『沈黙』全力応援コラム、その弐
※公開まで、あと45日・・・ まずはスタートしたばかりの賞レース、『沈黙』の成果を。 賞を取るかどうかについては、個人的にはどっちでもいいが、話題にしておいたほうが興行成績がよくなるからね!! ………………………………………… 「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」 脚色賞受賞 ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ 「ロサンゼルス批評家協会賞」 助演男優賞 次点 イッセー尾形...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(191)
とうきょ「う」→「う」たうたい 30代までのカラオケの18番はウルフルズの『借金大王』だったのだが、 借金を完済し、自己紹介の意味をなさなくなった40代からは、いちど試して上手と褒められたので、斉藤和義の『歌うたいのバラッド』を選曲するようになった。 ミュージシャンとかシンガーではなく、「うたうたい」とするところに、斉藤和義ちゃんの自尊心みたいなものが感じ取れる。...
View Articleシネマしりとり「薀蓄篇」(192)
うたうた「い」→「い」かり 基本、怒っても、なんとか自分のなかでそれを抑え、消化するタイプの人間である。 というか、ほとんどのひとは、そうやって生きているでしょう。 そうしないと、たぶん殺人事件は現在の3倍くらいの発生数になる。 それでもこの世の中は、怒りに端を発した殺人・暴行事件が多過ぎるくらいだけどね!! 42年の人生を回想して、そのひとに対しきちんと怒りの感情をぶちまけたのは・・・...
View Articleトラビスの瞬間
ここ数年、かーちゃんの話は命日にしか記していないが、久し振りに、かーちゃんの夢を見たので。 といってもメインテーマは、自分自身の話なのだが。。。 かーちゃんが死んだあと、数週間を実家で過ごした。 休職中で、時間的余裕があったから。 その時点で独り暮らしが6年経過、ひとりの空間にすっかり慣れていた自分にとって、この数週間はひじょうに新鮮なものだった。 タイムスリップした感じというかね、...
View Articleアバタ―とレイプとベルトリッチ
世界の興行成績で第1位に君臨しつづける映画、『アバタ―』(2009)。 3DCG技術の完成度の高さは7年を経過した現在でも震えるほどだし、物語だってどうこうケチをつけるほどではない、 ないにも関わらず、個人的には、あまり好きになれない作品だったりする。 その、大きな理由のひとつが、トゥルーク(=翼竜)の存在である。 後半、主人公は、このトゥルークに受け入れられて「乗り手」となる。...
View Article初体験 リッジモント・ハイ(205)
本ブログは、開設して1791日目を数える。 約5年が経過しているが、「ほぼ日刊」を目標としており、現時点でそれはきっちり守られている。 OCNのブログからスタート、それをあわせると、ブログの連日更新は10年以上つづけていることになり、我ながら、書くこと・発信することが好きなんだな、、、と。 上京する際、父親は「毎日、書くこと。なにがあっても、書くこと」を自分に課した。...
View Article初体験 リッジモント・ハイ(206)
映像作品で描かれたコンピューター、といえば、まずは『ガンダム』の原型とも評されるアニメーション、『ザンボット3』に登場する悪の象徴ガイゾックの正体が人工知能だった、、、というオチを想起する。 77年制作だよ、大山のぶ代が、まだ『ドラえもん』(79~)を担当する前に声優を務めており、いろんな意味で早いよね。...
View Article映画小僧が敢えて選ぶ、クリスマスに観たい映画10傑
先日―。 久し振りにキャバクラに行って、自分についてくれた子が舞台女優を目指しており、話が弾み、そのまま指名しつづけちゃったので想定を超える出費になっちゃった。 参考になる映画俳優の演技、、、というものを、その場で書き出して渡す。 キャバクラの店内も、すっかりクリスマス仕様である。 20日前後からでいいのに、もうみんなサンタコスだ。...
View Article俳優別10傑 海外「ら行」篇(3)
~ロバート・レッドフォードのキャリア10傑~ 容姿だけでなく、いろんな意味で整い過ぎているので、同性としてはピンとこなかったアメリカン・ハンサムのレッドフォード。 80歳というのもオドロキだけど、映画小僧にとっては、俳優というよりも映画監督・プロデューサーとしてのレッドフォードに敬意を表しちゃったり。...
View Article『沈黙』全力応援コラム、その参
公開まで、あと36日・・・。 日本版のポスターが公開されたので、きょうのトップ画像はそれで。 フェレイラがキリストっぽく見える米国版のポスターと比較すると、宗教色がちょっとだけ薄まった感じ。 さて、出演俳優を紹介する章の第2回目。 ロドリゴたちが日本に潜入して以降は、当然のように日本人キャラクターがワンサカ出てくる。...
View Article『沈黙』全力応援コラム、その四
公開まで、あと35日・・・。 日本人俳優の紹介、そのつづき。 主要キャラクターの前に、「その他大勢」の日本人俳優たちを列挙しておきたい。 遠藤かおる 井川哲也 PANTA 松永拓野 播田美保 片桐はいり 山田将之 美知枝 伊佐山ひろ子 三島ゆたか 竹嶋康成 石坂友里 佐藤玲 累央 洞口依子 藤原季節 江藤漢斉 菅田俊 寺井文孝 大島葉子 西岡秀記 青木崇高 SABU 渡辺哲 EXILE AKIRA...
View Articleにっぽん男優列伝(352)渡瀬恒彦
44年7月28日生まれ、72歳。 兵庫出身。 公式プロフィール 年内中に男優篇を終了させる―これが目標だったのですが、語りたいことがあり過ぎて、あと数人を残し、『にっぽん男優列伝』は明日で年内の連載が最後となります。 というわけで、最終回は来月です。 さて。 誰がいったか、渡瀬恒彦(わたせ・つねひこ)さんこそ「芸能界、最強。」であるという噂があります。 喧嘩、ということね。...
View Articleにっぽん男優列伝(353)渡辺謙
59年10月21日生まれ、57歳。 新潟出身。 公式サイト 男泣きの似合う、熱いひと。 自分が抱く、渡辺謙(わたなべ・けん)さんの印象です。 完成披露試写会の取材をしたときに、泣く謙さんを2度見ていますし。 そういうニュースも、何度か目にしたことがありますし。 白血病の発覚と役の降板、数年後の再発。 忘れたころに癌が見つかり、さらに夫人まで癌を患う。 なんとまぁ、劇的な人生。 熱くもなりますよね。...
View Article<年末企画(1)>年代別10傑 外国映画2000年代篇
本日より、年末特別編成で展開。 といっても、映画キチガイの自分なので、いつものとおり? の10傑シリーズです。 10年括り、それぞれの年代の10傑を選出していこうと。 『キネマ旬報』がこういう企画モノ大好きだし、じつは自分も「いちどだけ」やったことがある。 だから大きな変化はないかもしれないが、少~しだけ変わったのでね。...
View Article<年末企画(2)>年代別10傑 日本映画2000年代篇
年末企画の第2弾、きょうは、2000年代の日本映画から、観ておくべきもの10本を選出。 「つい最近」と感じられる映画もあれば、「モノスゴ昔」と感じられる映画もあるっていうのが不思議。 (1)『EUREKA ユリイカ』(2000) 最後の最後に色彩を宿し、最後の最後にタイトルが表示される。 この根気こそ、映画話法の極致かと。...
View Article<年末企画(3)>年代別10傑 外国映画90年代篇
年末企画、第3弾は「90年代の外国映画10傑」。 個人的に、最も映画鑑賞数の多い10年なので、選出にいちばん時間を要しましたです。 (1)『グッドフェローズ』(90…トップ画像) 『タクシードライバー』(76)でスコセッシを知り、そしてこの映画に出会って、自分にとっての「神化」が決定づけられた。...
View Article<年末企画(4)>年代別10傑 日本映画90年代篇
年末企画の第4弾、折り返し地点のきょうは「90年代の日本映画10傑」。 独立系が目立つのは自分の嗜好、しかし現在の10年代はメジャーも「そこそこ」頑張っていて、頑張っているだけではなく結果も残している(ほとんど東宝だけど)、、、っていうちがいがあることに気づかされる。 (1)『TOKYO FIST』(95…トップ画像) 都市と肉体を描きつづけた塚本晋也の、20世紀における到達点。...
View Article<年末企画(5)>年代別10傑 外国映画80年代篇
この企画は、60年代までつづける予定。 とはいえ。 自分が生まれたのは74年。 4~5歳のころにはアニメーションや特撮の映画を観ていたはず、ただ「そこそこ馬鹿」だったので、物語そのものをきっちり理解し始めたのは10代に入ってからだろう。 そう考えると、リアルタイムの映画体験は「80年代から始まった」ということになる。...
View Article<年末企画(6)>年代別10傑 日本映画80年代篇
文化そのものが「軽薄」と評された日本の80年代、 映画も批評的には「からっぽ」だったはずなのだけれども、10本は意外とすんなり揃った。 20本となると、頭を悩ませたかもしれないが。 にっかつの崩壊前夜であったことはまちがいがなく、ATGもディレクターズ・カンパニーも効力を失いつつあった―自分は、そんなころに青春期を送ったというわけです。 (1)『ゆきゆきて、神軍』(87)...
View Article<年末企画(7)>年代別10傑 外国映画70年代篇
映画小僧を自称して20年、もう少し詳しくいうと、「70年代症候群」を患う重度の映画病であると。 自分が生まれた年代だが、以下の10傑のうち、ひとつもリアルタイムで触れていない。 そのことが悔しくて悔しくて、これらの映画をリアルタイムで触れたという年上のひとに出会うと、ただそれだけで憎悪に似た感情を抱いてしまう、、、ようなところがある。...
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