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観たくないものだって、ある。

「―公開前に映画を評論するってことは、試写会とかで映画を観るってことでしょう。ということは、その試写会に呼ばれなきゃいけないわけで、その時点で負けてる気がするな。なにかもっと、別の方法で新作を観ることの出来る状況を作らないと、悪口もいえないっていうね」

ビートたけし、『TVタックル 映画監督の逆襲』(テレビ朝日)にて。

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しょっちゅう「役得だよね!」と、映画ファンの友人から羨ましがられている。

たしかにそうで、この職業に就いていなければ、こんなにも沢山の劇場公開作に触れることが出来ないであろうし、皆より先に新作を観る機会というのもないし、「並ばずに」舞台挨拶つきの初日上映に入れることもない。

ただ、役得であるということを重々承知したうえでいうが、観たくないものだってあるわけで。

というか、真に観たいものは金を出して観るっていうね。
去年の例でいえば『野火』や『フォースの覚醒』がそう、今年か来年でいえばスコセッシの『沈黙』は、まちがいなく金を払って観る。
窓口に、入場料の3倍くらい置いてやろうかと「思っているくらい」期待している映画だから。

でも、好きなタイプの映画ばかり(タダで)観て、それについての原稿で金をもらうというサイクルでは、仕事とはいえない―であろうことは、よーーく分かっている。

観る前から、自分が嫌いであろうと予想出来るタイプの映画も、だから観る。

そりゃ仕事だもん。


※小藪ちゃんも、「やりたくないことをやるのが社会!」といっているしね笑





でも拷問に等しい。

こっちの予想を気持ちよく裏切り、「なめてました、ごめんなさい!」といいたくなる映画になんか、そうそう出会わないので。

去年の代表的な「それ=拷問」を挙げれば『ギャラクシー街道』で、最近の「それ=拷問」を挙げれば『高台家の人々』である。

両作に綾瀬はるかが出演しているが、単なる偶然だろう。
ただ女子としては好きだが、彼女は長澤まさみ以上に作品に恵まれないよなと。


で、友人に「金を出すのではなく、もらうようになって、映画の観かたは変わったか」と問われた。

「変わっていない」と即答。

変わったのは映画術を学び始めた18歳のころで、それ以降は変わっていないと思われる。

18歳以前と以後との境界線は、
映画をジャンル的視点で捉えなくなったことと、
映画を「ものがたり」ではなく「ひとがたり」と捉えるようになったこと。

「ものがたり」が破綻していても、「ひと」が描けていれば評価する―というスタンスは、高校生のころでは考えもしなかったことだものなぁ。。。


そうしてここに、矛盾がひとつあることに自分で気づく。

映画をジャンル的視点で捉えなくなったのであれば、ロマンチック・コメディやスウィートな恋愛映画を「苦手!」としているのは妙じゃないかと。

まぁそうなんだけど、そんな風に理詰めで攻撃しないでくださいよ。

「傷ひとつない、完璧な映画」より、傷がひとつやふたつあったほうが、生身の人間が創っている感じがして好感が持てる・・・のと同様に、ヒトだってキズモノのほうが愛らしいっていうじゃないか笑

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(169)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(169)

いのせん「と」→「と」り(鳥)

犬、鳥、猫、モモンガ、そしてカメレオン。

好きな動物を5種、挙げてみた。

鳥は、、、いや鶏はいつも食べているから「ありがとう!!」という意味をこめて・・・のほかに、

実家で文鳥、ひとり暮らしを始めて十姉妹を飼ったので、ひじょうに親近感があるから。

AKBは「♪ 翼はいらない ♪」と歌っているが、いやほしいよねふつうに。

飛べたらいいな―というのは、けっこう多くのひとが考えることで、『鳥人間コンテスト』が馬鹿々々しいといわれながらも高視聴率を誇ったのは、やっぱりみんなにそういう願望があるからだろう。

基本、ヒトってないものねだりだから。


さて映画のなかの「鳥」でアンケートを取ったら、1位は群を抜いてヒッチコックの『鳥』(63)のはずである。

繊細な技巧派の印象が強いヒッチが、やや乱暴に撮ったともいえるパニック映画の傑作。

たしかにインパクト充分、俯瞰で捉えた映像により専門家をも唸らせる会心の出来となっている。

けれども自分にとっての1位は、『ブレードランナー』(82…トップ画像)に登場する鳩のほうだ。

この映画の主人公デッカードを演じたハリソン・フォードは、考古学者を演じた際に「ナチは嫌いだ」と呟いたが、誤解を恐れずにいえば自分は、「ナチ以上に鳩が嫌いだ」といいたい。

長年、団地ベランダにフン攻撃をされた苦い経験があり、どうしても好きになれないんだ。

頭が悪いところも大嫌いだ。

カラスの頭のよさと比べ、「どうしてお前は、こうなんだ!?」と説教したいくらいである。
(ワンちゃんも、利口な子のほうがいい)

しかしジョン・ウーの映画でもそうだが、映画に出てくる鳩には悪い印象はない。

平和の象徴であることは、彼ら彼女らには重荷だとは思うが、絵的に背景を和らげる効果もあって、なんらかのメッセージを提示することも可能なんだと思う。


※『ブレードランナー』も続編制作が決定。
リドリー・スコット御大が自らメガホンを取るが、さてどうなるでしょう。





犬や猫ほどではないものの、ことばは悪いが、映画制作において鳥は「なかなか使い勝手がいい」―そんなわけで、上記のほかに、鳥の出てくる映画を思いつくまま挙げてみると・・・

ベトナムで傷つく若者を描いた『バーディ』(84)、
ブランドン・リーの遺作として知られる『クロウ』(94)
アンナ・パキンが最もチャーミングなころに出演した『グース』(96)、
驚異の撮影技術により「鳥目線」の映像表現が可能になった『WATARIDORI』(2001)、

そして映画ではないが、『ツイン・ピークス』(90~91)では、「現場」を知る九官鳥が「重要証言」をするかもしれない、、、とのことで、ワルのレオ・ジョンソンが九官鳥を狙撃する場面が登場する。

あぁ可哀想な九官鳥ウォルド・・・。


そういえばオウムは、えれー長生きをする鳥だという。

以前、有吉ちゃんがラジオで「じゃあオウムは飼えない」といっていた。

いま飼ったとすると、自分より長生きしてしまうから。

可哀想じゃないか、残されたオウムが・・・と。
しかしいっぽうで、もしこのままヒトリミだったとするならば、看取ってくれるから「それも、あり。かもしれない」ともいっていた。


なんとなく、分かる気がする。


あすのしりとりは・・・
と「り」→「り」りーふらんきー。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(170)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(170)

と「り」→「り」んだぶれあ(リンダ・ブレア)

ホラー映画の個人的な3傑は、たぶん死ぬまで・・・

『エクソシスト』(73)
『悪魔のいけにえ』(74)
『女優霊』(96)

・・・である。

『キャリー』(76)も入れたいが、自分のなかで、あれはホラー映画ではないので。

それにしても70年代は強いなと。

技術革新はおおいに歓迎だが、特殊メイクや音響以上に、物語が大事なんだなとあらためて思う。

『エクソシスト』なんて、冒頭から数分は「なんのことだか分からない」が、あれが後々効いてくるんだもの。

さすがはフリードキン監督、そもそも怖がらせようという意図はなく、神と悪魔の戦いを「かなり本気で」描こうとした―その結果、とんでもなく怖い映画が出来上がったのである。

悪魔バズズに取り憑かれた少女リーガンを演じたのが、リンダ・ブレア。

現在57歳だが、おばさんになった姿が想像出来ない・・・ほどに、インパクトのあるキャラクターだった。

当時14歳だった彼女は一躍人気者となる、、、も、続編『エクソシスト2』(77)以外に目立った活躍はなく、それが原因といっていいのか、同年に麻薬所持で逮捕されてしまう。

ドリューにエドワード・ファーロング、マコーレー・カルキン・・・子役の通過儀礼みたいな感じだが、やっぱり彼女も10代後半で躓いてしまったと。

けれども躓きが「いちど」であれば、そうして、早い時期であれば、復活だって可能。
80年代は色香を武器としてセクシーな映画に連続出演するも、彼女に「それ」を期待する映画ファンは少なく、最初こそ話題になったものの、長くはつづかなかった。

ドリューは成功したけれど、それは稀で。

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安達祐実が突然脱ぎ出したのに似ているのかもしれない、急に色気づいても、こっちの準備が出来ていないっていうね。

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バズズはフィクションの存在だが、彼女のキャリアに「ほんとうに」取り憑いた―というのがオーバーな表現にあたらないのは、結局、セルフパロディを演じることで好評を得ることになったから。





96年―。
ウェス・クレイブンが若手人気俳優を総出演させた『スクリーム』に、特別出演を果たす。

特別出演というより、レポーター役で「一瞬顔を映す」カメオ的な出演であり、ただまぁ、それでも感慨深かった。

高齢ではないし、死んだわけでもないが、正直「あぁ生きていた!!」と思ったもの。


本人にとっては、不本意かもしれない。
けれども映画ファンにしみじみと「あぁ人生いろいろ!」と思わせるには、リンダやドリュー、ウィノナ・ライダーのキャリアは最良のテキストとなる。

すぐに「枯れた」「堕ちた」という向きもあるが、重犯罪を犯さないかぎり、いちどでも映画に関わったひとたちは、映画小僧にとっては、愛すべきものにかわりがないのである。


次回のしりとりは・・・
りんだぶれ「あ」→「あ」ふろへあ。

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明日のコラムは・・・

『なんであのTシャツ着てくれないの?』

なんであのTシャツ着てくれないの?

40代フィリピン人女子の知り合いが居る。

フィリピンパブで知り合ったひとじゃないよ、随分前のアルバイト先で仲良くしていたひと。

で、彼女の知り合いとか、そのまた知り合いとかとも仲良くしていて、自分のなかで「なんとなく」フィリピン女子「あるある」が出来た。

もちろん、人種の傾向は「ひとくくり」に出来るものではないけれど。。。


(1)スマホにおける自撮りが「異様に」好き

会うたびに、「ほら見て見て、新作」といわれ、自撮りを見る羽目? になる。

写りのいいものなら分かるが、ときに寝起きの「しょーもない」ものも含まれており、それを見せられたときの「戸惑い」といったらない。

(2)マライア・キャリーが「異様に」好き

そう、昔ではなく現在でも。

だからカラオケに行けば、必ず『Hero』を選曲する。

(3)自国の英雄、マニー・パッキャオ(トップ画像)を無条件に尊敬している

まぁ、それはそうだろう。

笑ってしまうのが、パッキャオ夫人に対しては手厳しいこと。
「絶対に整形だよ!」「性格は不細工!」と、いろいろ悪口が飛ぶ笑


(1)も(2)も(3)も、ひとりやふたりの話じゃない。
フィリピンパブで隣りに座った子もそうであったから、いちおうは「あるある」といえるんじゃないか。

文句じゃないよ、面白いな! と。


去年―。
冒頭に書いた知り合いのフィリピン女子が帰省し、今年のはじめごろ日本に戻ってきた。

お土産は、向こうのチョコと、Tシャツ。

以来、5度ほど彼女に会っているが、会うたびにいわれることがある。

タイトルに冠した、「なんであのTシャツ着てくれないの?」。

・・・・・。

いや、部屋着としてありがたく着させてもらっていますがな。

・・・と返しても、「Tシャツ好きだと思って、せっかく買ってきたのに!!」と聞いてくれない。


なぜ自分は、外では着ないのか。

いや、まぁ、着れないことはないのだが、

海岸の絵のプリント、その上部に「Pilipinas」とでっかく記されてあって、これはなかなかに勇気が要るなぁと。


きょうは否定の表現が多いが、これまた文句じゃないよ。
実際に部屋では着ているわけだし、つまりあれだ、『週刊プレイボーイ』誌で当選したMEGUMIのTシャツを外で着れないことと一緒で笑、

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そこらへんは分かってくださいよ、、、と。


ただ、あんまりにもしつこくいわれるので、今度、彼女に会う際は「着替え用」として持参し、「彼女と顔をあわせているときのみ」着たほうがいいかもな・・・とも思っている笑





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明日のコラムは・・・

『ヨダレマン』

ヨダレマン

ヨダレがくさい。

そんなもの、イケメンだって女子高生だってくさいだろうが、自分のは特別くさく感じる。


※そういえばヴィレッジヴァンガードから、女子「校」生の上履きの香水が出だそうだ笑

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※※自分は似て非なる嗜好の持ち主だが、いちどだけなら嗅いでもいいかなと思っている笑


話を戻して。
酒呑みだからか、喫煙者だからか、いやいやそうではなくフツーにおじさんだからか涙、

とにかく、くっさい。

そして自分は、寝ているとき異常にヨダレを出している。

起きると枕がびっしょり、、、なんてことはしょっちゅうである。

寝汗なのかヨダレなのか分からず、嗅いでみたりしてね。

どちらにしても、顔をしかめるほどにくさい。
(だから最近、丸洗い出来る枕に代えました)

下からは(シコってもいないのに)自然とザーメンが漏れ出ていそうだし、上の口も下の口? も大忙し、汚いったらありゃしない。

若いころはそんなこともなかったはずだから、これも加齢の傾向だろうか。

おじさんになることに抵抗はないが、おじさん「くさく」なることには「おおいなる」抵抗がある。


それにしても。
そんなヨダレマンによる「膝枕してくれ」の要求に対し、嫌がる顔を見せないハニーはたいしたものである。

ある意味でキスよりもエッチそのものよりも膝枕が好きなので、年がら年中してもらおうとするからね。


・・・いやこれは、自分自身「をも」褒めるべきだな。

だって最初の10分こそ女体の温かみと柔らかみを感じ至高の時間を過ごせるが、30分くらい経つと女体がヨダレに侵食? されていき、最終的には自身のヨダレで出来た湖のなかに頭を突っ込んでいるようなものだものね!!


※汚い話なので、Perfumeの美麗動画でお口直しをどうぞ。
彼女らのヨダレだったら、それを集めてシャワーのように浴びることだって可能なんだ。




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明日のコラムは・・・

『怒り』

怒り

夏目三久ちゃんが抜け、新たに青山愛・テレビ朝日アナウンサーが加わった『怒り新党』、最初はハラハラしながら観ていたが、まぁなんとか軌道に乗ってきたかなと。

新企画としてスタートした『今週の怒られたさん』が、なかなか面白い。

大人はどんなことで、誰に怒られているのか―街頭インタビュー形式だが、惜しいのは、初回に出てきたキャバクラ嬢(トップ画像)を超えるインパクトキャラが出てきていないこと。
(ちなみに彼女は、当日欠勤で店長に怒られたと話した)

自分?

怒られたこと・・・ここ10年、ないかもしれない。

原稿を落とす(=締め切りに間に合わない)ことはないし、見た目がこんな? なので、街中で注意されたりすることもない。
というか、そもそも注意されるようなことは、していない。(たぶん)

ガキのころは、フツーのガキ以上に怒られた。
悪さするのが日課だと思っていたところがあるしね。

接客業をやっていたころは、客にときどき怒られた。
理不尽と感じるときもあれば、怒られて当然と反省したときも。

私服保安員をやっていたころは、よく警察に怒られた。
いちおう公安関係の仕事だからね、一般人に「すぐ」手を出してしまう自分は保安員「失格」だった。

今でこそそう思うが、当時は「だって店長が、万引きする奴なんて殴られて当然!」と黙認していたところがあるし、なかには「推奨」してくれる店長も居たもん!! などと口をとがらせていたっけ。


李相日監督の久し振りの新作『怒り』、その予告編が公開された。

妻夫木くん綾野剛くん広瀬すずちゃん池脇千鶴ちゃんなどなど出演。




うん、面白そう。


怒り。
では怒られたのではなく、怒ったことはあるか。

・・・・・。

けっこう難問だ。

しょっちゅう怒っているといえばそうだし、しかし「こころの底から」怒っているかと問われれば、そうとはいえないかも…なんて。

たとえば。
期待していた映画の出来に怒っている。
期待していたスポーツの結果に怒っている。

実際に「よく」そんなことがあるが、数時間後にはその怒りはおさまっている・・・とするならば、それは「こころの底から」怒っていなかったのかもしれない。

逆に。
都政に怒っている。
ストーカーが女子大生をめった刺しにしたことに怒っている。

こっちのほうが「時間を経過しても」怒っており、あれ、映画小僧・格闘技マニアを自称する割には「沸点の置きかた」が一般的であるよねと。

キチガイとはいえ、バランス感覚を失ってはいない、、、ということなのかもしれない。


さて。

どうにも動けなくなった自動車に対し、執拗にクラクションを鳴らしつづける。
料理の提供が遅い飲食店に対し、文句をいう。
人身事故などで列車が遅れ、駅員にいちゃもんをつける。

よく見る光景であり、世の中は怒りに溢れているなぁと思う。

幸いにも上の例でいうと、自分はその怒りを他者にぶつけたことはない。

そういう場に出くわしたことはあるが、「そっちに怒ったところで…」と冷めているところがある。
なんでそんなにも激烈に? 怒れるのかな・・・と、ちょいと感心もしたりして。


だいぶ前の話だ。
ネットを始めたころ、映画のサークルに加入していた。

1年間くらいのやりとりで、だいぶ親しくなったひとが出来た。

カンヌ映画祭で、マイケル・ムーアの『華氏911』(2004)がパルムドールを受賞。

そのひとは「やや」右寄りだったからか、この結果に対し「カンヌ映画祭なんて腐っている」と呟いた。

自分はそれに対し、「反権威みたいな運動もあった映画祭ですから。先祖返りみたいなものだと思います」と返したのだが、それが気に入らなかったらしく、いきなりウェブ上で、

「貴様!」

と恫喝してきた。

驚くと同時に、なんか笑ってしまったよ。

1年間のやりとりは、なんだったんだろうって思った。

そういうのを飛び越えて相手をやりこめようとするほど、そのひとは怒っていたのかって。

だからたぶん自分は、ヘラヘラ顔で腹のなかは「なにを考えているか分からない」などといわれるが、怒りの偏差値は低いほうなんだと思う。


オオシマ監督は芸になっているから「あり。」だった気がするが、なんでもかんでも怒るひとって、外側から見ていると「けっこう滑稽」だ。

そういう意味では学ぶべきところも多かったりして、軽くバカにしつつ、でもそれがばれて「こっちにまで飛び火」することを避けることは忘れずに、人間ウォッチをつづけていけたらいいですね。

・・・って、こういうヤツがいちばんたちが悪いって話でもある笑

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(329)宮口精二』

にっぽん男優列伝(329)宮口精二

13年11月15日生まれ・85年4月12日死去、享年71歳。
東京出身。

三橋達也、三船、そして宮口精二(みやぐち・せいじ)と、3人連続で「黒澤組」を取り上げることに幸福を感じています。

宮口さんといえば、代表作はなんといっても『七人の侍』(54)の久蔵。

朴訥な剣豪といったらいいのか、この7人で総当たり戦を展開したとしたら、生き残るのは久蔵「だったはず」です。

そう、実際には死んでしまうのですよね~。

ちなみに米国リメイク版『荒野の七人』(60)では、ジェームズ・コバーンが快演したナイフ投げのブリットにあたります。
本年、そのまたリメイクの『THE MAGNIFICENT SEVEN』が上陸しますが、宮口/コバーンのキャラクターは、どうやら韓国のイ・ビョンホンが演じるようなのですね。

う~~む。
という感じなのですけれどね、正直。


※予告だけだと、『許されざる者』みたいですね





映画の企画ニュースに対し、ふだんは「まぁでも、観るまでは文句いわない」というスタンスなのですけれど、
もし自分が俳優であったとして、演じてみたいキャラクターのトップワンが久蔵であるからして、今回ばかりは「う~~む。」となってしまうのですよ笑




<経歴>

アマチュア野球の審判としても有名。

経済的事情により夜間中学に通いながら働き始める。
そこの同僚の影響で演劇に触れるようになり、いつしか演者の世界に憧れを抱くようになる。

舞台の端役から芸歴スタート、映画俳優デビュー作は、45年の黒澤映画『續姿三四郎』。
と同時に「移動演劇隊」の一員となり、戦中は北陸地方を中心とした巡演活動をおこなう。

転機は51~52年。
小津の『麦秋』(51)、木下惠介の『善魔』(51)、そして黒澤の『生きる』(52)の好演により、次々とオファーが舞い込むようになる。

『生きる』のヤクザ役、たしかに印象に残っています。
凄んでみせたのに、逆に志村喬に凄まれるっていう。

『にごりえ』(53)、『七人の侍』、『叛乱』(54)、『早春』(56)、『暗黒街』(56)、『鬼火』(56)、『流れる』(56)、『蜘蛛巣城』(57)、『東京暮色』(57)、『夜の蝶』(57)、『純愛物語』(57)、『黒い河』(57)。

壮観な50年代です。
きらきら輝ていますよね、そして58年にはもうひとつの代表作『張込み』に出演、執念で犯人を追う老刑事を渋く演じて画面を引き締めました。

『無法松の一生』(58)、『楢山節考』(58)、『眠狂四郎無頼控 魔剣地獄』(58)、『キクとイサム』(59)、
『あゝ特別攻撃隊』(60)、『いろはにほへと』(60)、『悪い奴ほどよく眠る』(60)、『みな殺しの歌より 拳銃よさらば!』(60)、『あいつと私』(61)、『宮本武蔵』(61)、『宮本武蔵 般若坂の決斗』(62)、『破戒』(62)、『古都』(63)、『五番町夕霧楼』(63)、『乾いた花』(64)、『赤い殺意』(64)、『猟人日記』(64)、
『怪談』(65)、『日本のいちばん長い日』(67)、『連合艦隊司令長官 山本五十六』(68)、『社長繁盛記』(68)、『続・社長繁盛記』(68)。

『初めての旅』(71)、『男はつらいよ 柴又慕情』(72)、『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(74)、『青い山脈』(75)、『化石』(75)、『白夜の調べ』(78)、
『翔べイカロスの翼』(80)、『将軍 SHOGUN』(80)、『幻の湖』(82)、『白蛇抄』(83)、『人魚伝説』(84)、『さらば箱舟』(84)。


85年4月12日―肺がんのため死去、享年71歳。
遺作は翌年公開された『オイディプスの刃』(86)で、自分はこのあたりで映画に興味を持ち始め、だから宮口さんのことも訃報で「初めてその存在を知る」みたいな感じだったと記憶しています。

それからしばらく経ってから久蔵と出会い、痺れたというわけです。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(330)向井理』

にっぽん男優列伝(330)向井理

82年2月7日生まれ、34歳。
横浜出身。

公式サイト


雑誌『Tokyo graffiti』に関わっている友人の女子が居まして、向井理(むかい・おさむ)くんがイケメンとして紹介写真が掲載されたとき、彼女は「この子、ゼッタイ出てくると思わない?」と自分にいいました。

美少女に対するアンテナは「びんっびん」でも、イケメンに対するアンテナは「ゼロ」に等しい。
EDになったかと不安になるくらい、無反応なんです。

ですから「どうかな~」と返しておいたんですけど、その数年後、彼女から「ほら、いったとおり!」と勝ち誇ったようなメールが届いたのでした。

勝ち負けに持ち込むようなやりとり、してないんだけどな笑

というわけで、イケメンには精通していない自分による向井くんの紹介です。

妻は女優の国仲涼子で、

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人気絶頂のころに結婚したものだから、悲しんだ? ファンも多いと聞きます。
面白いのが、ゲイ「ではなく」バイセクシュアルのかたからの支持も高いんですよね、たしかに自分が知っているバイのAさんもBさんもタイプだといっていたな、、、よく分かりませんが笑




<経歴>

獣医師を目指し、明治大学農学部に入学。
生命科学科で遺伝子工学を学ぶ。

そのころバーテンダーとしてアルバイトをしていて、雑誌のイケメン特集で登場したのもこの時期でした。

芸能活動スタートは、2006年のCMから。
同年、『だからワタシを座らせて。 通勤電車で座る技術!』で映画俳優デビューを飾る。

『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007)、『ガチ☆ボーイ』(2008)、『ハナミズキ』(2010)、『BECK』(2010)、『Paradise Kiss』(2011)などの話題作に出演、
前述したとおり、自分は偶然にも向井くんのデビュー前からその存在を知っていたわけですが、彼を俳優さんだと認識したのは2011年の『僕たちは世界を変えることができない。』(2011)からです。
(動画参照)

甘いといえば甘い、ひじょうに惜しい出来の青春映画・・・しかしイケメンは泣いても映えるなぁ! と感心したことを覚えています。

『劇場版 SPEC~天~』(2012)、『劇場版 SPEC~結~ 漸ノ篇、爻ノ篇』(2013)
『ガール』(2012)、『新しい靴を買わなくちゃ』(2012)、『きいろいゾウ』(2013)、『百瀬、こっちを向いて。』(2014)、『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014)、『深夜食堂』(2015)、『娚の一生』(2015)、『S ―最後の警官― 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(2015)、『天空の蜂』(2015)、
そして最新作は、公開されたばかりの『信長協奏曲』(2016)。


主演にこだわっていないキャリア構築ですから、代表作の誕生も「これから」のような気がします。

テレビドラマのほうでも夏の新作(テレビ朝日23時台)がスタートしますが、個人的な好みを申しますと、堤幸彦監督の演出って「あんまり…」だったりするのですよねぇ。
だからこっちは、観ないかな~。


次回のにっぽん男優列伝は、六平直政さんから。

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明日のコラムは・・・

『あなたが寝てる間に…』

にっぽん男優列伝(331)六平直政

54年4月10日生まれ・62歳。
東京出身。

公式プロフィール


知らなかったらゼッタイに読めない苗字を持つ六平直政(むさか・なおまさ)さん、親しいひとにだけ許されたあだ名は「ろっぺいちゃん」だとか。

顔が「アレ」だし、ガタイもなかなかなひとなので、もちろん怖いキャラクターは得意ですが、コミカルな演技も器用にこなします。

自分が信奉する映画監督のひとり、塚本晋也の『鉄男』(89)からキャリアをスタートさせたことから、自分のような映画小僧にとっては昔から馴染みのあるひとですが、一般的にはテレビドラマの参加も増えた90年代中ごろから知名度が高くなっていったのだと思います。




<経歴>

次男の光成は清水エスパルス所属のサッカー選手。

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目が似てますね。

武蔵野美術大学、大学院修士課程中退。

演劇集団「新宿梁山泊」に旗揚げから参加、
しかし「あまり全編に登場することのない脇役」が多いため、30代半ばまでの生活費のほとんどをアルバイトで稼いでいたそうです。
そういうエピソードだけで、応援したくなりますよねぇ。

映画俳優デビュー作は、前述した89年の『鉄男』。
このときも、「ほんのちょこっと」しか出演していません。

そんな六平さんのフィルモグラフィーを、どどどっと紹介しましょう。

~90年代~

『あげまん』(90)、『シコふんじゃった。』(91)、『ミンボーの女』(91)、『いつかギラギラする日』(92)、
ホモの刑事を好演した『眠らない街~新宿鮫~』(93)、
『屋根裏の散歩者』(94)、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94)、『写楽』(95)、『WIND OF GOD』(95)、
モノスゴ怖いボクシング・トレーナーを演じた『TOKYO FIST』(95)、
『スーパーの女』(96)、『PiCNiC』(96)、『マルタイの女』(97)、『アンラッキー・モンキー』(98)、『生きたい』(99)。

90年代末からは、『極道の妻たち』シリーズにも連続出演。
(がんばれ高島礼子!)

『赤い殺意』(99)
『死んで貰います!』(99)
『地獄の道づれ』(2001)
『情炎』(2005)

~2000年代~

『アナザヘヴン』(2000)、『三文役者』(2000)、『BROTHER』(2001)、『修羅雪姫』(2001)、『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)、
『T.R.Y.』(2003)、『青の炎』(2003)、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003)、『座頭市』(2003)、『いらっしゃいませ、患者さま。』(2005)、『TAKESHIS'』(2005)、『日本沈没』(2006)、『太陽』(2006)、『愛の流刑地』(2007)、『大帝の剣』(2007)、『ゲゲゲの鬼太郎』(2007)、『監督・ばんざい!』(2007)、『築地魚河岸三代目』(2008)、『次郎長三国志』(2008)、『石内尋常高等小学校 花は散れども』(2008)、『私は貝になりたい』(2008)、
『20世紀少年 第2章 最後の希望』(2009)、『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』(2009)、
『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』(2009)、『GOEMON』(2009)、『山形スクリーム』(2009)、『釣りバカ日誌20 ファイナル』(2009)。


塚本さん以上に、北野映画への参加が多いですね。

10年代も・・・

『ゼブラーマン ―ゼブラシティの逆襲―』(2010)、『一枚のハガキ』(2011)、『利休にたずねよ』(2013)、『ガキ☆ロック』(2014)、『舞妓はレディ』(2014)、『ゆずり葉の頃』(2015)と好調がつづいています。

最新作は、8月公開の『後妻業の女』。

脇役俳優には脇役俳優なりのプライドがあると思いますが・・・
いちどくらい、主演作を観てみたいところです。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(332)村野武範』

にっぽん男優列伝(332)村野武範

45年4月19日生まれ・71歳。
東京出身。

食いしん坊だった? 村野武範(むらの・たけのり)さん、なんとなくとぼけた感じの佇まいが魅力なのでしょうが、
自分のような映画小僧の一部からは、いくらテレビで「ご当地料理」を食べまくっていようが、『八月の濡れた砂』(71)一本のインパクトのほうが勝り、昔もいまも、すんごく尖った俳優さんという認識なのです。

そのくらい、この映画の破壊力は絶大です。
観た年齢によるのかもしれません、自分は17歳という「理想的な年齢」でこの映画に出会いました。

アメリカン・ニューシネマと同じくらいの衝撃―うん、ほんとうに。

『狂った果実』(56)や『長距離ランナーの孤独』(62)を観た感覚にちかかったかもしれません。


もちろん園子温も塚本晋也も好きですが、リアルタイムに生まれている映画としか「まだ」向き合っていない、それらの映画が「すべて」だと思い込んでいる「若き」映画小僧たちに、ちょっとこれを観せてあげたいです。

あのころの自分と同じように、きっと、衝撃を受けると思うのですけれどね~。




<経歴>

『ぐるめダイニング むらの』のオーナー。
現在、ほとんど芸能活動をしていない・・・ように見えるのは、このお店が成功したから、なのでしょうか。


映画俳優デビュー作は、69年の『ヤングパワー・シリーズ 大学番外地』。
なんとも不思議なタイトルですが、自分は本作を観ていないので語ることが出来ません。
残念!

71年―前述した『八月の濡れた砂』に主演し、ビッグ・インパクトを残す。
その翌年、日本テレビで放送されたドラマ『飛び出せ!青春』(72)の教師役が当たり、一躍人気者に。

73年には、その映画版にも出演しています。

テレビドラマ版をなんとなく覚えているのですが、再放送なのでしょうね、自分が生まれる前の作品ですもの。
でも正直いうと、村野さんより、ヒロインの酒井和歌子が気になってしょうがなかったです笑

『としごろ』(73)、『ときめき』(73)、秋吉久美子がひたすら可愛い『妹』(74)、
『青春讃歌 暴力学園大革命』(75)、有名小説3度目の映画化となる『青い山脈』(75)、
『挽歌』(76)、『犬笛』(78)、『神様なぜ愛にも国境があるの』(79)、『ジュリエット・ゲーム』(89)。

80年代/90年代に映画への参加が「極端に」減りますが、80年代のほうは『くいしん坊!万才』(フジテレビ)の「七代目」を務めていたからだと思います。(90年代は、分かりません)

ちなみに自分が好きだったのは、5代目の川津祐介ですかね。
・・・とかいって、この番組をきちんと観たことは「いちども」ないのですけれどね~。


『お墓がない!』(98)、『生きない』(98)、『ゴト師株式会社 ルーキーズ THE MOVIE』(99)、
『借王 ―THE MOVIE― 沖縄大作戦』(99)、『借王 ―THE MOVIE 2000―』(2000)、
『三浦和義事件 もう一つのロス疑惑の真実』(2004)、『日本以外全部沈没』(2006)、『釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束』(2007)、『美しき女豹BODY SNIPER』(2010)、『BOX 袴田事件 命とは』(2010)、そして最新作が『ハンドメイドエンジェル』(2010)。


日活は権利関係がそれほど難しくないはず・・・なので、リバイバル上映だって出来るはずなんですけれどね、スクリーンで観たいものです『八月の濡れた砂』を・・・と、どこまでもしつこい自分なのでした。


次回のにっぽん男優列伝は、室田日出男さんから。

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明日のコラムは・・・

『罪深きタイトル』

罪深きタイトル

少し前に『神様メール』(2015)という映画が公開され、すんごく素敵な物語なのに、的外れで安っぽい邦題が恥ずかしく、あまりひとに薦められなかった。

ベルギー産の映画。
映画小僧でもこの国の映画をきっちり観ているものは少なく、だからこそ、もっと広めたかったのになぁ。

原題は『THE BRAND NEW TESTAMENT』で、後半部分は「新約聖書」だし、しかもタイトルのどこにも「メール」なんてないし!!





邦題で観る気になる場合もあれば、逆に観る気にならない場合もある。

タイトルは顔だから、そのくらい重要だし、細心の注意を払わなければいけないもの。

もちろん「技あり!」の邦題も多いが、なかには罪に問われてもおかしくないものもある。

きっと、誰も逆らえないようなひとが付けてしまったんだろう、みんなおかしいと思っても、それをいえなかったんだろう、怖いな配給会社は・・・なんて勝手に想像してしまうことも、しばしばである。

そこできょうは、自分が考える罪深き邦題の10選を展開してみた。

では、どんなタイトルにすればよかったのか―という解決策を出すことをしていないので、無責任な批判といえばそうなんだけれどね!!


(1)『おつむてんてんクリニック』(90)

原題は『What About Bob?』。

確実に客を減らしている、最悪邦題のチャンピオン。

良質なコメディなのになぁ、まだ90年公開でよかったよ。
これがシネコン時代であれば、カウンターで、この恐るべきタイトルを口にしなければならなかったのだから。

(2)『原始のマン』(92)

原題は『ENCINO MAN』。

直訳すれば無問題、、、ではないことが、この一例でよ~~~く分かるはず。

(3)『バス男』(2004)

流行中の『電車男』にあやかって付けてしまったが、バスなんてドラマと一切関係がなかった。

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原題は『Napoleon Dynamite』で、
あまりの評判の悪さから、DVD再発売の際、『ナポレオン・ダイナマイト』に改題されたのである。

(4)『カリートの道』(93)

原題は『Carlito’s Way』で、(2)と同じ直訳ケース。

なんかちがうんだよなぁ・・・という気持ち、分かってもらえます?

(5)『死霊の盆踊り』(65)

「死者の乱痴気騒ぎ」みたいな意味の原題『Orgy of the Dead』だが、本作に関してはみんな「作品が驚くほどつまらないので、この邦題でいい」みたいなスタンスを取っている。

あきらめている、、、みたいな感じなのか?

(6)『ゼログラビティ』(2013)

これは問題だと思う、だって『Gravity』は「重力」という意味なのに、「ゼロ」をつけ「無重力」にしてしまっているから。

原題の、ほんとうの意味が分かるラストシーンに触れて、余計に腹立たしくなってしまった。

(7)『バタリアン』(85)

監督のダン・オバノンに「バタリアンのクリーチャー造形がいい」と褒めたとしても、なんのことだか理解しないと思う。

原題は『The Return of the Living Dead』であり、このタイトルだけで映画好きはニヤリとしてしまうはずなのに、、、な。

ただ日本文化を考察する際、「オバタリアン」という造語も生まれており、それはそれでよかったのでは? という声も多かったりする。




(8)『続・激突!カージャック』(74)

続編じゃないのに!!

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原題は『The Sugarland Express』、これじゃあスピルバーグもゴールディ・ホーンも怒るでしょうよ。

(9)『ビートルズがやってくる ヤァ! ヤァ! ヤァ!』(64)

よく「現代の感覚で、当時のあれやこれやを批判するのはやめたほうがいい」という注意の仕方がある。

それは分かるが、でも、『A Hard Day’s Night』のほうが、いつの時代だってクールだと思うんだ。

(10)『神様メール』

この新作も、堂々のランクイン。

そのくらいヤバいということ―配給会社さん、よろしくお願いしますよ!!

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明日のコラムは・・・

『惹句ってことば、なんか格好いい』

惹句ってことば、なんか格好いい

きのうはサイアクな邦題を展開したので、きょうは、褒める企画を。

キャッチフレーズ(惹句)の10傑。


ビール党だからか、自分はビールのCMが流れると、集中して? 鑑賞するようにしているが、未だ「コクがあるのに、キレがある。」を超えるキャッチフレーズが出てこないのが残念。

それだけ、秀逸だったってことなんだろうけれど。


※そうそう、メル・ギブソンだった





みんないうことだが、
「あの○○のスタッフが集結!」とか煽る映画は「大抵が失敗作」だし、
興行収入の記録を樹立したからって、それがよい映画とはかぎらない。

もうみんな「騙されない!」と思っているのに、未だこういうのが続出するのはどういうことなんだろうねぇ。


さて。
「顔」であるタイトルを「補完」する役割を担うキャッチフレーズは、創り手によっては大金が動くことがある。
『もののけ姫』(97)の「生きろ。」(=糸井重里)が「ン億」動いたという話があって、ほんとうかどうか分からないけれども、

「そのくらいで…」

とは思いつつ、じゃあ自分が考えられたかと問われたら、そいつは疑問で。

だから「糸井さん、やっぱりスゲェや!」と思うわけなんです。


以下の10傑も、キャッチフレーズによって確実に動員を増やした好例なんじゃないだろうか。


(1)『トラフィック』(2001)

「闘わなければ、呑み込まれる」

完璧でしょう、実際にそういう物語だし。

(2)『蜘蛛女』(93)

「愚かな男の死骸がゴロゴロ」

そしてもうひとつ、「捕えて、逃がして、また誘う」。

どっちも好き。
じつをいうと、映画の内容そのものよりも優れている。

(3)『魔女の宅急便』(89)

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」

これだけでグッときてしまう。

(4)『グッドフェローズ』(90)

「大統領になるより、マフィアになるのが夢だった」

日本において、大統領の価値が「それほど…」というのは、ともかくとして。

(5)『冷たい熱帯魚』(2010)

「この素晴らしき世界。」

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いろいろ、圧倒的だから。

(6)『バッファロー’66』(98)

「最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた」

なんだか、幸せな気分にしてくれそう。

(7)『エニイ・ギブン・サンデー』(99)

「無駄に生きるな、熱く死ね」

映画がダメダメだったので、褒めるひとは、このコピーだけ褒めた。

(8)『チョコレート』(2001)

「たかが愛の、代用品。」

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苦い恋愛のにおいが、ぷんぷんしてくる。

(9)『誰も知らない』(2004)

「生きているのは、おとなだけですか」

主題歌も、えがった。




(10)『ニキータ』(90…トップ画像)

「泣き虫の殺し屋、ニキータ。」

これで、期待値がグンと上がった。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(180)』

初体験 リッジモント・ハイ(180)

映画小僧を自称しているわけだから、あらためて主張しなくとも分かってもらえている・・・とは思うが、映画館が好きだ。

かかっている映画とは無関係で、あの空間そのものが好き。
たぶん、この世で最も落ち着ける、それでいて興奮も出来る場所なんだろう、自分にとって。

シネコン時代が到来し、ほとんどの映画館が清潔になった。
けれども敢えていうが、清潔とはいえない昭和な映画館でさえ好きだった。
というか10代のころの自分は、映画館とは「そういうものだ」と思っていた。

清潔である必要がないところ、と。

極端にいえば、、、の話だからね。

映画全体の動員数が増加傾向にあるのは、識者がいうとおりシネコンの影響によるものだと思われる。

最新システムであれば行列に並ぶ必要がないし、絶対に「座って」鑑賞することが出来るし、しかも清潔。


そうである必要性はないが。
劇場ごとの個性というものはなくなり、悪くいえば建売住宅のようになった。

牛丼業界が子どもや若い女子を取り込むために、「ファミレス化した」ことに似ているかもしれない。

それで景気がよくなったんだ、繰り返すが、それ自体についてナンヤカンヤいうつもりはないよ。


ライムスター宇多丸が『アウトレイジビヨンド』(2012)評で語っているように、柄の悪い客なんか、ふつうの映画? だけを観ているかぎり遭遇しない世の中にもなったし。





それでも。
個性的な映画ファンが集まる個性的な映画館が、減少傾向にあるのは、やっぱり寂しい・・・と、場末の映画館から社会を人生を学んだ昭和な映画小僧は思っちゃうわけですよ。


何度も書いてきたが、生まれて初めてのアルバイトは映画館の映写技師だった。
「技」師なわけだから技術が要る、そう名乗るには経験が足りないというのであれば、技師「見習い」といっておこう。

その映画館『清流』で働き始めたころの話は、「初めてのアルバイト」というテーマにして、すでに本連載で取り上げている。
が、語りたいエピソードはまだいくつもあって、だから今回は特別篇として3~4日に分け思う存分語ってみたいと思う。


『清流』は、特別個性的な映画館だったわけではない。

地方の、昭和の、映画館らしい映画館というか。

スクリーンはふたつ、ともに座席数は300前後と記憶する。

外国映画と日本映画をバランスよく取り入れ、1年間通い続ければ、その年の話題作の「ある程度」をおさえることが出来る、ありがたい場所だった。

自分はここで初めての映画館体験(=82年の『アニー』)をし、ここで成龍と出会い、ここでスピルバーグを知り、ここで映画の魔力に取り憑かれた。


90年、4月28日―。
銃に対するフェティシズム描写が光る米映画、『ブルースチール』が公開。
(監督は、のちに『ハート・ロッカー』(2008)を撮ることになる、キャスリーン・ビグロー女史)

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自分は『清流』で初日にこの映画を観て、その帰りに「バイト募集」の貼り紙を見た。

その直後、売店のおばちゃんに「すいません、アルバイトしたいのですが…」と声をかけたのだった。


「―あら、よく見るおにいちゃんじゃない」
「覚えてくれているんですか」
「だって、たぶんここでかかっている映画、全部観にきてくれているでしょう」
「えぇ、まぁ」
「あの紙、ずっと貼ってあったけど、どうして急に働きたくなったの?」
「えっ、前から貼ってあったんですか?」
「(笑う)映画に夢中で、気づかなかったのねぇ」


つづく。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(181)』

初体験 リッジモント・ハイ(181)

接客業に向いている―と自他ともに評する現在では、自分でも信じられないが・・・

高1のころの自分は、まだ肥満児であり、


※きもちわりーな笑笑

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自分に自信もなかったのだろう、とても内気で客に対し「いらっしゃいませ」を発することも自然に出来ない、100%接客業に不向きな男だった。
(じゃあ現在の自分に自信があるのかと問われれば、ムダにある。だから問題なんだけどね!笑)


自分と同時期に、映画館『清流』でアルバイトを始めた同級生Aくんが居た。
ふつうにハンサム? な子である。

見た目も性格も正反対の高校生ふたり・・・支配人の新名さんは、それぞれチケットカウンター・売店と映写室の体験アルバイトをさせたうえでこういった、

「Aくんはチケット、売店専門ね。牧野くんは映写で」

いや、映写室に憧れていたから「願ったり!」だったのだが、なんだか知らないが「ちょっとだけ」傷ついた。

自覚はしていたものの、他者からそう評価されるとねぇ、まぁトシゴロのオトコノコですから。


そんな風にして、映画館アルバイトは始まった。

新名さんは当時50代真ん中、脚は悪かったが、よく酒を呑みよく飯を喰う健康的なひと。
暇を見つけては脚本を書き、「いつかきっと…」と思いつづけている自分と同種の映画小僧だった。

いや訂正。
同種ではないな、かつてこんなことがあったから。

「―ねぇ新名さん、『稲村ジェーン』なんか流さないで、武の新作を流しましょうよ。タイトル、よく分かんないけど」

桑田佳祐の初監督作品、『稲村ジェーン』の公開が90年の9月8日。
北野武の監督第2作、『3-4X10月』の公開が90年の9月15日。

前者は東宝作品で後者は松竹作品、異業種の監督による映画対決として、当時は大きな話題になっていた。

結果からいうと、
興行的には『稲村ジェーン』の圧勝、しかし批評的には『3-4X10月』の圧勝。

もう少し詳しくいうと・・・

自分はバイトの給料で前橋の劇場まで『3-4X10月』を観に行った、
土曜の昼興行だというのに観客は5人しか居なかった、
しかし、これぞ映画だという体験をして心底感動した、
ビートたけしの芸風は「それほど…」だったはずなのに、映画監督・武の演出術に唸り、タダモノではないと畏怖の念さえ抱くようになった。

翻って『稲村ジェーン』は『清流』で公開され、1週目も、2週目に入っても客足は好調だった、
自分も初日のバイト終わりに観させてもらったが、ひどく退屈で早く終わってほしいと思うほどだった。

もっといえば、桑田佳祐の処女監督作品を褒めた映画ファンは「おそらく」皆無だった。
(ちなみに現時点における、自分のワーストワンの映画として君臨をつづけている。おめでとう!!)


『稲村ジェーン』の評判の悪さは、だいぶ前から映画関係者の耳には届いていた。
群馬の、場末の映画館でさえも「その情報」は掴んでいたはず。

だから自分は新名さんにいったんだ、「『3-4X10月』を流すべきだ」って。

しかし新名さんは、北野武の傑作に見向きもしなかった。

「いや、秋は『稲村ジェーン』一本でいく」
「なんで、ですか。新名さんも、つまらないだろうって予想しているんでしょう」
「…してるよ、そりゃあ」
「じゃあ、なんで」
「金にならんのよ、武の映画は」

絶句してしまった。


『稲村ジェーン』、楽日―。

ポスターの貼り替えを手伝っていると、新名さんが笑いながらこういった。

「―おつかれさん。飯でも食いにいくか?」
「あ、はい」
「好きなもん、奢ってやるよ」
「え、いいんですか」

「つまらん映画を1ヶ月も映写したお前を、労わってやるよ」
「えっ」
「俺だって武の映画を応援したいけどな」

新名さんは、ここで真顔になった。

「きょうの奢りは、結局のところ、桑田佳祐のおかげなんだよ」
「………」


ハッとした。

映画はまちがいなくアートだとは思うが、それだけでは成り立たない。

そう、「映画だって商売」という視点が抜け落ちていたことに気づいた、16歳の秋だったのだ。





つづく。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(182)』

初体験 リッジモント・ハイ(182)

自分が地元の映画館『清流』でアルバイトしていた期間は、高校1年の春から3年の秋までの2年と半年間くらい。
90年代前半であり、出来上がったばかりの北米スタイル「シネコン」が上陸する前夜、、、と解釈してもらえれば分かり易いだろうか。

それでも場末の映画館は経営が厳しく、

「いまはダメだ、80年代はアルバイトにも賞与を出せていたんだけどなぁ」
「80年代より、70年代のほうがすごかった。みんな学校をサボって映画を観に来ていた」

などと、支配人・新名さんは溜息交じりに話してくれた。


当時の宣伝方法は、新聞チラシとポスターのみ。
自分の仕事は、新名さん不在時のみ映写担当、それ以外は市外への「ポスター貼り」だった。

大きな段ボール紙にポスターを貼り、その下にタイムテーブルをくっつける。
目立つようにと端をピンクの塗料で塗り、完成したそれを電柱に括りつけるのだ。

90年代なかばに社会問題となったのは、電柱や電話ボックスに貼りつけられるピンクビラ・不動産チラシだった。
現在では条例によってほとんどの市がクリーン化に成功したが、一時期はえげつなかったよね。

そこらへんの問題は、はっきりいって「ド田舎」には関係ない。
限度というものをわきまえているのか、放っておいても「えげつない状態」にはならない、だから持ち主の東電・NTTが抗議してくることもなかった。

でっかいポスターを抱え、電車に乗る。
舘林から太田、佐野、高崎、前橋へ。

あんまり仕事という実感はなかったが、楽しくもなかった。
だって自分は、映写室に閉じこもって映写だけをしたかったんだもの。


自分が映写を担当した映画を、いくつか挙げてみよう。
それだけで、どんな時代であったかを想像してもらえるだろうから。

『フィールド・オブ・ドリームス』(90)
『トータル・リコール』(90)
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPartIII』(90)
『ダイ・ハード2』(90)

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まだスピルバーグ・ブランドが健在で、ケビン・コスナーが頭角を現し、
CGということばが一般的ではなく、代わりに「SFX映画」というものが大流行していた時代というわけ。

邦画では、クッソつまらないが小島聖が可愛かった『タスマニア物語』(90)を映写した。


「あの時代はよかった…」と呟きがちな新名さんであったが、営業努力も怠っていなかった。

動員数を増やすために、いろんなアイデアを考え、それを実行していた。

たとえばカップルシート。
肘掛けを排し、上等なソファを設置してみる。

しかし、そこに座る「勇気あるカップル」はほとんど居なかった。

逆に目立ってしまうので、恥ずかしがりやの多い群馬県では無理だった、、、ということか。

たとえば特別割引。

山田洋次の『息子』(91)を上映した際、家族で鑑賞すれば「ひとり分は無料」という企画を展開した。

そこそこの反響はあったものの、「その後」につながるようなことはなかった。


あるとき、新名さんは映写室にやってきて、自分に頭を下げてこういった。

「―牧野、悪いけど、今月の給料、分割にしていいかな?」


つづく。





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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(183)』

初体験 リッジモント・ハイ(183)

自分の記憶が正しければ、映画館アルバイトの時給は720円だった。

現在の群馬県の最低賃金が737円だそうで、
90年代はもっと低かったはずだから、まぁ仕事内容を考えれば妥当ということか。

映画はタダで観ることが出来たので、その役得を時給に充てれば実質850円くらいになるかもしれない。

イナカッペの高校生には、それで充分だった。

平日は学校が終わって18時から終映まで、土日は9時から終映まで。

だいたい、月で7~8万円くらい稼いだ。
(ときどき学校サボって働かせてもらっていたしね)

目標があったんだ、8mmフィルムカメラと、8mmフィルム映写機、そしてワープロを揃えるっていう。

ワープロで脚本を書き、8mmで映画を撮って自分で流す・・・いかにも映画小僧でしょう。
だから夏休みはカセギドキ、友達とも遊ばず、ひたすらアルバイトに精を出した。
(そもそも友達が居なかったという話もある)

大雑把に計算しても、8月の給料は18万円を超えるはず。
8mmだけじゃなく、エロビデオも何本か買おうかな―そんなことを考えながら、ニタニタしながら映写をしていると、新名さんが深刻な顔で「給料の支払いを分割にしてくれ」と頼み込んできた。

「―分かってると思うけど、不入りがひどくてね」
「…はい」
「正直いうと、2ヶ月に分けるというのもキツい」
「…どういうことですか?」
「3ヶ月に分けるというのが、俺の希望なんだが…」
「…」
「カメラ買いたがっているの知っているのにな、すまん」
「…」
「その代わり、俺のビデオコレクションから、好きなものを持っていってくれ」
「…」

NOといえる雰囲気ではなかった、とっても気の毒で。


不入りは、映写室の小窓から覗く客席を見て、自分も実感していたことである。

作品がダメだったわけではない。

たけしが「14対15の野球の試合見てるようで、バカにゃピッタリのアクション物だ」と激賞? した『ダイ・ハード2』(90…トップ画像)でさえ、土日でも満席にならない。
土日がダメってことは当然、平日はガラガラで。

ひとりかふたりの観客のために、映写機を動かす・・・そんな状況では、確実に売り上げよりも光熱費や人件費のほうが高かったはずだもの。


それでも『清流』は、自分がアルバイトを辞めて高校を卒業し、上京して以降もしばらくは「持ち堪えた」。

たぶん、新しいアルバイトは雇わなかったはずである。

新名さんが映写、自分が小さいころから働いていたおばちゃんが売店を担当すれば、事足りたであろうから。


96年、群馬出身の映画監督・小栗康平による『眠る男』が公開された。
県が出資したことでも話題となり、県民は特別料金で鑑賞することが出来た。

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『清流』が、久し振りに満席になったそうである。
(ただ静謐な作品ゆえ、観客の大半が寝入ってしまったそうだが…)

『眠る男』の上映が終了してまもなく、『清流』は閉館した。


じつは『眠る男』上映時、自分は東京から『清流』に電話をかけている。

「―はい、『清流』です」

すぐに、新名さんの声だと分かった。

「すいません、『眠る男』の上映時間を知りたいんですけど」
「先週までは3回上映だったのですが、今週からは夜7時の1回上映となっております」
「あ、そうですか、ありがとうございます」

なぜ名乗らなかったのか、自分でも疑問だが、新名さんの声を聞いて、近過去が鮮やかに蘇り、なんとなくセンチな気分になった20歳の秋だった―。


おわり。





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明日のコラムは・・・

『コンクリにポスター』

コンクリにポスター

※きょうは、画像まつり※

シンプルに保てない、
断捨離とか知らない、
沢山モノがある状態にして、部屋を飾り立てることが好きで。

その仕上げが、ポスターであると。


専門の店でもないのに、切らすことがないよう在庫まで用意しているポスターはふたつ。

トップ画像の『タクシードライバー』と、モハメド・アリ。

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そんなわけで、ポスターが好きだ。

ガキのころからそうだった。


※20歳のころの部屋…まだすっきりしているほうだね

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※27歳ぐらいだべか…ちょうどトラビスと同い年のころ、部屋はこんな感じだった。病んでるねぇ。銃を買える環境になくて、えがった笑

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ただ、団地族になって困ることがあって。

壁がコンクリなんだよね。

画鋲で留めることが出来ない。

それでも入居したてのころは頑張って、両面テープを駆使してベタベタやり始めた。

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バカだねぇ、あとさき考えずに。

両面テープでやってしまったら剥がすの難儀だし、そりゃ100均ショップとかで「シールはがし」のスプレーとかは売っているけれども、ポスターの貼り替えのたびにそんなことやっていたら時間を要してしょうがない・・・ということに気づいたのは、団地族になってから3年くらい経ってからのことだった。

それ以降、ポスターを剥がすのが怖くなって、貼り替えるのはカレンダーくらいになった。(貼り替え。ではなく、掛け替え。かな)


コンクリ壁の劣化を防ぐことが出来る。
なにより、時間のムダがなくなった。

・・・のかもしれないが、正直ウズウズしている。

ポスター変えたい病を患い、これは精神衛生上よくないんじゃないか、、、とまで思ったり。


まぁでも。
これを理由にして引っ越しを考えるようになったとしたら、それはほんとうにビョーキだ。

だから耐えることにした。

・・・・・。

ふぅ。
おとなになるって、たいへんなんだなぁ苦笑

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明日のコラムは・・・

『俳優別10傑 海外「は行」篇(2)』

俳優別10傑 海外「は行」篇(2)

~ハリソン・フォードのキャリア10傑~

ヒーローを演じつづけてきたハリソンさんも、すでに74歳。

愛情をこめて「おじいちゃん」呼ばわりしていい年齢、それで自家用機を自分で操縦しちゃうんだから「スーパーおじいちゃん」というのが正しい。

「スーパー」がつくんだもん、モテて当然で、夫人は23歳下のキャリスタ・フロックハート。
ちなみに前妻は脚本家のメリッサ・マシスンであり、ヒトサマのパートナーについてアレコレいう資格はないけれど、個人的には、こっちのカップルのほうが魅力的でした。


キャリア10傑は、以下のとおりです。
シリーズ物が多いので、そのあたりで少し悩みましたね。


(1)『ブレードランナー』(82)

ハリソン自身は、じつはこの映画が嫌いなんだとか。

気持ちは分からないではないが、荻先生のいうとおりで、この映画が果たした功績は計り知れない。




(2)『逃亡者』(93)

長~いテレビシリーズを、よくコンパクトにまとめた。

万人に支持されるというのは、こういう映画を指すのだと思われる。

(3)『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』(80)

炭素冷凍されちゃうけど!!

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(4)『刑事ジョン・ブック 目撃者』(85)

この映画でアーミッシュを知った日本人は、すごく多いと思う。

でも邦題はサイアクだ。

(5)『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)

誰が観ても楽しめる。

小さなインディ、キー・ホイ・クァンにも注目してほしい。

(6)『今そこにある危機』(94)

ジャック・ライアンのシリーズでは、物語が最も複雑。

けれどもダイナミズムに溢れた演出が光り、俳優たちも救われた。
これは監督のおかげでしょう。

(7)『フランティック』(88)

オチがどうとか覚えていないサスペンスだが、とにもかくにも、エマニュエル・セニエの色気。

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(8)『アメリカン・グラフィティ』(73)

チョイ役でも、ビッグインパクト。

(9)『ワーキング・ガール』(88)

メラニー・グリフィスが、とってもチャーミング。

ハリソンって、共演女優が最も輝いていたころの相手役であることも多い。


※時代のせいもあるだろうが・・・予告編の日本語テロップが、逆に性差別的かと





(10)『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)

レイアのキャリー・フィッシャーと同様、出てくるだけで感慨深かった。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(173)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(173)

ご「にん」→「にん」しん(妊娠)

「I am pregnant」

ハリウッド映画で、よく聞く台詞。

「わたしは妊娠している」は、ひょっとしたら「You are under arrest」(お前を逮捕する)と同じくらいの頻度で聞いているかもしれない。

ちょっとオーバーな気もするが、物語を動かす一大要素として有効と捉えられているから、この展開が多用されているのだともいえる。


「出来ちゃった婚」ということばが一般化して久しいが、めでたいことなのに「それはちょっとなぁ…」みたいな空気が流れることがあり、正直、なにをそんな小さなことにこだわってんの? とは思う。

順序が逆―といいたいのだろうけれど、順序がアベコベで、もっと深刻なことなんていくらでもある。
ヒトコト、「おめでとう!」といってやればいいじゃないか。


さて映画のなかにおける「妊娠したの」という告白で、忘れられない作品がふたつある。

『ザ・ロック』(96)の、前半部分で告白する「妊娠したの」は、ユーモラスな空気が流れていて面白い。

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グッドスピード「いまは爆弾も宅配便で届けられる時代だ。こんな世の中に生まれてくる子は不憫でならないね」
カーラ「…」
グッドスピード「ごめん。つまらない愚痴だ。君の話は?」
カーラ「妊娠したの」
グッドスピード「なんだって?」
カーラ「妊娠したの」
グッドスピード「わーお!」
カーラ「わーお! それだけ?」
グッドスピード「めでたいことだよな…」
カーラ「でもあなたは、さっき、こんな世の中に生まれてくる子は不憫でならない…っていった」
グッドスピード「それは、あのときの感情だ」
カーラ「あのときって、ついさっきの話よ!」

このあと、カーラのほうからプロポーズするというわけ。


『ザ・ロック』のユーモアが微塵も感じられないのが、『セブン』(95…トップ画像)のグウィネス・パルトロー。

妊娠している彼女だが、旦那(ブラッド・ピット)が「喧嘩してまで」赴任してきたこの地で産むことには消極的。

犯罪多発地域だから。

でも、子どもがほしい。

その思いを、旦那の相棒であるモーガン・フリーマンに吐露するシーン。

「―もし産まないなら、このことは旦那には内緒にしておけ。もし産むのであれば、子どもを、思いっきり甘えさせてやれ」


これを聞いたパルトローのクシャッとする顔が、なんともいえない余韻を残す。





男と女、その数だけドラマがあるってことでしょう、前述したように、やっぱり「物語を動かす一大要素として有効」なんだよね。


その数ヶ月後、新しい命がこの世に誕生する。

それを捉えた描写でいうと、日本のドキュメンタリー『極私的エロス 恋歌1974』(74)が最も鮮烈だと思う。

かつての恋人の出産―しかも、別の男とのあいだに生まれる子―を捉えようとする監督、原一男の「どうかしている度」がマックスで、観ていて圧倒される。

撮る/撮られる関係性を追い続ける原一男の面目躍如といえばそうだが、自分だったら出来ないだろうなぁ、、、と思わせてくれる「濃度」なのである。


あすのしりとりは・・・
にん「しん」→「しん」ぱしー。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(174)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(174)

にん「しん」→「しん」めとりー

表現分野におけるシンメトリー(symmetry)とは、左右対称の様式美を指す。

物理学的にいうと「よく分からん」ので、そのまま放っておくことにしようか。

結局のところ、どういう状態なのか―それを説明するには、キューブリックの映画を観てもらうのが手っ取り早い。

こんなのもあれば、

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こんなのも、ある。

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たしかに様式「美」だが、なんだか怖くもあったり。


キューブリックの映画は難解と評される・・・割には、映画少年のほとんどが10代後半、遅くても20代までには「きちんと」クリアしていくでしょう、
ゴダールやタルコフスキーとちがって。

だからそれは、キューブリックがやっていたことが「目に刺激的」だから、、、だったんじゃないかって思うんだよね。


現役の映画監督では、ウェス・アンダーソンが積極的にシンメトリーの構図を作ることで知られる。

それでも専門的に過ぎる、、、というのであれば、ジャン=ピエール・ジュネの『アメリ』(2001)を観返してほしい。
あの映画にも、数多くのシンメトリーが登場するから。

※ポスターも、そうだった

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「映画小僧あるある」でいえば、監督志望の子がカメラを持ち始めたころに、まず試すのが「めまいショット」(各自調べてね)であり、
2~3本の短編を経過し、少し慣れてきたところで試すのがシンメトリーだろう。

じつは古典的な手法ではあるのだが、いざ撮ろうとすると難しい。
いや撮ること自体は難しくないのだけれど、その映像が不自然にならないように表現することが難しいっていうか。

狙い過ぎというものは、えてして「さむくなりがち」だし。

じゃあキューブリックの映像は自然なのかというと、そんなことはない。

完全に狙っているのだが、あまりにも堂々としているので、逆に? クールに見えるっていうね。

映画小僧はそこを目指す、しかしなぜだかキューブリックのようにはいかないのだ。





さて、このシンメトリーの遊びを音楽アルバムの曲順に取り入れたひとが居る。

椎名林檎ちゃんだ。

真ん中の曲を中心に、文字数が同じでしょう。

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これだって、ひとによっては「さむい」と感じるだろう。

私見だと「ぎりぎり、セーフ。」だと思っているのだが。


なにがいいたいかっていうと、やっぱり表現って難しいよねと。

「寒い」とか「恥ずかしい」とかいわれても気にせず、やりたいことをやればいいとは思うが、表現するひとって基本は繊細ですからね。


次回のしりとりは・・・
しんめと「りー」→「りー」とんぷそん。

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明日のコラムは・・・

『恐縮です。』
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