先端を拝む快楽 ~RIZIN.40総評~
大晦日は例年どおり『RIZIN』を生観戦するため、さいたまスーパーアリーナへ。 例年どおり「ではない」ところがあるとするならば、それは地上波放送がないことに尽きる。 未練たらたらいっていても先には進めないわけだけれど、寂しいっちゃあ寂しい。 と同時に、視聴率を気にしなくてよかったからこその「ガチカード」連発だったともいえて・・・というのは、去年も語ったね。 で、総評いきます。 ベストKO...
View Article2023マスト映画はこれだ!
今宵は、現時点で「今年であろう」とされる劇場公開「予定」映画のなかで、これ観ないと始まらんでしょ?と思われる10本を選出。 自分が取り上げなくても、話題になるものばかり、、、でしょうが、なにかの参考にしていただければ。 ではいくぜ!! (なんとなく、の公開順で) 『イニシェリン島の精霊』(1.27公開)...
View Article年始特別企画 この演技がすげぇ!(1)
年始企画、本日より5日連続で展開します^^ すべての映画のなかで、好き嫌いを抜きにして「この演技すげぇな! やっぱりプロってちがうんだな!!」と思った俳優さんのキャリア到達点を選出します。 第一夜目 『JFK』(91)における、ゲイリー・オールドマンの演技。 オールドマンが演じるのは、ケネディ暗殺の「単独犯」と「された」リー・ハーヴェイ・オズワルド。...
View Article年始特別企画 この演技がすげぇ!(2)
第二夜 『ブルーベルベッド』(86)のローラ・ダーン ダーンは「性欲過多」のキャラクターを演じた『ランブリング・ローズ』(91)も素晴らしいのだけれど、映画のなかの「調和した演技」という視点で捉えると『ブルーベルベッド』のサンディ役かなと。 千切れた耳を道案内役に、暗黒の世界へと魅せられていくジェフリー(カイル・マクラクラン)を、ぎりぎりのところで「こっち側」に留まらせる重要なヒロイン。...
View Article年始特別企画 この演技がすげぇ!(3)
第三夜 『フェイク』(97)のジョニー・デップ はっきりいっちゃうと、この映画以降のジョニデは「抜け殻」で、この演技に遠く及ばなくなっちゃってます。 そのくらい素晴らしい。 仕事とはいえ、ほんとうに信頼すべき人物を裏切ってしまった、死なせてしまったことへの後悔。 メダルと少額の小切手を渡され、「こんなもの…」という絶望と憤りを瞳だけで表現したラストシーン。 いやー、切ない。。。...
View Article年始特別企画 この演技がすげぇ!(4)
第四夜 『愛を乞うひと』(98)の原田美枝子 子への虐待に焦点を当てた勇気ある作品。 いくら殴られても「髪をすくのが上手」と褒められたことがうれしくて、そのことばだけを救いにして、母親を慕い愛しつづけたヒロインの現在と、その母親の二役を演じた原田さんの気迫に圧倒された。 ………………………………………… 明日のコラムは・・・ 『年始特別企画 この演技がすげぇ!(5)』
View Article年始特別企画 この演技がすげぇ!(5)
第五夜 『カッコーの巣の上で』(75)のルイーズ・フレッチャー 去年鬼籍に入ったフレッチャーといえば、この映画。 本人がオスカー授賞式で発したように、映画を観ている最中は「全観客」が彼女を憎んでいたはず。 でもよく考えたら、彼女はこの病院を守ろうとしているだけなんだよね。 狡いところもあるけれど、私利私欲で勝手な決断をしたわけじゃないと。...
View Article日本女優別10傑(35)小西真奈美
~小西真奈美のキャリア10傑~ こにたん44歳、えっ!?と思う。 見た目もそうだけれど、あの声を聞いちゃうとね、20代でもおかしくないだろうと。 青山真治や黒沢清に起用されている―割にはコレだ! という代表作が生まれておらず、じつにもったいない!と思うのであった。。。 (1)『のんちゃんのり弁』(2009) 未完に終わった人気漫画を映画化、弁当屋開業のために奮闘するヒロインを好演。...
View Articleいよいよだな、と^^
録画していた年末のテレビ番組を年明けてから一気に鑑賞。 きょうは、そのときの話でも。 『アメトーーク』(テレビ朝日)と『クイズ☆正解は一年後』(TBS)、『紅白歌合戦』(NHK)…って、すべて有吉さんがらみじゃないかと。 よっぽど好きらしいね自分。 まぁそうなのだけれど^^ 『アメトーーク』年末SP…番組内に収まらず、芸能界全体から功労者を選出するアメトーーク大賞に、有吉さんが輝く。(トップ画像)...
View Article令和版・海外俳優列伝(47)F・マーレイ・エイブラハム
39年10月24日生まれ・83歳。 アメリカ出身。 エイブラハムといえば、やっぱり『アマデウス』(84)。 20世紀の映画表現における、ある意味での到達点かと。 映画のなかでは嫉妬深いサリエリを演じてましたが、オスカー授賞式のスピーチでは、こんな感動的なことばを発しています。...
View Article令和版・海外俳優列伝(48)エミリオ・エステヴェス
62年5月12日生まれ・60歳。 アメリカ出身。 パパはマーティン・シーン、弟は問題児チャーリー、 ついでにいえば妹レネ・エステヴェスもテレビを中心に活躍する俳優さん。 チャーリーがアレ過ぎるので、一家でいちばんマトモな人格を有している気がします(^^;)(^^;) 俳優としても素晴らしいのですが、個人的には演出センスに長けていると思うので、監督作をもっともっと観たいのですよね。...
View Article令和版・海外俳優列伝(49)エリック・ストルツ
61年9月30日生まれ・61歳。 アメリカ出身。 ストルツのキャリアでどうしても避けて通れないのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)のマーティ・マクフライ役を途中降板させられたこと。 理由は「びっくりした顔を面白く表現出来なかったから」 つらいなぁ。 MJだと相手が悪過ぎた気がします、...
View Article堀口さんと、原さん^^
年末~年始にかけて、畑違いの同郷ふたりが注目を集めていてうれしい。 『RIZIN』で活躍するMMAファイター・堀口恭司と、 アニメーション監督・原恵一。 堀口くんについては何遍も語っているので割愛、 いやヒトコトだけいえば、キャッチコピーに偽りなしの「最強のMade In JAPAN」であると。 さて、原恵一監督。 大傑作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(441)
まー「く」→「く」りすてぃーん 人気作家スティーブン・キング原作の映画化作品で、個人的5傑を挙げてみましょうか。 『キャリー』(76) やっと書き上げられたデビュー作は、デ・パルマ&スペイセクという完璧な監督・主演に恵まれ大成功を収めた。 『黙秘』(95) 俳優たちの演技合戦を堪能出来る。 『ペット・セメタリー』(89) メアリー・ランバート監督の演出、もっと評価されてもよかったよなぁ。。。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(442)
くりす「てぃーん」→「てぃーん」うるふ きのうに引きつづき、80年代の米映画が登場。 この時代のハリウッド産にはふたつの方向性があって、ひとつはスライやシュワ氏が筋肉で「あらゆる問題」を解決する肉体派、もうひとつがスピルバーグを中心とするSFX(特殊効果)系。...
View Article目覚ましだより。。。
夕刻に起床し「朝飯」喰って20時過ぎに出勤、早朝に帰還し「晩飯」喰って酒少し入れて正午前に就寝する昼夜逆転がつづく。 こういう生活を20年くらい繰り返しているので苦もないが、歳のせいか、あるいは寒い時期だからか、最近になって「なかなか起き上がれない」身体になってきている。...
View Article日本女優別10傑(36)小林聡美
~小林聡美のキャリア10傑~ 聡美さん57歳、 若いひとにとっては三谷幸喜の元嫁のイメージが強いのかな、 自分の世代にとっては、大林映画の看板俳優、そして『金八先生』の美智子役なのよね^^ (1)『転校生』(82) たとえば『君の名は。』(2016)の三葉は女性性が「かなり」強調されているでしょう、入れ替わった瀧くんは彼女のおっぱい何度も揉んでいるし。 そこがイヤだったというひとも居て、...
View Articleばんざいガンダム
派遣先では各病院から採血管が届くまで待つ「待機時間」がとっても長くて。 メンバーの多くは20~30代。 コッチのほうが新人ではあるけれど、コミュニケーションの取りかた「だけ」は「当然」自分のほうがはるかに上手で。 待機時間に押し黙っているのもどうかと思うから、いろいろ話しかけてみるわけ。 しかし映画の話をしてもスポーツの話をしても、世代間ギャップをなかなか埋められず。...
View Article令和版・海外俳優列伝(50)オーウェン・ウィルソン
68年11月18日生まれ・54歳。 アメリカ出身。 成龍と共演したり『アルマゲドン』(97)でも陽気なオスカー・チョイを軽快に演じており、 本人もそんな感じなのだろう…と思っていたものだから、2007年の自死未遂は驚きました。 俳優としてだけでなく脚本家としても才能があるひとなので、死ななくてよかったほんとうに!! ※この傑作で、盟友ウェス・アンダーソンとともにオスカー脚本賞にノミネート。...
View Article令和版・海外俳優列伝(51)オーランド・ブルーム
77年1月13日生まれ・46歳。 イギリス出身。 甘いマスクのブルーム、デビュー直後から大注目を受け日本でも女性ファンが大量発生!という現象はよく分かります。 面白いというか少し意外だったのは、2004年に仏教に改宗し、イギリスSGI(創価学会の国際組織)に入会したこと。 そのことを「おもしろおかしく」メディアで報じられたことにより、本人はあまり語ろうとはしませんが。...
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