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トイレットペーパーマン

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この夏のあれやこれやを、短文の日記形式で―。

某日―。
コミックマーケットの取材で、東京ビッグサイトに行く。

あるサークルさんたちの取材がメイン、でも個人的な楽しみはコスプレをしているひとたちを拝むことで、休憩時間は短かったけど堪能した。







ウチのハニーはコスプレするの好きだけど、自分は専ら見る専門。

42年の人生で、いちどしかやったことないんじゃないかな。

高校の文化祭で、『キン肉マン』の便器マンからアイデアをもらい、



トイレットペーパーマンに扮した。

なんのことはない、パンツ一丁になって、身体にトイレットペーパーを巻きつけるだけ。

男子には評判よかったが、当然、女子には「居なかったこと」にされた。

悪かったな、その程度の男なんだよ。


某日―。
歯医者さんで、抜歯する。

抜歯は、たぶん初めてじゃないが、その場で「抜く」といわれたため、その後の予定が大きく狂った。

だってアルコール禁止っていうのだもの。

骨折しても「沁みるぜ…」といいながら呑むことをやめなかった飲兵衛にとっては、つらい1日になった。

でもすぐに寝て、起きて、まだ24時間は経過していなかったが「いちど寝たからOKっしょ?」と自分に優しく解釈し、ビールをおいしくいただいたのである。


某日―。
五輪と甲子園のせいで、原稿を落としそうになる。

ふたつとも興味のない先輩ライターから、「牧野の場合、柔道やレスリングを熱心に観るのは分かるけど、よくほかの競技も熱くなれるね」と評される。

「賭ければ、どの競技も熱く観戦出来ますよ」
「あ! 賭博!? いけないんだ~!!」

いえいえ。

市井の民のカケゴトですから、負けたものが勝ったものに飯を奢るだけなので、無問題なんですわ。

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「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合」は、賭博罪にはあたらない(刑法185条ただし書)

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とはいえ。

一昨日、その賭けの清算? をしたのだが、叙々苑で「好きなだけ喰っていい」だからね。

なかなかに、財布にダメージの残る賭けであった・・・涙





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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(338)役所広司』

にっぽん男優列伝(338)役所広司

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56年1月1日生まれ、60歳。
長崎出身。

公式サイト


ビートたけしは80年代の日本映画界を指し、「緒方拳だらけ」といいました。

たしかに当たっていますね、それでいうと90年代後半は「役所広司(やくしょ・こうじ)だらけ」となるかもしれません。

自分が最も劇場に足を運んでいた時期だったのですが、ややオーバーにいえば、観に行く日本映画のすべてに役所さんが出ていた、、、ような気さえします。

そのくらい、引っ張りだこでした。

作品の質と興行成績が追いついていなかった時代を経て、現在では日本映画を代表する存在に。

硬軟自在ですが、このひとは「深刻であればあるほど、輝く」俳優さんかと。

だから自分のなかでの最高傑作は、これなんです。




<経歴>

無名塾(仲代達矢・主宰)出身。

公務員=役所勤めを経てのデビューだったことから「役所」という芸名にした―というのは、有名な話ですよね。

映画俳優デビュー作は、79年の『闇の狩人』。
翌年、NHKの連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』で、テレビデビューも果たす・・・って、観ていたはずなんですけれど、ぜんぜん覚えていないなぁ。

『鬼龍院花子の生涯』(82)、『ひめゆりの塔』(82)、『遠野物語』(82)。

85年―伊丹十三の代表作、『タンポポ』で「白服の男」を好演する。

演技がどうこうというのは分かりませんでしたが、インパクト充分なキャラクターでした。


本来であればここでブレイク・・・してもよさそうでしたが、そうはなりません。

『アナザー・ウェイ ―D機関情報―』(88)で初主演を飾り、
『オーロラの下で』(90)や『極東黒社会』(93)などで熱演するも、なかなか結果がついてこない。

転機は、95年。
日系ペルー人のタクシー運転手に扮した『KAMIKAZE TAXI』(95)がカルト的な人気を博し、映画関係者はもちろん、受け手のほうでも「役所さんは、いい」といった空気が出来上がっていきます。





役所さんのよいところは、メジャーとマイナーを何度も何度も器用に往来出来てしまうところ。

だから『Shall we ダンス?』(96)が大ヒットした年に、『眠る男』(96)のようなアート志向の強い作品にも主演し、

さらにさらに、『シャブ極道』(96)のような映倫を怒らせた問題作にも出るのです。




『失楽園』(97)、
(イマヘイにはもっとすごい作品があるのに、、、という思いから)パルムドール受賞を素直に喜べなかった『うなぎ』(97)、
『バウンス Ko GALS』(97)、
黒沢清の本領発揮、ほんとうに怖かった『CURE』(97)、
現代の『砂の器』を目指したであろう『絆 ―きずな―』(98)、
『大往生』(98)、『たどんとちくわ』(98)、『ニンゲン合格』(99)、『金融腐食列島 呪縛』(99)。

黒沢清の念願の企画も、役所さんの人気のおかげで撮れたかもしれない『カリスマ』(2000)、
『どら平太』(2000)、前述した最高傑作『EUREKA』(2001)、
『回路』(2001)、『降霊』(2001)、『赤い橋の下のぬるい水』(2001)、
佐々淳行を演じた『突入せよ! あさま山荘事件』(2002)、『ドッペルゲンガー』(2003)、『油断大敵』(2004)、『東京原発』(2004)、『笑の大学』(2004)。
『レイクサイド マーダーケース』(2005)、『ローレライ』(2005)、
ハリウッド進出を果たした『SAYURI』(2005)、
『THE 有頂天ホテル』(2006)、『それでもボクはやってない』(2007)、『叫』(2007)、『アルゼンチンババア』(2007)、『バベル』(2007)、『パコと魔法の絵本』(2008)、『トウキョウソナタ』(2008)、『ゼラチンシルバーLOVE』(2009)、『劒岳 点の記』(2009)・・・と、2000年代も好調のまま終わる。

2009年には『ガマの油』で監督業にも挑戦し、ある一定の水準を「きちんと」クリア・・・と自分は思っているので、第2作を期待しているのですけれど、まだですかね??


『十三人の刺客』(2010)、『最後の忠臣蔵』(2010)、『一命』(2011)、
山本五十六を力演した『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2011)、
『キツツキと雨』(2012)、『わが母の記』(2012)、『終の信託』(2012)、『清須会議』(2013)、『渇き。』(2014)、『蜩ノ記』(2014)、『日本のいちばん長い日』(2015)。

最新作は、徳川家康を演じる『関ヶ原』(17年公開予定)。


そうそう、大和ハウスのCMも面白いですね。
顔がでかいという意味ではなく、まぁでかいのですけれど、顔面力、、、みたいなものがあるんだなぁと、CMからでも伝わってきます。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(339)矢崎滋』

にっぽん男優列伝(339)矢崎滋

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47年9月2日生まれ、68歳。
東京出身。

だいぶあとになって知ったことですが・・・
俳優・矢崎滋(やざき・しげる)さんを知る前に、自分は、矢崎さんのお父さんに「無意識に」触れていました。

矢崎源九郎というひとは、アンデルセンの童話を翻訳していたからです。



驚きましたねぇ。
そんな父親の鋭い言語感覚に畏怖にちかい感覚を抱いた矢崎さんは、父親と同じ世界を志すか迷った時期もあったといいいます。
ただ、あまりにも父親が天才に過ぎて、諦めたのだとか。(それでも後年、マイケル・ケインによる演技論の翻訳をしたこともあります)




舞台とテレビの印象が強く、実際、映画のキャリアは少ないですが、個人的には『眠らない街 新宿鮫』(93)の演技が印象的ですね。

「―たった5年か。ひとごろしの道具を作って」

鮫島(真田広之)の同僚を演じ、物語に説得力を与えていました。


※こんなに若いころから、このCMやっていたのか~




<経歴>

東京大学(!)文学部英文学科を中退。

68年に劇団四季に入団、基礎から演技を学ぶ。

顔は「ややコミカル系」ですが、「実際に居そう」ということで、刑事役が多いです。
なんとなく、分かりますよね。


映画俳優デビュー作は、藤田敏八が監督した77年の『横須賀男狩り 少女・悦楽』。

それにしても。
このころのピンク映画のタイトルは、救いがないほどに「ド」直球で、かえって清々しいですよねぇ。


『希望ヶ丘夫婦戦争』(79)、『夜叉ヶ池』(79)、
『おさな妻』(80)、『ひめゆりの塔』(82)、『魚影の群れ』(83)、『ときめきに死す』(84)、 
『ミンボーの女』(92)、『手紙』(2002)、『ウィニング・パス』(2003)。

そう、主な映画キャリアは、この程度。

でも。
これ以上の映画キャリアを築いていても、映画ファンに知られていない俳優さんが居ます。

翻って。
矢崎さんは、「この程度」でありながら、ほとんどの映画ファンに名が通っていますよね。


テレビドラマやCMでの認知度によるもの―なのかもしれませんが、もう少しスクリーンに登場してほしいなぁ、、、と思っています。


次回のにっぽん男優列伝は、八嶋智人さんから。

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明日のコラムは・・・

『黒くなれ! + 8月コラムの目次』

黒くなれ! + 8月コラムの目次

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チャリダーなので、夏のあいだは、ふつうに日常生活を送っているだけで肌が黒くなる。

ただ今年は、それほど黒くならなかった。

美白? を気にして、日焼け止めを使っているわけでもなく。
チャリ運動をサボって、電車を多用したわけでもなく。

これじゃあチャリダーとしての自尊心が傷つくな、、、と思って、わざわざ日中に肌を最大限に? 露出して散歩などをしてみたが、それでも中途半端にしか日焼けしない。

そうして、夏は終わった。

・・・なぜなんだろう。

だからといって、日焼けサロンに行ってまで黒くなりたくないしね。


で、考えてみた。
10年前の自分は、町田から千代田区の竹橋まで「毎日」チャリ通勤していた。

片道20km超だったので、2日で黒焦げに。

現在は取材地によってはそれ以上の距離を走るが、それは週に1度程度だし、そういう日にかぎって天気が悪かった。

そうか、たぶん「たまたま」である。


だから来夏はきっと、黒焦げになるだろう。

女子は白ければ白いほどいいが、キッタネー男子は汚れ度? をカバー出来るから、黒いほうがいい。

そう思っているので、もう失敗しないぞ!! そう固く誓った初秋の晩である。

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※現時点における、本年の良質映画

(新規)

『イレブン・ミニッツ』
『後妻業の女』

(鑑賞順)

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ホワイト・ゴッド』
『クリード チャンプを継ぐ男』
『ハッピーアワー』
『友達のパパが好き』
『神様なんかくそくらえ』
『イット・フォローズ』
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『最愛の子』
『ザ・ウォーク』
『サウルの息子』
『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』
『オデッセイ』
『不屈の男 アンブロークン』
『キャロル』
『ヘイトフルエイト』
『ロブスター』
『家族はつらいよ』
『背徳の王宮』
『マジカル・ガール』
『ちはやふる ―上の句―』
『リップヴァンウィンクルの花嫁』
『蜜のあわれ』
『ルーム』
『無伴奏』
『LOVE【3D】』
『レヴェナント:蘇えりし者』
『モヒカン故郷に帰る』
『オマールの壁』
『スポットライト 世紀のスクープ』
『さざなみ』
『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』
『アイアムアヒーロー』
『殿、利息でござる』
『ディストラクション・ベイビーズ』
『ちはやふる ―下の句―』
『64 ロクヨン 前半』
『ヒメアノ~ル』
『神様メール』
『サウスポー』
『FAKE』
『シチズンフォー スノーデンの暴露』
『エクス・マキナ』
『裸足の季節』
『葛城事件』
『帰ってきたヒトラー』
『日本で一番悪い奴ら』
『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』
『セトウツミ』
『疑惑のチャンピオン』
『ブルックリン』
『AMY エイミー』
『太陽の蓋』
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
『シン・ゴジラ』

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【今月のスケジュール】

★本日・・・黒くなれ! + 8月コラムの目次
☆2日・・・勝てる曲
★3日・・・最初から、「わ」かよ!!
☆4日・・・ぬいぐるまーZ
★5日・・・喧嘩マッチは古いのか

~ロンド形式連載~

(1)にっぽん男優列伝・・・月6~7回。八嶋智人さんから。
(2)初体験 リッジモント・ハイ・・・週1~2回
(3)シネマしりとり「薀蓄篇」・・・週1回
(4)俳優別10傑・・・月2回

では皆さん、お楽しみに。

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~8月度のコラム一覧~

1日…塩(潮)好き + 7月コラムの目次
2日…愛に関する五百通の手紙
3日…creature
4日…大理石のうんち
5日…vacation、あるいはholiday
6日…俳優別10傑 海外「ま行」篇(1)
7日…アクメの演技
8日…それで、いいや…。
9日…シネマしりとり「薀蓄篇」(175)

10日…シネマしりとり「薀蓄篇」(176)
11日…丸め!!
12日…初体験 リッジモント・ハイ(188)
13日…初体験 リッジモント・ハイ(189)
14日…Hey、 Judo
15日…失、神。
16日…にっぽん男優列伝(335)森山未來
17日…にっぽん男優列伝(336)モロ師岡
18日…にっぽん男優列伝(337)柳楽優弥
19日…監督って、何者かね

20日…形から入る
21日…シネマしりとり「薀蓄篇」(177)
22日…シネマしりとり「薀蓄篇」(178)
23日…Boys Don’t Cry
24日…初体験 リッジモント・ハイ(190)
25日…初体験 リッジモント・ハイ(191)
26日…初体験 リッジモント・ハイ(192)
27日…ゴジ圧勝
28日…鮮、烈。
29日…トイレットペーパーマン
30日…にっぽん男優列伝(338)役所広司
31日…にっぽん男優列伝(339)矢崎滋

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明日のコラムは・・・

『勝てる曲』

勝てる曲

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一昨日、プロボクシングのテレビ中継があった。

いつごろからだろう・・・
この日もだったが、ディレイ放送(録画放送)というのも影響しているのだろう、入場シーンをカットすることが多くなった。

ライブ中継でさえ入場シーンを映さず、いきなり試合がスタート! なんてこともある。

試合への期待値が高いほど入場シーンはワクワクドキドキするものだし、また、実況担当の腕の見せ所のはずなのに。


さて。
入場曲はファイターにとって「俺は(私は)勝てる」という自己暗示の意味もあり、またそれは受け手にとっても同様で、ヒイキのファイターがいつもの曲で入場するだけで「お、きょうも勝つだろうな」という思いを抱かせてくれる。

ヒョードル(トップ画像)が、まさにそうだった。
悪いけど、現役復帰した現在の曲を聞いてもワクワク感はなく、「きょうも勝つだろうな」とも思わせてくれない。

その点、青木真也はずっと『バカサバイバー』なので、彼の人間性がいかに「イタい」感じでも、とりあえず勝つだろうなとは思える。





常に人気の入場曲は、やっぱり『ロッキー』シリーズ(76~)のテーマ曲だが、
少し前までは、エミネムの『Lose Yourself』も人気があり、これは納得。




最近の女子ファイターに人気なのはケイティ・ペリーで、この曲は柔道の世界選手権などにも使用されている。





例外も、居るには居る。
みんないうことだけれど、C-C-Bを選曲してしまう内藤大助の超絶的センスには、ボクシングの見巧者でさえ悶絶したのではないだろうか。

それでもまぁ、きちんとした結果を出していたんだ、内藤さんにとっては「ロマンティックを止まらなく」させることが、勝利の方程式だったのだろう。

だから、だね。
テレビで入場シーンがカットされてしまうと、こういう楽しい話も展開出来なくなってしまうし、格闘技に興味がなかった音楽ファンが入場曲のセンスからファイターに興味を抱くことだってあるわけでしょう、
南海キャンディーズのしずちゃんにリポーター務めさせるのもいいけど、そういうところにも気を配ってほしいなぁ、、、と。


自分の入場曲?

アマ現役のころは、東京事変の『閃光少女』という曲だった。

少女じゃないけどね、グラップリング(寝技)って一瞬の閃きに頼るところが大きいから、「閃光」っていいなと思ってね。

でもPerfumeが先にこの曲を出していたら、これだったかもな~。




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明日のコラムは・・・

『最初から、「わ」かよ!!』

ぬいぐるまーZ

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柄ではないことを「きっちり」自覚しているが、それでも自分は、ぬいぐるみが好きだ。

「ある特定の」と、強調しておこうか。

部屋にあるぬいぐるみの総数は20体未満、そのうち8割がキイロイトリ。






自分で買ったものは3体程度、あとは「キイロイトリが好き」と公言しているおかげ? で、贈り物である。



ぬいぐるみ
ジッポーライター

自分への贈り物、数の多い順から挙げると、こうなる。

酔いどれ喫煙者、おまけにヌイグルマー(トップ画像)であると。

ちゃんぽんが過ぎて実体がつかみ難い、、、ように見えるが単純なイキモノだよ。


※自家製仏壇まで、こんな感じ・・・かーちゃんも、これで寂しくないでしょう? という、いちおうのイイワケは用意してある




よく「男の部屋にぬいぐるみがあると、女子は引く」といわれるが、そんな料簡の狭い子を好きになることはないので無問題。

べつに抱いて寝ているわけじゃないしね。
抱いて寝るのは女子にかぎるでしょうよ、そこいらへんは、ふつうの男子? 以上に心得ているってんだ。


いつごろから好きになったのかは思い出せない、
たぶん幼少からその傾向はあったのだろうけれど、それが顕著になったのは、たぶん上京後の、独り暮らしを始めてからだと思う。

さみしんぼう、、、なのだろうね。

分かり易いでしょう?





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明日のコラムは・・・

『成龍オスカー記念、超絶アクション10傑』

成龍オスカー記念、超絶アクション10傑

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成龍が米オスカー名誉賞を受賞するというニュースを聞いて、
スライ(スタローン)が助演男優賞にノミネートされたときと同じくらい、うれしくなった。

これで成龍は、黒澤やロジャー・コーマンと同等? になったわけで。

いわゆる肉体派は、人気と批評が比例することは稀だからね。

ただ、批評面で評価されてしまうと「肉体派、らしくない」という意見もあり、むしろ反比例であることのほうが理想、、、なのかもしれないが。

いや、しかしだね。
スライは、オスカーにノミネートされて、ほんとうにうれしかったと思うんだ。

自身の脚本作『ロッキー』(76)の台詞には、こんなのがある。

「親父にいわれたんだ、お前はバカだから、身体を使う仕事につけって」

この自虐性は彼らの誇りであると同時に、多少の諦念みたいなものが入っていたはず。


だからやっぱり、盛大に祝うべきことなんだよ。

というわけで。
成龍の映画から、自分が「こりゃすごい!」と思ったアクションの10傑を展開してみよう。


成龍、おめでとさん!!


(1)アマゾネスとの闘い…『サンダーアーム/龍兄虎弟』(86)

なぜこれが1位かっていうと、真のフェミニズムって、個人的にはこういうことだと思うから。

成龍は、女子だろうが容赦しないのだ。




(2)傘を駆使して、バスに飛び乗る…『ポリス・ストーリー 香港国際警察』(85)

この捨て身の姿勢に釣り合う文章なんか、自分には紡げない。



(3)自転車チェイス…『プロジェクトA』(83)

アイデアひとつで、日用品もアクションの小道具に。

(4)三銃士アクション…『スパルタンX』(84)

友情パワーってやつですよ。



(5)手錠チェイス…『プロジェクトA2』(87)

チャップリンとの類似性が散見される。




(6)建築現場の爆破…『ファースト・ミッション』(85)

ほとんど、待ってました! の世界。

(7)時計塔からの落下…『プロジェクトA』

成龍を有名にしたのは、このアクションから。

(8)ボスとの対決…『奇蹟』(89)

最後の最後は、小道具は一切なし。

(9)大乱闘…『キャノンボール』シリーズ(81~)

ひどいキャラ設定だが、成龍はイキイキとしている。



(10)漫画的アクション…『シティーハンター』(93)

映画としては「大」失敗作。
ジョイ・ウォンもゴクミも「どうしたらいいか、分からない…」感じではあるものの、心意気を買いたい。



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『どうとく』

どうとく

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映画監督の松山善三が鬼籍に入った。

享年91歳、
本人の監督作より夫人―故・高峰秀子―のほうが有名だったかもしれないが、『人間の証明』(77)の脚本を担当し、




『典子は、今』(81)を監督した、、、といえばピンとくるひとも多いだろう。




映画界で最も「名は体を表す」ひとだったといっていい、
なにしろ「善」が入っているのだからね、自分なんか名前負けしそうだが、松山善三はそうはならなかった。


映画小僧になりたてのころ、(旧)文部省が推奨する映画を毛嫌いしているところがあった。

そんな映画は偽善のように思えたし、そもそも国が映画を評価することに嫌悪感さえ抱いていた。

山田洋次がすんごいひとであることは間違いはないが、『学校』(93)は唾棄すべき作品であるとまで罵って、たいへん嫌ったりしていた。

※中江有里、裕木奈江も出てるけど!!




誤解を恐れずにいえば、松山善三はそういう世界で映画を撮り続けてきたひと。

そういう意味で自分にとって、松山善三ともうひとり、神山征二郎―『遠き落日』(92)、『ひめゆりの塔』(95)―は、鬼門のような存在だった。


けれども。
よーーく、思い返してみれば。

群馬の片田舎で少年期を過ごした自分にとって、映画は身近なものとはいえなかった。

場末の劇場『清流』で映画の魔力に取り憑かれる前に、学校の体育館で児童映画、同和映画、道徳の映画を観た記憶が「かすかに」残っている。

厳密にいえば、これが自分にとっての映画初体験だったのだ。

広島でピカドンに遭った転校生がいじめられる物語。
出身地だけで差別される中学生の物語。
障害を負いながらも懸命に生きる少年の物語。

はっきりいって、どれもピンとこなかった。

ガキならではの感覚を率直にいえば、「映画って、つまらんな…」とまで思っていたふしがある。


教育効果を狙った、これらの映画は、創り手と受け手のあいだに大きな温度差が生じる傾向にあるのだと思う。

そんなこと、松山善三だって分かっていたにちがいない。

それでもこの世界にこだわり続け、ものをつくり続けた。

代表作であり監督デビュー作でもある作品のタイトルは、『名もなく貧しく美しく』(61…トップ画像)という。

聴覚障害者の夫婦の物語である。

それだけで観るひとが限られそうだが、処女作には「その監督の、すべてが出る」という定説を地でいく創りに、むしろ強い興味を抱いたのが23歳のころだったと思う。
(そう、やっぱり観るには抵抗があったようで、もっと早くに触れる機会があったにも関わらず、多少の時間を必要とした映画小僧だったのだ!)

それから、触れることの出来る松山善三「関係」の作品を連続して鑑賞していった。

そうして、このひとが筋金入りの愚直であることを理解した。

そのヒトコトで済ませていいとは思わないが、これ以上に適切な形容は現時点では思いつかない。


住む世界は、近いようで、かなーーーーり遠いが、それでも学ぶべきところは沢山ある。

やっぱり観る必要のない映画なんて、映画小僧には「ないんだな」、そう気づかされた映画監督であった。

合掌。

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明日のコラムは・・・

『俳優別10傑 海外「ま行」篇(2)』

俳優別10傑 海外「ま行」篇(2)

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~ミッキー・ロークのキャリア10傑~

過去にしがみつくひとも居れば、過去を消したいひとも居て。

どちらも人間的で好感を抱くが、ミッキーちゃんはまちがいなく後者でしょう。

もういいじゃない、いまさら猫パンチのことに言及しなくても・・・って思う。

俳優としてだけでなく、ボクサーとしても名声を得られればな―という、欲が出てしまった若気の至りじゃないかって。

自分なんかは、あの試合の結果より、この日、前座として試合したのが勇利アルバチャコフであったこと、そしてミッキーちゃんのトランクスがシースルー仕様であったことのインパクトのほうが強かったり。

ともあれ。
あの試合がきっかけかどうかは分からないけれど、きらきら輝いていた80年代が夢であったかのように、90年代のミッキーちゃんは落ちぶれた。

落ちぶれたがゆえに、話題になるとすぐに猫パンチの話を持ち出された。

もう過去のひとなんだ、、、多くの映画ファンがそう確信して数年後、ミッキーちゃんは復活を遂げた。

映画を地で行くキャリアに、ミッキーちゃんの強運を感じる。

そんな、63歳の格好いいおじさんの個人的10傑は以下の通り。


(1)『ジョニー・ハンサム』(89)

醜い顔の男が整形し、ハンサムな顔を手に入れるが・・・ウォルター・ヒルが男の悲哀を描く犯罪アクション。

某映画サイトではクソミソにやられているが、高校生のころ劇場に通いつめ、合計で7回くらい観たかと。

ラストシーンが、切なかった。




(2)『エンゼル・ハート』(87)

光と影にこだわる、アラン・パーカーの演出。
じめっとした、デ・ニーロの存在感。
むせかえるようなエロスを振りまく、ランブリング。

監督と共演者に恵まれ、ミッキーちゃんのセクシーっぷりも際立つ。

(3)『レスラー』(2008)

誰もが、実際のミッキーちゃんのキャリアと重ね合わせたはず。



(4)『ナインハーフ』(86)

エロ目的で観たが、あぁ羨ましいあぁ羨ましい・・・という感想しか出てこなかった。

ただし。
このころより、90年代のベイシンガーのほうが色っぽくて好き。




(5)『天国の門』(80)

ミッキーちゃんを発掘したのは、マイケル・チミノだった。

(6)『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(85)

だから、チミノのオファーだけは、絶対に断るわけがないのである。

(7)『ランブルフィッシュ』(83)

モーターサイクル・ボーイを好演。

ふたりとも、若くて格好いい!!



(8)『白いドレスの女』(81)

「爆弾」屋のアンちゃんとして、チョイ役出演・・・にも関わらず、鮮烈な印象を残した。

(9)『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』(91)

完全復活の前の作品であり、公開当時は「開き直ったのか」などという声も聞かれた。

いやいや。
作品として単純に面白いから、無問題でしょう。



(10)『死にゆく者への祈り』(87)

タイトルに魅かれて観に行った、、、らば、原作が有名な小説であることを知り、その帰りに本屋で買った記憶あり。

苦悩する、元テロリスト―原作ファンはアレコレいうかもしれないが、個人的には悪くなかったと思う。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(179)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(179)

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たーみな「る」→「る」いすごせっとじゅにあ(ルイス・ゴセット・Jr)

エディ・マーフィー「―アカデミー賞のプレゼンター、最初はオファーを断ったんだよ。そうしたら、甲高い声のプロデューサーに“なぜ?”っていわれて」

「アカデミー協会は黒人を蔑ろにしている」
「そんなことはない、黒人だってオスカーを取っている」

「たしかに取っている。しかし、ハッティ・マクダニエルだろ、シドニー・ポワチエだろ、ルイス・ゴセットだろ・・・つまり20年に1度くらいだ。今度の受賞は2004年くらいなんじゃないか。たぶんアカデミー賞も、なくなってる」

場内、爆笑。

「まぁ俺の受賞は、きょうのスピーチで一生ないだろうけれど。それでも“アカデミーには逆らうな”と思って、ここにやってきたわけ」

俺はいった、“もう黒人が後ろに追いやられるのだけは我慢出来ない”

「分かった、じゃあ出てくれるんだな」
「出番は何時頃?」
「ビリッケツだ。作品賞の発表だからね」

場内、再び爆笑。


※英語で聞くと、もっと面白い




…………………………………………

そんな、ルイス・ゴセット・Jrといえば、やっぱり『愛と青春の旅立ち』(82)である。

「―退学だ。辞めてくれ」
「イヤだ、辞めない!」
「じゃあ強制退学だ」
「イヤだ、行くところがない!!」
「・・・・・」

海軍士官養成学校で繰り広げられる、ヤンチャな生徒ザック(リチャード・ギア)と鬼教官フォーリー(ルイス)の確執、そしてポーラ(デブラ・ウィンガー)との愛の物語。


※主題歌を、敢えて「聖子ちゃんトシちゃん」で聴いてみようか





個人的にはこの映画、じつはそれほどピンときていない。

ガキのころから、リチャード・ギアが苦手でね苦笑

それでもラスト直前の卒業式では、目頭が熱くなった。
ルイスの名演ゆえ、だろう。

「―お前には感謝している」
「・・・早く行け」

卒業した途端に、地位が逆転するっていうね。


ルイスは本作でオスカー助演男優賞に輝いたが、この時点でキャリアは20年を超すベテランだった。

映画的なキャリアはイマヒトツ・・・だったかもしれないが、有名なテレビシリーズ『ルーツ』(77)の演技で、日本の映画ファンにも「ある程度は」知られていただろう。

ルイスは現在80歳、
『愛と青春の旅だち』以降は、『第5惑星』(85)のようなSF物、シリーズ化された『アイアン・イーグル』(86)のようなアクション物で活躍したが、最近はテレビドラマにおける「ゲスト出演」が多くなっている。


みながいうことだけれど。
モーガン・フリーマンが大統領を演じたり、ウーピー・ゴールドバーグがオスカーの司会を担当したり出来るようになったのは、シドニー・ポワチエやルイスの活躍があってこそ。

敬意を表することはあっても、ビリッケツはジョークだけにしてほしいよね~。






るいすごせっとじゅに「あ」→「あ」いす。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(180)』

シネマしりとり「薀蓄篇」(180)

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るいすごせっとじゅに「あ」→「あ」いす。

某日―。
20数名は居ると思われる取材先に、差し入れとして『ガリガリ君』を買っていったら、そのなかの半数ちかくが「知覚過敏なんで…」という反応を見せたのでズッコケた。

そんなこと、あるんだべか。

暑~~い日だったので、嘘をいっているようにも思えない。

仕方ないから、自分で5個喰ってやったい。

歯がどうこうというより、舌がジンジンしてたまらんかった。


そんな自分の好きなアイス3傑は、以下のとおり。

(1)チョコパイのアイス



(2)ガツン、とみかん



(3)ハーゲンダッツの抹茶


次点は、雪見だいふくかな。

年間で50個いけばいいほうか、サーティーワンも自分が食べるというより差し入れの際に行く店という認識だし。
(いちばん好きなフレーバーは、チョコにマシュマロを入れた『ロッキーロード』)


映画のなかでは、見た目のインパクトいう点でケーキに負けており、アイスの出番はあまり多くない。

映画通であれば『苺とチョコレート』(93)や『ふたりの男とひとりの女』(2000)を出してくるかもしれないが、個人的にすぐ想起するのは以下の2本の映画。

ひとつは、誰もが挙げるであろう『ローマの休日』(53)のジェラート。

何味が知らんしモノクロームだから色も分からないが、景色が景色だから、とても美味しそうに見える。

あの場所に行ってジェラート喰らうのは現在でも「あるある」のようで、それはビートルズの真似をして横断歩道を渡ったり、フィラデルフィアに行ってロッキーのように走るのと同じことだろう。

もうひとつは、北野武の『3-4X10月』(90)。




沖縄で、たけしとその舎弟たちがアイスキャンディーを食べるシーンがある。

『ソナチネ』(93)でも舎弟たちはアイスを食べていたが、印象に残るのは『3-4』のほうだろう。

たけしの情婦にはアイスが行き渡らず、彼女は「あたしのは~?」と駄々をこねる。

すると、たけしの蹴りが飛んでくるのだ。


檀ふみ「―たけしさんの映画を観ていると、女のひとが酷い目に遭う。暴力的だと、不快だという意見があります。その点については、どうですか」
たけし「うん、だからね、どうしたって女のひとを使うとね、やましい気持ちがあるから」

照れ隠しの発言だろうが、このあたりの暴力描写は、実際のヤクザがやっていそうなので、リアリティがあった。


アイスでロマンチックなシーンを作り出す映画もあれば、アイスでさえ暴力の発火点にしてしまう映画もあって。

映画監督の「ひとと、なり」が出るから、小道具の使いかたって興味が尽きないですね。


♪ アイスクリーム、ユースクリーム ♪





次回のしりとりは・・・
あい「す」→「す」ちーる。

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明日のコラムは・・・

『いってみたいことば』

いってみたいことば

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有吉「いつもメモ帳とかに書いておくんだけどね、いってみたい台詞。『頭、かち割ってやろうか』とか、『俺はいいから、お前ら、先に行け』とか。でもさ、そういう台詞をいう機会って、ぜんぜん訪れないんだよね」

アルコ&ピース平子「まぁそうですよね」

有吉「お前ら、なにかいいたい台詞ある? きょうさ、機会を作って、その台詞をいってみようよ」

平子「いいですねぇ。ボクはドラマなんかでよくある、『隣りのひとなら、もう越しましたよ』ですかね」

有吉「(笑う)それ、いいたい台詞?」

アルコ&ピース酒井「ボクは、『お前を、甲子園に連れてってやる』ですかね」

※有吉ラジオ『SUNDAY NIGHT DREAMER』より

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じゃあ自分は、どんな台詞を吐いてみたいかって話である。

三十郎や柳沢慎吾の台詞『あばよ!』も「一瞬だけ」いいなと思ったし、実際に使える場面は沢山あるような気がするが、『あばよ!』といったことはない。


※これはオープニングショットだけど




ことばの世界で喰っている割には、ふだん吐くことばはシンプルというか捻りがないというか。

告白の際は『好きだ―! 居ても立っても居られないくらいに!!』ばかりだし、
エッチしたければ『エッチしたい、すげーしたい。3回くらいしたい』というだけだし、ロマンも雰囲気もあったもんじゃない。

だからといって、そこで格好つけるのは柄じゃないと思うし。

狙っていう格好いいことばは、じつはそれほど格好よくないし響かないので、スッと出てくる格好いいことばがいいよね。

『T2』(91)で放った、リンダ・ハミルトンの「骨の1本くらい、なによ!」みたいな。




「骨つながり」でいうと、出川哲朗の『首以外の骨は折っている』というのもインパクト充分。

自分もけっこう折っているほうだし使ってみたいが、これを使うには出川ちゃんを凌駕する骨折数でなければならない。


で、いろいろ考えた結果、これがいいなと。

よく聞くことばだが、自分でいったことはないし、ちょうどいいタイミングが訪れたこともない。


『負ける気がしない』


アスリートのことばだよね。

そりゃ日常でもあるよ、じゃんけんとか。

でも、そういうのではないよな、人生を賭けた大事な大事な試合で吐くからこそ、短いことばなのに痺れるっていう。


もうこの歳になると、『負ける気がしない』という台詞を「吐ける可能性」というものは、ゼロにちかいかもしれない。


・・・無念だ。


あ!

そうだね、『無念だ』は吐けそうだ!!

なんか寂しい?

それでも、ひじょうに、ひじょうに、濃い人生を送ったあとならば、これだって充分に響くことばになると思うんだ。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(193)』

初体験 リッジモント・ハイ(193)

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初めて日記を記したのは、たぶん小学2年生のころ。

日常のアレヤコレヤではなく、ただひたすら、クラスメイト・石川陽子ちゃんへの恋情をしたためた。

それを3年くらいつづけ・・・

2度目(※1)に日記を記そうと思ったのは、中学2年生のころだ。

このときもまた恋情、、、いや発情の想いを記していたと記憶する。

今度は陽子ちゃんじゃなくって、田口果代子ちゃん。

3度目(※2)は高校1年のころで、そのときは減量の記録だった。


※1と※2のあいだあたりからスタートさせたのが、映画鑑賞の記録を記した映画日記帳である。




これはパソコンを持ち、ブログをスタートさせるまでつづいたので、約15年間の鑑賞記録がまとめられたものである。

映画が好きというのもあるが、元々、書くことが好きだったんだろう、そうじゃなきゃつづけられなかった、、、そう思う。


というわけで。
今回の初体験シリーズは、特別篇として「現在の自分が、映画日記帳の中身に突っ込んでみる」を展開していこう。

小説家の原田宗典が、ガキのころの「小説を読んだ感想文」に突っ込んでいく『おまえは世界の王様か!』というエッセイがあったが、あれと同じ構造である。


さて。
日記と聞いてすぐに想起するのは、やはり『アンネの日記』だろう。

イメージが先行してしまい、なかなか読もうと思えなかった作品。

結局読んだのは、23歳くらいのころだったのではないかしら。

映画小僧、そして『ツイン・ピークス』(90~)マニアとしては、作中のヒロインが記したとされる『ローラの日記』を挙げておきたい。

実際に文庫化され、もちろん読んだが、ぜんぜんピンとこなかった。

作者はデヴィッド・リンチの愛娘、ジェニファー。

彼女の才能がどうこうというのではなく、『ツイン・ピークス』はテレビドラマとしては画期的で面白かったが、読み物としては『クーパーは語る』も含め、ちっとも魅力的ではないと失望したものである。


現在、自分は主にAVの取材とレビュー、映画のレビュー、格闘技の取材やインタビューなどで喰っているが、いわゆる「てにをは」をきちんと学んできたとはいい難い。

だから自由形式のコラムは強いが、結婚式のスピーチ原稿などは弱い。

と強調しているにも関わらず、友人知人などから「書いてくれないか」と頼まれることが多い。

その度に、だから!! などといわなければならないのだが、その自由形式の文体を形作ったのは、愛読する松尾スズキの文章と、15年つづけた映画日記帳なんだと思う。

本ブログの原型も、ここにある。

たとえば、こんな風。
自分しか読まないのだから無責任な感想をつらつらと記せばいいだけ・・・のはずなのに、新聞記事を貼りつけ、資料化を目論んでいたのである。




本ブログでは、しょっちゅう「〇〇10傑」を展開しているが、その前身にあたるであろう企画も展開されている。

それが、マイ・アカデミー賞のコーナー。




前身というか、まんま現在の姿じゃないか笑笑


つづく。


※何度観ても笑ってしまう、『ツイン・ピークス』劇場版におけるデヴィッド・ボウイの登場シーン




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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(194)』

初体験 リッジモント・ハイ(194)

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きのうからのつづき、ガキのころに綴っていた「映画日記帳」の中身を公開。

トップ画像の文章をよく見ると「衝撃的」という字を間違えているが、まぁそこらへんは勘弁してください、根はバカなので。


まだ群馬に居たころ、つまり「映画を観るか自慰をするか」しか、やることがなかったころは日に何本も鑑賞していたため、感想よりあらすじを記すことに重点を置いていたような構造になっている。

『時計じかけのオレンジ』…余白が多い



『ウエストサイド物語』…感想というより、データである。監督はじめスタッフを覚えるには、まず書くことだからね。




それが、上京し、映画を学び始めると、途端に演出論や映画論に言及するようになり、あらすじはすっ飛ばして感想、、、いや批評へと化していく

『ザ・エージェント』



『カウガール・ブルース』




そして、自分にとっての宝物のひとつに出会う。
95点や97点という評価は多いが、なかなか100点の出なかった日記帳において、100点が出た『十九歳の地図』




しかし専門学校2年生になると、課題のシナリオやら恋愛やらで時間を取られ、映画鑑賞そのものはこなしていたものの、文字数としては「やや少なめ」になっていく。

『バーディ』『ドアーズ』




観たすべての作品の監督やカメラマン、俳優の名を覚えているわけもないし、あらすじさえ忘れたりすることもある・・・ものの、それでも同志たちと話していて「記憶力すごいよね」といわれることが多いのは、映画日記帳のおかげだろうなと思う。

継続ですよ、やっぱり継続。

基本的に自画自賛するサイトなので恥ずかしげもなくいえば、この点に関しては、自分えらいぞ!! と褒めてあげたい42歳の映画小僧なのだった。


おわり。

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明日のコラムは・・・

『日付なんか、見ていない』

日付なんか、見ていない

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この時期のブログに10年以上同じ内容のことを書きつづけている気がするが、来年度のカレンダーを選ぶ季節がやってきた。

かつて、たしかにアイドルや女優のカレンダーが話題になること―宮沢りえ、田村英里子―があって、アイドルたちの「ほんとうの人気度」を計る貴重なアイテムだったりしたのだが、
自分のように、あの時代の感覚を持続させている男子はごくわずかであり、たとえばAKBを追っかけているアンちゃんとかに聞いてみても、

「カレンダー? 要らんですね。CDは沢山買っても、カレンダーは買わない」

という、じつにそっけない反応を示すのであった。

まぁそんなことは関係ない。
世の中がどうあろうが、カレンダーが発売されるかぎり買いますぜと。


~歴代カレンダー~

秋山オシリーナ



フォンチー



小松彩夏



高橋愛




カレンダーというより、7~8ページ程度で構成されている「大型の写真集」と解釈するほうが適切か。

実際、「申し訳なさそうに記されている日付」なんか、誰も見向きもしないのだから。


職業柄、メーカーさんからプレゼントされることも多いが、それとは無関係に購入を決めたカレンダーは、とりあえずひとつ。

それがトップ画像の稲村亜美、
しかしそれだけでは満足出来ないのが自分で、あと2~3人分くらい購入してしまいそう。

アイドルカレンダーの業界では、もう希少となっている「カモ」であることを自覚している、バカチンなのであった。





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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(340)八嶋智人』

にっぽん男優列伝(340)柳葉敏郎

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61年1月3日生まれ・55歳。
秋田出身。

公式プロフィール


ギバちゃんこと柳葉敏郎(やなぎば・としろう)さんといえば・・・
80年代は「一世風靡セピア」のメンバー、
90年代後半からは『踊る大捜査線』シリーズ(97~、フジテレビ)の室井さん。

なのでしょうけれど、個人的には、『男女7人秋物語』(87、TBS)の「ケンちゃん」のほうが印象に残っています。

渡米先で桃子(大竹しのぶ)が出会った男。
帰国後、良介(明石家さんま)と恋敵になる男でした。

格好いいひとなのにね、相手が良介では分が悪かったか。

室井さんに関しては、キャラクターとして創り過ぎていて、個人的には感心しなかったです。


『踊る大捜査線』がブームだったころ、その映画版も公開され、生粋の? 映画好きの大半がこのシリーズを歓迎しませんでした。

自分も、そのひとり。

観ないで腐すのはまちがっている―そう思った自分は、映画版の公開初日に劇場に足を運びました。

すると、まぁビックリ。
当時の日本映画では見られない現象、「満席」状態だったのです。

そうか、みんなこれが観たいのか。

けっこうショックを受けました。

いや、飽きることはないんです。
サービス精神もあるし。

これよりつまらない、「きちんとした映画」なんてゴマンとある。

ただ自分は、つまらなくてもいい、そこに「映画の意味」があれば映画として受け入れる・・・そういう考えを持っていたので、どうしてもこのシリーズを認めるわけにはいかなかったのです。


※たとえば、テレビシリーズを前提とした、オープニング・クレジットの「クドい感じ」も気に入りませんでした




<経歴>

高校卒業後に『スター誕生!』(日本テレビ)のオーディションに参加し落選、しかし落ちたことによってやる気になり上京、「劇団ひまわり」に入団する。

ディスコ仲間たちで結成された「劇男一世風靡」の一員となり、そのなかの7人が「一世風靡セピア」として歌手デビューを果たす。

ギバちゃんのほかに有名になったのが・・・そう、哀川翔のアニキですね。


映画俳優デビュー作は、82年の『胸さわぎの放課後』。

ひかる一平が主演というのが泣かせますが、生徒役として少年隊のふたり(錦織一清、植草克秀)も顔を出しています。

ちなみにギバちゃんは、ヤンキーの役でした。


『南へ走れ、海の道を!』(86)、斉藤由貴がキュートな『恋する女たち』(86)、『ハチ公物語』(87)、『塀の中の懲りない面々』(87)、『四月怪談』(88)、『ダウンタウン・ヒーローズ』(88)・・・お、ここまですべての作品を、きちんと劇場鑑賞している自分に気づきました。

ギバちゃんを意識したのは、『ダウンタウン・ヒーローズ』からでしたが。





『螢』(89)、『さらば愛しのやくざ』(90)、『赤と黒の熱情』(92)、『ミンボーの女』(92)、『Morocco 横浜愚連隊物語』(96)、『THE DEFENDER』(97)、『実録新宿の顔 新宿愚連隊物語』(97)、『まむしの兄弟』(97)。

やはりヤンキーのイメージが強いので、ヤクザ役が多いですね。
そのイメージを覆した室井さんというキャラクターは、ギバちゃん本人にとっては、ひじょうにありがたかったかもしれませんね。

『踊る大捜査線 THE MOVIE』(98)、その第2作(2003)、第3作(2010)、完結編(2012)、
さらにスピンオフ作品『交渉人 真下正義』(2005)、『容疑者 室井慎次』(2005)。


『千里眼』(2000)、『チャイニーズ・ディナー』(2001)、『北の零年』(2005)、『ローレライ』(2005)、『三本木農業高校、馬術部』(2008)、『ぼくのおばあちゃん』(2008)、『誰も守ってくれない』(2009)。

10年代に入っても『交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦』(2010)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2011)、『遺体 明日への十日間』(2013)、『アゲイン 28年目の甲子園』(2015)、『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』(2015)・・・という具合に、順調にキャリアを築いていっていますが、ややインパクトには欠けるかもしれません。

だって映画より、宝くじのCMのほうが鮮烈ですものね笑



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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(341)山崎努』

にっぽん男優列伝(341)山崎努

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36年12月2日生まれ、79歳。
千葉出身。

黒澤に見いだされ、『天国と地獄』(63)で竹内銀次郎を演じて以降、



老いてもなお屈折したキャラクターを演じる山﨑努(やまざき・つとむ)さん、こういうひとが映画を面白くするのだと思います。

自分にとっての黒澤の最高傑作ですからね、銀次郎のラストちかくの台詞なんて、いまでもソラでいえますよ。

権藤「君はなぜ、君と私を憎みあう両極端として考えるんだ」
竹内「なぜだか分かりませんね。私には自己分析の趣味なんかありませんからね。…ただ、私のアパートの部屋は冬は寒くて寝られない、夏は暑くて寝られない。その三畳の部屋から見上げるとあなたのウチは天国みたいに見えましたよ。毎日毎日見上げているうちにだんだんあなたが憎くなってきた。しまいにはその憎悪が生き甲斐みたいになってきたんですよ」


それでも世代的にいって、自分が山﨑さんの演技に触れたのは黒澤ではなく、伊丹映画が最初でした。

伊丹映画の主演にしろ助演にしろ、やっぱりどこかクセがあるというか、ふつうではないキャラクターでしたものね。

おかしな、でも面白いオッサンだな・・・そんな風に感じていたんだと思います。


※2000年代以降では、現時点ではこれがベストか




<経歴>

妻は宝塚女優だった黛ひかる、娘の山崎直子も女優。




59年、文学座に入団。
映画俳優デビューは翌年の60年で、岡本喜八による『大学の山賊たち』でした。

『東京夜話』(61)、『その場所に女ありて』(62)、『雪の降る街に』(62)、
そして、『天国と地獄』の演技で知名度をグンと上げる。

三船にも気に入られ、三船自らが監督した『五十万人の遺産』(63)にも出演、
『女の歴史』(63)、『悪の紋章』(64)、『肉体の学校』(65)、
再び黒澤からオファーを受けた『赤ひげ』(65)、
『姿三四郎』(65)、『悪の階段』(65)、『愛の手紙は幾歳月』(66)、『あかね雲』(67)。

とくに70年代の活躍は目覚ましく、
『顔役』(71)、『人間標的』(71)、『黒の奔流』(72)、
『新仁義なき戦い 組長の首』(75)、『その後の仁義なき戦い』(79)、
殺人鬼・多治見要蔵を不気味に演じた『八つ墓村』(77)、
クーデター実行部隊の隊長を演じた『皇帝のいない八月』(78)、
『夜叉ヶ池』(79)などなど、印象に残る映画が多いです。

『影武者』(80)、『地震列島』(80)、『スローなブギにしてくれ』(81)、『ダイアモンドは傷つかない』(82)、『道頓堀川』(82)、『さらば箱舟』(84)。

伊丹十三に出会い、『お葬式』(84)で初タッグを組むと意気投合、『タンポポ』(85)、『マルサの女』(87)とつづけて出演する。

『ハリマオ』(89)、『舞姫』(89)、『利休』(89)。

感心したのは、93年の『僕らはみんな生きている』。
南西アジアへの出張を命じられた若手サラリーマン(真田広之)をサポートするかに見えて、じつは主人公以上にビクビクしているっていう。

このあたりからは円熟期でしょう、映画の出来はどうあれ山崎さんの演技は安心して見ていられるという状況がつづいていきます。

『水の旅人 侍KIDS』(93)、『女ざかり』(94)、『静かな生活』(95)、『あ、春』(98)、『サラリーマン金太郎』(99)。

『天国から来た男たち』(2001)、『女学生の友』(2001)、『GO』(2001)、
この映画のキャストすべてが気の毒に思った『模倣犯』(2002)、
『刑務所の中』(2002)、『13階段』(2003)、『死に花』(2004)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)、『雪に願うこと』(2006)、『クライマーズ・ハイ』(2008)、『おくりびと』(2008)、『ラーメンガール』(2009)。

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)、『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(2012)、『はやぶさ 遥かなる帰還』(2012)、『キツツキと雨』(2012)、『藁の楯』(2013)、『奇跡のリンゴ』(2013)、『日本のいちばん長い日』(2015)、『駆込み女と駆出し男』(2015)、『俳優 亀岡拓次』(2016)、そして最新作が『殿、利息でござる!』(2016)。


そうそう、92年には・・・
隣家の火事に気づいて消火活動をおこない、逃げ遅れた老夫婦を救出した―というニュースが報じられました。

なかなか出来ることではありませんよね、
ただただ、かっけー! すげー!! と思います。


次回のにっぽん男優列伝は、山下真司さんから。

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明日のコラムは・・・

『「観ない」という選択肢が、ない。』

「観ない」という選択肢が、ない。

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坂上忍「そっちの世界が悪いわけではない…けれど、せっかくよい意味で親の七光りをいただいてデビューしたわけだから、やっぱりちょっと寂しい気はしますよね」

テリー伊藤「AVは悪いことじゃないから、いいんじゃないですか。どういうものか観てみたい。ただ、心の病でそういう選択をしたなら心配。普通の精神状態で行くのならいいけど…」

ウエンツ瑛士「AV好きですよ。でも今回は、ボクは観ないです。暗いイメージをまとい過ぎているから」
松本人志「ボクもウエンツと同意見ですね。この世界でいちばん取りたい! と思っている女優さんからすれば、借金返済のためにってふざけるな! とか思う子も居るでしょうし」

岡村隆史「観ないかな。サンプルをちょっと観るくらい」「同業やったし、一緒に仕事したこともあるから、全部観てしまうのもなんかなぁと思う部分がある」

継父・尾崎健夫「ほんとうに、なんていっていいのやら…」

元恋人・バイきんぐ小峠「今回のことはネット記事で知りました。ただただ驚いています」

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すっげー切なくなったけど、とりあえず予約はした。

ということは、「観る」んだ。

あぁ観ますよ、そりゃ観ますよ、AV狂いを自称している以上はね!!


坂口杏里は、芸能界デビュー時にいちどだけ取材したことがある。

だから、まったく面識のない子、、、というわけではない。

世代的にぎりぎりお母さん(坂口良子)の活躍や苦労も知っているので、そういう意味で切ない。
今回のAVデビューが、報道のとおり「借金返済のため」なので、そういう意味でも切ない。

格闘技と同様、AVも誤解され易い業界である。

今年はとくに、上半期に「AV強要問題」も話題になったし。

だからこそ「この世界でいちばんになってやる」とか「あたしの身体でエレクトして!」とか、前向きな女優さんばかりが活躍してほしいと切に願っているのだが、現実的にそれは無理な話で。

女優本人や内容によっては、大金が動く業界だから。


桂文枝との不倫騒動で脚光を浴びた「紫艶」も、AVデビューを果たした。



この子の場合は、分かるんだ。

最初から「雰囲気」を持っていたから、「マジか!」ではなく「ついに!」感のほうが強い。

しかし、杏里ちゃんはな・・・と。


切ないAVは、ときに、切ない映画よりもつらい。

じゃあ観なきゃいいじゃないかと突っ込まれるだろうが、そうもいかない。


だから思うんだ。

デビューの動機は切な過ぎるかもしれないが、どうせやるんだったら、とことんやってくれと。

そうすればこっちも、純粋な気持ちで応援が出来る。

ただテリーさんが危惧しているように、廃人になってしまったら困るのだけれども。。。


※一世を風靡したポルノ女優の物語、『ラヴレース』予告編




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明日のコラムは・・・

『俳優別10傑 海外「ま行」篇(3)』

俳優別10傑 海外「ま行」篇(3)

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~メル・ギブソンのキャリア10傑~

飲酒運転による逮捕や恋人へのDV騒動、泥酔したときのユダヤ人差別発言・・・などなど、いろいろお騒がせなメル・ギブソンちゃん、現在60歳。

ハチャメチャな私生活でキャリアの危機を迎える―といえば、資産のほとんどを使い果たしてしまったとされるチャーリー・シーンだけど、メルちゃんは「なんとか?」持ち堪えている。

閉幕したばかりのベネチア映画祭では監督最新作が披露され、概ね好評だったようで一安心。

まぁヤンチャな顔はしているからね、ヘイト発言は洒落にならないけれど、それ以外の騒動であれば、ヒトゴロシにならないかぎり大目に見てもらえるかな。。。


豪州のイメージが強いが、生粋の米国人。
父親の仕事の関係で少年期を豪州で過ごし、結果的にこれが俳優人生をスタートさせるきっかけとなる。

そんなメルちゃんの、個人的10傑は以下のとおり。

(1)『マッドマックス2』(81)

トップは、やっぱりこれ。

解説不要、闇雲なエネルギーだけで撮られた怪作。




(2)『リーサル・ウェポン』(87)

「2」以降はユーモアに力点が置かれるが、「1」のハードボイルドタッチ、嫌いじゃない。




(3)『テキーラ・サンライズ』(88)

ミシェル・ファイファー、カート・ラッセルと共演。

大人のサスペンスだが、じつはファイファーに見惚れて物語を把握出来なかった。

(4)『マッドマックス』(79)

アクションの新潮流を生み出した点において、映画史に残る。

そして、メルちゃんの原点でもある。

(5)『身代金』(96)

誘拐も、メールを駆使する時代か・・・そんな風に思った。



(6)『ブレイブハート』(95)

初監督作品。

悪くないが、オスカー受賞には、正直「?」だった。



(7)『マーヴェリック』(94)

演者全員が楽しそうだった。

いとしのジョディが、たいへんキュート。

(8)『ハムレット』(90)

賛否はあったが、個人的には似合っていたかと。



(9)『バード・オン・ワイヤー』(90)

ゴールディ・ホーンがパンツ見せて頑張っている。

じつは、それしか覚えていない笑

(10)『リーサル・ウェポン2』(89)

乗れたのは、ここまで。

パート3以降は、ぜんぜん楽しめなかったな~。 

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明日のコラムは・・・

『7人のチャリダー』

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個人的に、もう今年はいいと思っている。

後ろ向きではなく、前向きな気持ちで。

今年はもう、充分なんだ。

『ディストラクション・ベイビーズ』『シン・ゴジラ』『怒り』という、今年の日本映画3傑も「ほぼ確定」したし。

3ヶ月をすっ飛ばして、早く2017年が訪れてほしい。

わが神、スコセッシ×遠藤周作の『沈黙』が上陸することが正式にアナウンスされたし、



敬愛するキチガイ、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』新シーズンの放送がスタートするし!!




一般的に「7」は演技のいい数字とされているが、自分にとっての演技のいい数字は「2」と「4」だと思っている。

シンプルに、誕生日ね。

しかし「7」も侮れない、、、っていうのも妙な表現だが・・・

現在73歳、
大傑作『タクシードライバー』は76年の作品、
『ディパーテッド』(2006)でオスカーに輝いたのは2007年の春のことである。

完全なるこじつけだが、それもいいじゃない!

とにかく自分は「来年、365日の有給休暇」がほしいくらい、2017年を待ち焦がれているんだっての!!








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明日のコラムは・・・

『voice』
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