳優別10傑 海外「さ行」篇(1)

$
0
0
~ジーン・ハックマンのキャリア10傑~

おじいちゃんといったら失礼かもしれない・・・と思ったが、ハックマン御大はすでに86歳、立派な、かっけーおじいちゃんでしょう。

売れないころ、ダスティン・ホフマンと同居していたのは有名な話、
売れてからもモーガン・フリーマンと同様、えらぶったところがなく、なんとなくシャイな感じも高い好感度の理由のひとつかな。

強みは、善も悪も主演も助演も器用にこなせるところ。

個人的な好みでいうと、血の通った悪役がベストかなと。


※日本のCMに出ていたんだよなぁ





以下が、映画小僧の選出するハックマンのキャリア10傑。

こういうコラムを書いていると、ひとつひとつ観返したくなって、なんにも手がつかなくなりますなぁ。。。


(1)『スケアクロウ』(73…トップ画像)

男たちの哀しく、美しい友情を切り取ったアメリカン・ニューシネマの傑作。

物語の半分は忘れてしまったが、くすんだ映像美? だけは脳裏に焼きついている。

(2)『許されざる者』(92)



イーストウッドの圧倒的な演出を前にしても、演者が誰ひとりとして霞んでいない―という点で、ほんとうに信じられない奇跡の映画。

ハックマンが演じた保安官にも、保安官なりの正義があったんだよ。




(3)『フレンチ・コネクション』(71)

70年代の刑事像は、ポパイとハリー・キャラハンが作ったものである。



(4)『俺たちに明日はない』(67)

ぎゃーぎゃー騒ぐ嫁を、きっちりサポート。

ボニーとクライドの物語に、深みを与えている。

(5)『ミシシッピー・バーニング』(88)

酸いも甘いも経験している捜査官、それが顔や身体にまで表現されていて白眉。

※このシーンは、怖かった。



(6)『カンバセーション…盗聴…』(74)

地味なサスペンスだが、ゾクゾクした。

とくに、ハリソン・フォードと書類の取り合いっこをする場面が。

(7)『クリムゾン・タイド』(95)

やはり悪役演技は天下一品。

しかし繰り返しになるが。
このキャラクターにだって、彼なりの正義があったんだよ。

(8)『追いつめられて』(87)

このキャラクターには、正義はないかな。

だが、権威を持つ腹黒い男であれば取りそうな行動であり、この物語にリアリティを与えているのではないかと。

(9)『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001)

元気で、かっけーおじいちゃん・・・という印象は、この映画から。

基本的にオファーを断らないひとらしいが、ゆえに多くの駄作にも出演、その逆に、こういう佳作にも出会えるのだろう。

(10)『ポセイドン・アドベンチャー』(72)

オールスター映画のなかでも、「適度に」目立っていて見事。

目立ち過ぎる/逆に目立っていなさ過ぎの俳優が多いから、これってけっこう難しいことなのではないだろうか。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(323)水谷豊』

にっぽん男優列伝(323)水谷豊

$
0
0
52年7月14日生まれ、63歳。
北海道出身。

公式プロフィール

ちょうどこの原稿を編集しているときに、水谷豊(みずたに・ゆたか)さんが初めて映画監督に挑戦する―というニュースが入ってきました。

タイトルは、『TAP THE LAST SHOW』。
主演も務め、共演に、わがいとしの北乃きいちゃん。

水谷さんは元タップダンサーという設定で・・・ということは、劇中でタップダンスを披露するのかもしれませんね。

公開は来年を予定。


さて自分は『熱中時代』(78~81、日本テレビ)を「さほど」熱中して観ていませんでしたし、
2008年からつづく人気シリーズの『相棒』(テレビ朝日)も「きっちり」観たことがありません。

ありませんが、この世代の俳優さんのなかでは、割と親しみを持っているほうです。

というのも、(おそらく)すべての映画小僧にとって忘れ難い『青春の殺人者』(76)で主役を演じていますし、




個人的には、娘の趣里ちゃんをデビュー時に取材しているので、



なんとなく「ちかくに感じられる」俳優さんなんですよねー。

しかし一般的には、映画というよりテレビドラマのひと。
そういうキャリアを築いてきた俳優さんが、どんな映画を撮ってくれるのか楽しみですね。

<経歴>

夫人は、「もちろん」らんちゃん。


幼少のころから芸能の、、、というよりテレビの世界に憧れ、13歳で「劇団ひまわり」に入団。

俳優デビュー作は、フジテレビの『バンパイヤ』(68)。
手塚治虫の漫画が原作の特撮系ドラマであり、水谷さんは当時16歳でした。

幸運なデビューであったものの、18歳のころに俳優業に疑問を抱き、しばらく休業。
しかし70年には復帰、そして78年の『熱中時代』で高視聴率を記録、人気俳優となったのです。

ここからは、映画のキャリア限定で。

実質的な映画俳優デビュー作は、70年の『その人は女教師』。

黒沢年男や内藤洋子など、脇が異様に豪華「だから」、過激なわけはないのに「妙なタイトル」で騙されてしまう『バツグン女子高生 16才は感じちゃう』(70)と『バツグン女子高生 そっとしといて16才』(70)にチョイ役出演、

『新・高校生ブルース』(70)、『ひとつぶの涙』(73)、『鬼輪番』(74)、『想い出のかたすみに』(75)などなど、テレビドラマほどではないにしろ、着実にキャリアを築けあげていく。

テロリストの一員を熱演した『東京湾炎上』(75)を経て、
長谷川和彦の伝説的デビュー作、『青春の殺人者』の主演を務める。

明確な理由もなく両親を殺害する青年の狂気が、映画小僧のハートを鷲掴みにしました。

同じく長谷川の第二作『太陽を盗んだ男』(79)では交番の警官をユーモラスに演じ、
その後も『幸福』(81)や『逃がれの街』(83)などに出演。

その後、しばらくはスクリーンに登場することはありませんでしたが、テレビドラマの好評を受けて映画化された『相棒』シリーズに主演。

『相棒 ―劇場版― 絶体絶命! 42,195km 東京ビッグシティマラソン』(2008)
『相棒 ―劇場版II― 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』(2010)
『相棒 ―劇場版III― 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』(2014)

これをきっかけとして、再び映画界に参戦。

夫婦共演を果たした『HOME 愛しの座敷わらし』(2012)、
原作者・妹尾河童に扮する『少年H』(2013)、最新作が『王妃の館』(2015)・・・と、コンスタントに出演をつづけたうえでの監督初挑戦。

ウォーミングアップは完了、、、というところでしょうか。


※カリフォルニア・コネクション




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(324)三田村邦彦』

にっぽん男優列伝(324)三田村邦彦

$
0
0
53年10月22日生まれ、62歳。
新潟出身。

(イメージにはない)橋田寿賀子ファミリーの一員だったこともある三田村邦彦(みたむら・くにひこ)さんですが、
若いころは、女子にワーキャー騒がれる存在だったと記憶しています。

テレビドラマの『必殺シリーズ』(72~2009、テレビ朝日)で、「飾り職人の秀」を演じていたころ。
同じくテレビドラマの『太陽にほえろ!』(72~86、日本テレビ)で、ジプシー刑事を演じていたころ。

自分の姉も、きゃー格好いい!! と軽く騒いでいた記憶が。

「飾り職人の秀」は分かるけど、ジプシー刑事はちょっとなぁ・・・というのが本音ですけど。
(所轄署をいろいろ渡り歩くことから、ジプシーと名づけられた。時代ですなぁ!)

前夫人・中山麻理との離婚裁判がワイドショーを賑わせたこともありましたが、そのあたりはよく分かりません。
それよか自分は、モノマネタレント「見た目が邦彦」のイキザマのほうに興味がありますよ。



詳細は、各自で調べてね笑





<経歴>

養成所で演技の基礎を学び、劇団青俳に所属。

映画俳優デビュー作は、79年の『限りなく透明に近いブルー』。

原作者の村上龍が自らメガホンを持って映画化、「他人がやって壊されるより・・・」と思って自分で撮ったのかもしれませんが、それでも結局、小説では成功した試みは、映画では成功しませんでした。
ちなみに原作の元のタイトルは、『クリトリスにバターを』。
好きだけどなぁ、自分は。

ともかく本作で前夫人の中山麻理と出会い、翌年に結婚。
ひじょうに色っぽい物語ですからね、親密にはなり易かったんだと思います。

『北の螢』(84)、『Wの悲劇』(84)。

同年、必殺シリーズの劇場版がスタート。

『必殺! THE HISSATSU』(84)
『必殺! III 裏か表か』(86)
『必殺4 恨みはらします』(87)
『必殺!5 黄金の血』(91)
『必殺! 主水死す』(96)

なぜ4作目だけ「!」が入らないのか? みたいな無粋なツッコミはやめてください笑

そのほかの作品に・・・
『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』(87)、『ゴジラVSビオランテ』(89)、『極道の妻たち 死んで貰います』(99)、
『メトレス・愛人』(2000)、『アノソラノアオ』(2012)、
そして最新作が、今夏公開予定の『太陽の蓋』(2016)。

本作では、あぁそういわれれば似てるかも! と思いますが、菅直人さんを演じています。

インパクトという意味では、どうしてもデビュー作がベストとなってしまっている―ゆえに、この新作の出来が気になるところですね。




次回のにっぽん男優列伝は、光石研さんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:映画の手』

黄金週間10傑シリーズ:(1)映画の目

$
0
0
本日より「5月1日」を除き、黄金週間が終了する8日まで、映画小僧による「10傑シリーズ」を展開。

共通のテーマは、身体の部位。

部位によっては、かつて取り上げたことがあるかも、、、だけど、そのあたりは突っ込まないでくださいな。

第1日目は、「目」。

俳優さんの印象的な目「だけでなく」、記憶に残る「目の演出」も含めて選出。

ではいくぜ!!


(1)『ブレードランナー』(82…トップ画像)

デッカードの目、なのか。
レプリカントの目、なのか。

いずれにしろ、この映画に勝る目のショットは、未だ生まれていない。

(2)『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)

ヴァロン神父(リーアム・ニーソン)の目で始まり、ビル・ザ・ブッチャー(ダニエル・デイ=ルイス)の目(義眼)で終わる物語。

(3)『八月の狂詩曲』(91)

キノコ雲を巨大な目で表現。

好きな映画ではないが、この目と、雨の描写はさすがだった。

※こちら、絵コンテ



(4)『奇跡の海』(96)

エミリー・ワトソンの魅力は、あの目なんだと思う。

(5)『時計じかけのオレンジ』(71)

こええよ。



(6)『バタリアン』(85)

ガイコツに目玉がついているという発想こそ、アメリカン・ホラーの強みなんだ。

(7)『キル・ビルVol.1』(2003)

踏み潰される眼球。

痛さよりも、恐怖が上回っている描写。

(8)『アンダルシアの犬』(28)

ブニュエル×ダリによる、実験映画の記念碑的作品。



映画ファンのすべてが観る必要はないが、小僧を名乗りたいのであれば観なきゃいけない。

(9)『座頭市物語』(62)

勝新の、俳優としてのすごさを堪能出来る。

(10)『トータル・リコール』(90)

重力と気圧? にやられ、シュワ氏の目が飛び出ちゃう、ある意味でスプラッターなシーン。


※武版も、悪くはないんだけどね




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(2)映画の手』

黄金週間10傑シリーズ:(2)映画の手

$
0
0
映画における印象的な「身体の部位」の描きかた、その10傑シリーズの第2弾は「手」。

「拳」でも「指」でもいいけど。

手をつなぐことが好きだ。

いちいち「女子と」と強調する必要もないだろう。
場合によっては「ちゅ~」や「エッチそのもの」よりも、手をつなぐことのほうが好きだったりする。

ん?

やせ我慢?

そうともいうが。
なんというか、掌から体温を感じるときに、幸福を思うというかね。

らしくない?

まぁ、そうだわな。

所詮はザーメン野郎なんだ、無理せず「エッチのほうが好きだ」といっておこうか。


以下が、自分にとって印象に残る「映画の手」である。


(1)『クライング・ゲーム』(92…トップ画像)

振り付けで強調される、指の動き。




(2)『やわらかい手』(2007)

「あの」マリアンヌ・フェイスフルが、風俗嬢に。

このキャスティングの時点で、成功は決まった。

日本の女優さんで強引に例えれば、原日出子がピンサロに勤めるようなものでしょう。

(3)『街の灯』(31)

触れた手で、恩人であることを悟るヒロイン。



残酷・・・。

(4)『レイジング・ブル』(80)

凶暴なファイターは、しかし、拳の小ささを嘆く。

「ほれ、俺の拳を見てくれ。すごく小さい。女の子みたいだ。だから俺は、チャンプにはなれない」

(5)『キャリー』(76)

墓場から、にょきっ!!



(6)『ゆきゆきて、神軍』(87)

奥崎氏の、あの四本指。

言動とイキザマに、説得力を与えている。

(7)『アラビアのロレンス』(62)

火のついたマッチを、どれだけ持っていられるか。

なんてことないシーンだが、ロレンスのキャラクター性を端的に表現していて見事。

(8)『ターミネーター2』(91)

似合うねぇ。



(9)『サイコ』(60)

ジャネット・リー、死ぬ間際の手。

あんな風に襲われたら、防ぎようがなくとも、とりあえず手で抑えようとするものだろう。

(10)『羊たちの沈黙』(90)

資料を渡す際、檻に入れられたレクター博士の指と、クラリスの指が「一瞬だけ」触れる。

このワンショットはひじょうに映画的で、ゾクゾクした。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(3)映画の胸』

黄金週間10傑シリーズ:(3)映画の胸

$
0
0
いわゆる「おっぱい星人」ではないが、おっぱいはヒトナミに好きだ。

嫌いな男子が居たら会ってみたいくらいだが、会った時点でそのひとを嫌いになりそう。

そのくらい、おっぱいはスンバラシイものだと思う。

べつに女子のおっぱい「限定」というわけではない。

自分にアッチの趣味はないよ、
ないが、鍛え抜かれた男子の大胸筋は、男子から見たってドキドキするもので。

ときどき自分は「映画とハダカ」を語るが、「そんな見かたはしたくない」というひとも居る。

それはそれで構わないが、こっちが「構わない」といっているのだから、そっちもナンヤカンヤいわないでほしい。


映画に出てくるハダカでワーキャーいえる状態は、とても健全だと思うから。


以下が、自分が印象に残る「映画のなかのおっぱい」である。


(1)『チ・ン・ピ・ラ』(84)

石田えり、高樹沙耶の二大ヌードが拝める。

まだ10歳のガキだったから、それを期待して観にいってなかった・・・ので、たいへん驚いた。

そしておそらく、これが自分の初勃起だったんだ。

(2)『ヘルタースケルター』(2012…トップ画像)

映画としては「どうかな・・・」だが、沢尻エリカの脱いだタイミングは抜群だった。

これ目的で観にいった男子、多かったことだろう。

うん、映画への興味は「ただ、それだけ」であっても「ぜんぜん」いいのだ。

(3)『テルマ&ルイーズ』(91)

男でもザワザワしてしまう、ブラッド・ピットの完璧な胸板。



(4)『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94)

高岡早紀のおっぱいは、パイナップルのようだった。

はい、いちおう、褒めことばです。

(5)『パルプ・フィクション』(94)

これは、べつの意味でオドロキ。

なにがって、ジョン・トラボルタの「だっるだる」の身体に。

すげー脂肪がついている・・・にも関わらず、キレのいいダンスを披露するのだから不思議よね。

(6)『完全なる飼育』(99)

ぜんぜん鍛えていない小島聖の身体が、妙にエロかった。

しかし、映画の内容はひどかったなぁ。

(7)『アメリカン・ビューティー』(99)

男にハダカを見せるソーラ・バーチ。
男はそれをカメラで撮る。



いまでいうリベンジポルノ・・・になりかねないが、若い男女なんて、そんなものでしょう。

(8)『甘い鞭』(2013)

壇蜜が本気を出している。

いや、ふつうに美しい身体だと思ってゾクゾクした。




(9)『TOKYO FIST』(95)

藤井かほり、乳首にピアスまでして大熱演。

石井隆と塚本晋也、このふたりに撮られる女優さんは真に幸福だと思う。

(10)『ブギーナイツ』(97)

ポルノ業界を描いた作品なので、新・旧? 女優のハダカが拝める。



若い子のほうが好きなはずなのに。
ヘザー・グラハムは可愛くて好みのはずなのに。
ジュリアン・ムーアの胸のほうが、グッとくるんだよなぁ!!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『5月は映画まつり + 4月コラムの目次』

5月は映画まつり + 4月コラムの目次

$
0
0
世間一般では黄金週間中であるし、ゆえに本コラムでも特別企画を展開しているわけだが、
実際はどうかというと、ずぅ~~っと仕事である。

そういう仕事だし、それが当たり前だと思っているので、文句などない。

逆に平日に休みをもらえたほうが、ラッキー♪ と思うタイプだし。

ただ5月というのは―って、たぶん毎年、同じ内容のことを書いていると思うのだが、
黄金週間ゆえに、ほかの月よりも一般のひとが「映画を観よう!」という気分になりがちだし、自分が最も愛する映画祭「カンヌ」がある。(トップ画像は、その公式ポスター)

12ヶ月のなかで最も「映画的」、だから、いちばん好きな月は5月なのだった。

単純でしょう。

こんな単純な映画小僧が展開する特別企画が、一部の映画小僧「予備群」にだけでもいいから、参考になりますように!!

…………………………………………

※現時点における、本年の良質映画

(新規)

『蜜のあわれ』
『ルーム』
『無伴奏』
『LOVE【3D】』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『モヒカン故郷に帰る』
『オマールの壁』
『スポットライト 世紀のスクープ』
『さざなみ』
『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』
『アイアムアヒーロー』

(鑑賞順)

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ホワイト・ゴッド』
『クリード チャンプを継ぐ男』
『ハッピーアワー』
『友達のパパが好き』
『神様なんかくそくらえ』
『イット・フォローズ』
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『最愛の子』
『ザ・ウォーク』
『サウルの息子』
『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』
『オデッセイ』
『不屈の男 アンブロークン』
『キャロル』
『ヘイトフルエイト』
『ロブスター』
『家族はつらいよ』
『背徳の王宮』
『マジカル・ガール』
『ちはやふる ―上の句―』
『リップヴァンウィンクルの花嫁』

…………………………………………

【今月のスケジュール】

★本日・・・5月は映画まつり + 4月コラムの目次
☆2日・・・黄金週間10傑シリーズ:(4)映画の頭部
★3日・・・黄金週間10傑シリーズ:(5)映画の脚
☆4日・・・黄金週間10傑シリーズ:(6)映画の背中
★5日・・・黄金週間10傑シリーズ:(7)映画の口
☆6日・・・黄金週間10傑シリーズ:(8)映画の尻
★7日・・・黄金週間10傑シリーズ:(9)映画の陰部
☆8日・・・黄金週間10傑シリーズ:(10)映画の耳

~ロンド形式連載~

(1)にっぽん男優列伝・・・月6~7回。光石研さんから。
(2)初体験 リッジモント・ハイ・・・週1~2回
(3)シネマしりとり「薀蓄篇」・・・週1回
(4)俳優別10傑・・・月2回

では皆さん、お楽しみに。

…………………………………………

~4月度のコラム一覧~

1日…いつまでも待つわ + 3月コラムの目次
2日…映画小僧による、アスリート10人
3日…映画小僧による、アイドル10人
4日…映画小僧による、アート10傑
5日…一芸
6日…俳優別10傑 海外「か行」篇(2)
7日…シネマしりとり「薀蓄篇」(161)
8日…シネマしりとり「薀蓄篇」(162)
9日…CRAZYチャリダー

10日…「お」くすり
11日…初体験 リッジモント・ハイ(168)
12日…初体験 リッジモント・ハイ(169)
13日…柔肌に絆創膏
14日…にっぽん男優列伝(321)三上博史
15日…にっぽん男優列伝(322)三國連太郎
16日…「あり。」と「なし。」
17日…シネマしりとり「薀蓄篇」(163)
18日…シネマしりとり「薀蓄篇」(164)
19日…目がない

20日…初体験 リッジモント・ハイ(170)
21日…初体験 リッジモント・ハイ(171)
22日…誰が誰やらダレノガレ
23日…黄金週間映画ガイド
24日…サクる。
25日…俳優別10傑 海外「さ行」篇(1)
26日…にっぽん男優列伝(323)水谷豊
27日…にっぽん男優列伝(324)三田村邦彦
28日…黄金週間10傑シリーズ:(1)映画の目
29日…黄金週間10傑シリーズ:(2)映画の手
30日…黄金週間10傑シリーズ:(3)映画の胸

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(4)映画の頭部』

黄金週間10傑シリーズ:(4)映画の頭部

$
0
0
映画における「印象的な身体の部位」10傑、きょうは「頭部」。

自分は「小顔」「頭部も小さい」と評されることが多い。

実際にそうで、たとえばキャップも慎重に選ばないとツバの部分が異様にでかく見えて、なんとなく不恰好になる。

最近はツバを曲げないのが主流だが、自分が頑なに「買ったそばから曲げにかかる」のは、それゆえである。

小顔と評されるのは(とくに)女子にとっては喜ばしいことなのかもしれない。
けれども、自分のように「そこそこ」のガタイを宿している場合、ひじょうにアンバランスで、どうしたもんかな・・・と思うことがある。

かといって、顔がでかくなればいい! とは思わない。
ガタイがひとまわり小さくなればいい! とも思わない。

思わないのだが、どうしたもんかな・・・とは思う。

モデルさんには笑われるかもしれないが、見た目で勝負していない自分だって、そういうことで悩むことがあるのだ。


以下、映画に登場する「印象的な頭部」の10傑。

※やや反則気味にはなるが、髪の毛も含めて選出してみた。


(1)『ガルシアの首』(74…トップ画像)

賞金の賭けられた悪人の首(頭部)をめぐる物語。

キャバクラ嬢でひとり、この映画が好きだといった子が居て、5秒で惚れたね笑

(2)『ラン・ローラ・ラン』(98)

走れ! 赤い髪の女よ。



(3)『七人の侍』(54)

スキンヘッドは、ある種の異様さをまとうものだが、勘兵衛(志村喬)には「それ」がなかった。



(4)『ハンニバル』(2001)

ヤク中だから、レクター博士に頭部を裂かれて(!)も、平気なレイ・リオッタさん。

(5)『タクシードライバー』(76)

トラビスのモヒカンを無視するわけにはいくまい。

20代のころ、真似をしていたことも付け加えておく。

けっこう、似合っていたんじゃないかと思うよ。

(6)『アマデウス』(84)

もはや語り草となっている、ピンクのかつら。

聖子ちゃんが歌ってくれて、日本でも馴染み深いものに。




(7)『ラストエンペラー』(87)

溥儀の辮髪。

(8)『エクス・マキナ』(2015)

「A.I.」女子に翻弄されるヒトの物語。

「A.I.」だから、ふつうの状態がスキンヘッドなのだった。

じつはこの映画を紹介したくて、頭部の10傑を展開―日本公開は、これからです。


※自分は字幕なしの状態で観たが、それでもグッときた




(9)『カッコーの巣の上で』(75)

マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)がしょっちゅう身につけている、ニット帽。

(10)『ロボコップ』(87)

こういう10傑を展開すると、どうしてもSF的なものが多く挙がる。



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(5)映画の脚』

黄金週間10傑シリーズ:(5)映画の脚

$
0
0
映画における「印象的な身体の部位」10傑、第5日目は、自分の専門? 分野である「脚」。

同性であるにも関わらず、1対1でも恥ずかしがり、自分の嗜好・性癖を話せない―そんな若いアンチャンが居る。

それなのに、ひとの嗜好についてはいろいろ聞いてきて。
説明するのは好きなので、「足首だけでも見えれば射精までいける」というと、彼は笑う。

「ボクは脚好きじゃないので、よく分かんないですね」
「じゃあ、どこが好きなの?」

ふだんは饒舌なほうなのに、こう問うと、きまって黙り込む。

まだガキだねぇ、かわいいヤツよのぉ、、、といえるほど若くないので、ふん! 腑抜けが!! と軽蔑してやる。

まぁアンチャンのことなんか、どうだっていいんだ。

以下は、
シナリオのト書きにおいて、キャラクターの動きなどについては説明不足なのに、ヒロインの脚の美しさについては何行も費やして描写してしまう―そんな自分が選出した、映画における印象的な「脚」の10傑。


(1)『誘う女』(95…トップ画像)

ケイシー・アフレックがスカートのなかを覗こうと努力するが、それは「ごく自然な行為」だろう。

(2)『ワン・フロム・ザ・ハート』(82)

ナスターシャ・キンスキーの脚は、むっちり具合がちょうどいい。



(3)『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』(82)

未完成のジオング。

脚がないことにより、かえって脚のことを気にしてしまうという不思議。



(4)『ユージュアル・サスペクツ』(95)

ケビン・スペイシーは、脚の悪いキャラクターを演じさせたら天下一品だ。

(5)『ことの終わり』(99)

ジュリアン・ムーアのストッキング、ガーターベルト。

(6)『あつもの』(99)

ナマモノ感が強く、匂いさえ感じられるような、小島聖の脚。

(7)『フォレスト・ガンプ』(94)

映像表現というのは、こういうことをいう。




(8)『優駿 ORACION』(88)

馬の脚?

ちがうよ。

色っぽいシーンはひとつもないが、斉藤由貴の足首だけで勃起したのは自分です。

(9)『ほとりの朔子』(2013)

二階堂ふみが、おとなになった瞬間が切り取られている貴重な映画。



(10)『あなたがいたら/少女リンダ』(87)

ワンピース姿で自転車に乗る、エミリー・ロイドの健康的なエロス。

この姿がポスターにもなっていて、自分はそこに魅かれてこの映画を観た。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(6)映画の背中』

黄金週間10傑シリーズ:(6)映画の背中

$
0
0
映画における印象的な身体の部位について語る10傑、きょうは「背中」。

背中で語って、、、とかいうけれど、悔しいかな、自分はそんなタマではないわな。

ないが、プロの格闘家を取材してきて、ひとつだけ思ったことがある。

重量級はともかく。
軽量級の、ひじょうに絞られたファイターでもね、実際に会うとすごいガタイをしているんだよ。

当然じゃないか! と思うかもしれんが、たとえば亀田長男くんとか、総合の青木真也とか、テレビだけで触れていると、ひじょうに小さく感じるでしょう。

器の話じゃないよ。
ウダウダいいがちの青木真也とか、器小さい! とかいわれること多いからね。

そうじゃなくって、ガタイの話。
そして、それを強く実感させるのが、彼らの背中なんだ。

背中を間近に見ると、あぁプロだなって思う。
そこに、アマチュアとの差を見せつけられるっていうね。

だから。
もし街中でファイターを見かけたとしたら、顔や拳も気になるだろうけど、敢えて背後に回ってみてほしい。

必ず、デカっ!! と驚くはずだから。


以下が、自分が選出する「映画のなかにおける印象的な背中」の10傑。

なぜか日本映画、しかも男子の背中が多くなってしまった。


(1)『用心棒』(61…トップ画像)

背中といったら、これでしょう。




(2)『赤ひげ』(65)

三船がワンツーを独占、この映画では正面を捉えるショットが多いが、それでも、でっかい背中に安心感が宿っている。

(3)『それから』(85)

代助(松田優作)の背中を捉えるショットが多数。



(4)『赤目四十八滝心中未遂』(2003)

このポスターは、観るものを選ぶと思う。



寺島しのぶの、現時点における最高傑作なのではないか。

(5)『ランボー 怒りの脱出』(85)

ほとんどトレードマーク。



(6)『息子』(91)

三國連太郎の、孤独な背中。

(7)『KT』(2002)

傷を持つ、ヤン・ウニョンの身体。
だからこそセックスに臆病で、男に抱かれたあと、「抱いてくれて、ありがとう」という。

いかにも、荒井晴彦の脚本だよなぁ!!

(8)『それでも夜は明ける』(2013)

鞭打たれる、ルピタ・ニョンゴ。

(9)『シェーン』(53)

三十郎は痛快だが、シェーンの背中には情感が漂っていた。

(10)『キャロル』(2015)

これが生身の身体なのか、作られたものではないか―と疑うほどに、美しいルーニ・マーラの背中。



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(7)映画の口』

黄金週間10傑シリーズ:(7)映画の口

$
0
0
いわゆる、「あひる口」というのは好きじゃない。



まぁそれでも、贔屓の子が「あひる口」系であるとすれば、それは許せるのだろうが。

そもそもが可愛い子は、なーんもしてなくとも可愛いと思うので、自然にそうなってしまうのならともかく、わざわざ「あひるに寄せていく」必要はないだろう、、、と。

話は変わるが。
映画小僧を自称するようになって、俳優さんの好き嫌いって「ほとんど」なくなった。

高校生くらいまでは、ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアの『プリティ・ウーマン』(90)コンビが、どうしても苦手でね。

なぜこれがウケたのかさっぱり分からなかったし、それはいまでも同じなのだが、キスシーンひとつとっても下品だなぁと。
悪い意味で。

好きなひと、ごめんなさいね。
ジュリア・ロバーツの、口まわりが気に入らなかったんだ。

飛行機降りたあたりでキスシーンがあったと記憶するのだが、そこなんか、ぜんぜん美しくない。
同時期に公開された『ゴースト』(90)の、デミ・ムーアとスウェイジのキスシーンは美しかったのになぁ。。。

そんなわけで、きょうのテーマは「映画における印象的な口」10傑。

ことばを発する部位。
そうして、キスをする部位。

だからといってキスシーンばかりが並ぶとはかぎらない―そこに、映画小僧の自尊心みたいなものがあるのだが、なかなか伝わらないだろうねぇ笑


(1)『ツィゴイネルワイゼン』(80…トップ画像)

水蜜桃を舐める大楠道代、ゾクゾクするほどいやらしい。

以後、このシーンを狙ったような映画が沢山創られたが、狙い過ぎるとエロさはなくなってしまうものなんだ。

(2)『愛のコリーダ』(76)

吉蔵のイチモツを切り取ろうとする定は、ナイフを口にくわえた。



(3)『マラソンマン』(76)

診察台に寝かされ、口のなかを苛め抜かれる主人公。

映画史上、これに勝る拷問シーンはない。

(4)『ガープの世界』(82)

車内でフェラチオしてもらっていたら交通事故に遭い、女にちんちんを噛み切られる男―ショッキングだが、どこか滑稽に表現されている。

(5)『トゥルーロマンス』(93)

アラバマ(パトリシア・アークウェット)のキスはピーチの味なんだそうだ。

これが、自分にとっての理想のキスなんだよジュリアさん。

(6)『デッドリースポーン』(83)

口のお化け。



物語は大したことないが、このクリーチャーデザインは芸術だろう。

(7)『愛のメモリー』(76)

しげるの歌じゃないよ。

デ・パルマがはっきりと「ヒッチコッキアン」を自称していたころのサスペンスだが、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの可憐さだけでも入場料の価値はあると思った。



(8)『ドラキュラ』(92)

口からしたたる、鮮血。

「いい意味での下品さ」があり、コッポラ最後の傑作かと。

(9)『青春残酷物語』(60)

青りんごを齧る、川津祐介。

(10)『沈黙』(2016)

最後はルール違反を承知で。

観てもいないが、遠藤周作の原作では、逃避行中の主人公が喉の渇きを訴えて、ほとんど半狂乱になる場面が登場。

スコセッシは、どう描いてくれるかな・・・と思って。





…………………………………………

明日のコラムは・・・

『黄金週間10傑シリーズ:(8)映画の尻』
Viewing all 4325 articles
Browse latest View live